2024.11.11 update

2024.05.23 NEW

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2024年4-5月発表分)

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2024年4-5月発表分)のイメージ

日本企業の2024年1-3月期の決算発表シーズンが一巡しました。今回、東証上場銘柄の中でも特に時価総額の大きい銘柄から成る「TOPIX100」構成銘柄を対象に、2024年4月1日から5月20日までの期間で決算を発表した銘柄について、発表当日と翌日の株価(終値ベース)の変化率に基づいてランキングを作成しました。

なお、ENEOSホールディングス(5020)のように、取引時間中に決算を発表した銘柄については、決算発表前日と当日の株価(終値)を比較しました。

TOPIX100銘柄 決算発表後の株価騰落率ランキング(2024年4月1日~5月20日発表分)

順位 銘柄コード 銘柄名 決算
発表日
時間 発表日前日株価 発表日当日株価 発表日翌日株価 発表日当日と翌日の株価変化率(場中発表は前日と当日の比較)
(円) (円) (円) (%)
1位 6503 三菱電機 2024年
4月26日
15:00 2,397.0 2,393.0 2,773.0 15.88
2位 6920 レーザーテック 2024年
4月30日
16:00 34,080 34,600 39,750 14.88
3位 8725 MS&ADインシュアランスグループホールディングス 2024年
5月20日
16:00 2,789.0 2,767.5 3,149 13.79
4位 6301 小松製作所 2024年
4月26日
15:00 4,337 4,264 4,755 11.52
5位 5020 ENEOSホールディングス 2024年
5月14日
13:00 714.0 790.8 764.6 10.76
6位 7733 オリンパス 2024年
5月10日
15:00 2,282.0 2,289.0 2,510.0 9.65
7位 6098 リクルートホールディングス 2024年
5月15日
15:00 7,000 7,066 7,710 9.11
8位 8309 三井住友トラスト・ホールディングス 2024年
5月14日
17:15 3,283 3,295 3,584 8.77
9位 9021 西日本旅客鉄道 2024年
4月30日
15:00 2,963.5 2,994.0 3,250 8.55
10位 6501 日立製作所 2024年
4月26日
15:00 13,235 13,475 14,620 8.50
11位 6758 ソニーグループ 2024年
5月14日
15:00 11,920 11,965 12,950 8.23
12位 6367 ダイキン工業 2024年
5月9日
15:20 22,275 22,825 24,685 8.15
13位 6861 キーエンス 2024年
4月25日
16:00 65,920 64,580 69,610 7.79
14位 7741 HOYA 2024年
5月15日
11:00 18,035 19,280 19,290 6.90
15位 6645 オムロン 2024年
5月8日
15:05 5,680 5,645 6,013 6.52
16位 7269 スズキ 2024年
5月13日
15:00 1,787.0 1,737.5 1,848.0 6.36
17位 8591 オリックス 2024年
5月8日
15:00 3,258 3,223 3,426 6.30
18位 4578 大塚ホールディングス 2024年
4月30日
13:30 6,370 6,742 6,561 5.84
19位 2802 味の素 2024年
5月9日
15:00 5,752 5,759 6,089 5.73
20位 7832 バンダイナムコホールディングス 2024年
5月9日
15:00 2,979.5 2,975.0 3,141 5.58

(注1)母集団はTOPIX100構成銘柄。決算発表の対象期間は2024年4月1日~5月20日。決算発表当日と翌日(休場日の場合は翌日以降最も近い取引日)の株価終値を比較している。決算発表が取引時間中に実施された銘柄については、発表前日(休場日の場合は前日以前最も近い取引日)と当日の株価終値を比較している。上位20位を掲載している。
(注2)決算発表時間と株価変化率の枠を水色で示した銘柄は、取引時間中に決算を発表したことを表している。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成

トップ3を確認します。1位は三菱電機(6503)となりました。同社は円安の恩恵もあって、2024.3期に最高益を更新し、2025.3期の会社計画も最高益更新が見込まれています。2位はレーザーテック(6920)となりました。同社は2024年1-3月期(3Q)の受注高が前年同期比2.3倍の763億円となり、半導体検査装置とサービスの両面で大幅に増加しました。3位はMS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)となりました。同社は決算発表と同時に上限1,900億円の自社株買いを発表しました。また、2025.3期の1株当たり配当金予想を145円(普通配当100円、特別配当45円)としました。

業種別(東証33業種)に見ると、円安進行などが追い風となったこともあり、電気機器が最も多くランクインしました。具体的には、三菱電機、レーザーテック、日立製作所(6501)、ソニーグループ(6758)、キーエンス(6861)、オムロン(6645)の6銘柄です。

今回の決算発表シーズンでは、年初からの自社株買いが8.5兆円(2024年5月16日時点)と前年同期を大きく上回った点が注目されました。さらに、配当性向の引き上げや、株主資本配当率(DOE)の導入、累進配当の導入など、株主還元を強化する動きも目立っています。

具体的な企業の動向としては、4位の小松製作所(6301)は決算発表と同時に上限1,000億円の自社株買いを発表しました。また5位のENEOSホールディングス(5020)は現行の自社株買いを終了し、上限2,000億円の新たな自社株買いの実施を発表しました。6位のオリンパス(7733)も上限1,000億円の自社株買いを発表しています。

7位のリクルートホールディングス(6098)は、2024年3月期末のネットキャッシュ1.1兆円をM&A(合併・買収)と自社株買いなどを中心に、2026.3期までに約6,000億円に引き下げる計画を示したことが注目されました。8位の三井住友トラスト・ホールディングス(8309)は、2025.3期の1株当たり配当金予想を前期の110円から145円へと大幅に増配しました。以上の企業以外にも、株主還元を強化する動きが広く見られています。

(野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課)

株式の手数料等およびリスクについて

国内株式(国内REIT、国内ETF、国内ETN、国内インフラファンドを含む)の売買取引には、約定代金に対し最大1.43%(税込み)(20万円以下の場合は2,860円(税込み))の売買手数料をいただきます。国内株式を相対取引(募集等を含む)によりご購入いただく場合は、購入対価のみお支払いいただきます。ただし、相対取引による売買においても、お客様との合意に基づき、別途手数料をいただくことがあります。国内株式は株価の変動により損失が生じるおそれがあります。国内REITは運用する不動産の価格や収益力の変動により損失が生じるおそれがあります。国内ETFおよび国内ETNは連動する指数等の変動により損失が生じるおそれがあります。国内インフラファンドは運用するインフラ資産等の価格や収益力の変動により損失が生じるおそれがあります。
外国株式(外国ETF、外国預託証券を含む)の売買取引には、売買金額(現地約定金額に現地手数料と税金等を買いの場合には加え、売りの場合には差し引いた額)に対し最大1.045%(税込み)(売買代金が75万円以下の場合は最大7,810円(税込み))の国内売買手数料をいただきます。外国の金融商品市場での現地手数料や税金等は国や地域により異なります。外国株式を相対取引(募集等を含む)によりご購入いただく場合は、購入対価のみお支払いいただきます。ただし、相対取引による売買においても、お客様との合意に基づき、別途手数料をいただくことがあります。外国株式は株価の変動および為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
詳しくは、契約締結前交付書面や上場有価証券等書面、目論見書、等をよくお読みください。

最新記事

記事一覧

あなたへのおすすめ

記事一覧

  • 気になるテーマから投資をはじめる! テーマ投資のすすめ 詳しくはこちら

ページの先頭へ