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2017.05.08 NEW

FinTechで世界はどう変わりつつあるのか。その意味がわかると衝撃を受ける一冊

FinTechで世界はどう変わりつつあるのか。その意味がわかると衝撃を受ける一冊のイメージ

金融の常識を破壊するFinTech。ブロックチェーン、ビットコイン…。これらのバズワードに惑わされず、FinTechの持つ本質的な意味を理解するための本。

「銀行の機能は必要だが、銀行は必要か?」この本は、ビルゲイツが1994年に発したとされる衝撃的な言葉から始まる。
金融業界というのは、その専門性や特殊性の高さから、高い参入障壁を持ち、外部からの大きな変革の波を受けることは少なかった。しかし今、そこに多数のテクノロジー企業が参入しはじめ、金融の世界は大きく変わりはじめている。
銀行の機能を提供できる企業が現れた場合、銀行は銀行である必要があるのか。そんな問いに対し、最新のFinTechトレンドや海外の事例を元に、考える材料を提供してくれる1冊。

同書は、FinTechが注目を集める理由から始まり、具体的なフィンテックサービスの紹介、またFinTechの核心技術の1つである「ブロックチェーン」へと、ブレークダウンをしながら分かりやすく説明する。さらには対応を迫られる金融機関の戦略を示してくれる。これらを順に読んでいくことで、表層的なFinTech関連のバズワードに惑わされることなく、体系的にFinTechによる金融業界の変化を捉えられるように構成されている。

また、後半に「土管化」というキーワードが出てくる。これは通信業界などで使われ始めた言葉だが、土管、つまり情報の流通機能だけを残して、入り口と出口をほかのサービスに押さえられてしまうことを指す。ただこれは、通信や金融業界だけに突きつけられた課題ではなく、さまざまな業界でも起こりうる。自分の業界にも置き変えて読むことで、FinTechの衝撃が持つ意味をより深く理解できるようになるだろう。

FinTechについて理解したい人はもちろん、そのほかのビジネスパーソンにとっても、技術革新が持つ大きな意味を提示する書籍としておすすめしたい。

FinTechの衝撃のイメージ

■書籍情報

書籍名:FinTechの衝撃

著者:野村総合研究所デジタルビジネス開発部グループマネージャー/上級研究員
城田真琴(しろたまこと)

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