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2017.11.22 NEW

ハーバード卒業生が最も影響を受けた授業! 変革を生み出していくリーダーシップの実践書

ハーバード卒業生が最も影響を受けた授業! 変革を生み出していくリーダーシップの実践書のイメージ

ハーバード卒業生が「最も影響を受けた」という授業をベースに展開されるリーダーシップ論。抽象論や単なるコミュニケーション術に留まらない、変革を生み出していくための「実践の書」だ。

「リーダーシップ」と書かれたタイトルを見て、「自分には部下がいないから無関係」と判断するのは早計だ。

『最難関のリーダーシップ ― 変革をやり遂げる意志とスキル』において提示されるリーダーシップの概念は、組織やチームにおける地位に左右されるものや、他者を効率的に動かすための単なる人心掌握術に留まるものでは決してない。

ここに示されているリーダーシップとは、「困難な課題に立ち向かい変革を生み出していくためのマインドセット」であり実践。不確実性の高い時代だからこそ、変化の先頭に立つ先導者となるための手引書として、ぜひとも読んでおきたい一冊だ。

変革を牽引し、課題に適応していく

本書が提示するリーダーシップ──それは「アダプティブ・リーダーシップ」と称される──を理解する為のキーワードは2つ。「適応課題」と「変革」だ。

「適応課題」とは、既存の技術や知識では解決することができない、言わば答えのない困難な課題のこと。例えば、企業の合併や買収時に、異なる企業文化や価値観をどの様に統合し成長を実現していくのかといった課題がそれにあたる。高度な技術革新や大規模な社会構造の変化に伴い、私たちの周りに種々の「適応課題」が存在していることは、誰しもが実感していることだろう。

そして、そうした「適応課題」は、「変革」なくして解決し得ない。既存の制度や価値観、自分たちの先入観や存在意義すらも問い直し、熟慮の末にそれらを刷新することで困難な状況を成功へと導いていく。それこそが「アダプティブ・リーダーシップ」の実践であり、それは役職や権威とは関係なく誰しもが発揮し得る意志、あるいはスキルでもあるのだ。

本書の読み方について

本書は大きく3つのパートに分けることができる。

  • 「アダプティブ・リーダーシップ」を理論的に説明するパート(第1部「イントロダクション:目的と可能性」)
  • 「組織」を扱うパート(第2部「システムを診断する」・第3部「システムを動かす」)
  • 「自分」を扱うパート(第4部「自分をシステムとして認識する」・第5部「自分を戦略的に動かす」)

「アダプティブ・リーダーシップ」の実践とは、組織やシステムを変革することのみならず、自分が置かれている立場や自分像を俯瞰的視点から捉え直し、自分自身を変革・成長させていくことでもある。

もし、忙しくて読書時間の確保が難しい場合は、第1部を読んだ後に、自分に照らし合わせて読める第4部・第5部へと進んでみるのも1つの手だ。自分自身と真摯に向き合い、自己の目的を明確にすることは、ビジネスでの成功のみならず、人生をより豊かなものにすることにもつながっていくだろう。

強調しておきたいのは、本書は抽象論に終始する理論書ではなく、組織や自分自身を変革するためのフレームワークや戦術、実際的なシチュエーションに即した実践演習が豊富に記された「実践の書」であるということ。
様々な組織のアドバイザーやコンサルタントも務める著者たちならではの豊富な事例と解題も、より実践的な視点を培う一助となってくれるだろう。

リーダーシップの実践

本書では「人生はリーダーシップの実験室だと考える」ことが推奨されている。どんなに小さな変革からでも、まずは始めてみること。それは明日の会議のための資料の作り方や、訪問先での提案のフローに少し変化を加えてみることでもいいかもしれない。
変革することを楽しみ、その決断がどの様な結果を生み出すのか仮説を立てて実行することを楽しむ。その姿勢と習慣を持つことが肝要なのだ。

最難関のリーダーシップ ― 変革をやり遂げる意志とスキルのイメージ

■書籍情報

書籍名:最難関のリーダーシップ ― 変革をやり遂げる意志とスキル

著者 :ロナルド・A・ハイフェッツ(Ronald A. Heifetz)
ハーバード・ケネディスクール(行政大学院)上級講師。同パブリックリーダーシップセンター共同創設者。1951年生まれ。コロンビア大学、ハーバード・メディカルスクール卒業後、外科医、精神科医の研修を経て1983年からリーダーシップ研究に専念。独創性に富んだリーダーシップの教育と実践手法は世界中から高く評価され、ハーバード卒業生の「最も影響を受けた授業」に選出。IBM、マイクロソフト、マッキンゼー、世界銀行、CIAなどの企業、政府、NGOのアドバイザーも務める。

マーティ・リンスキー(Marty Linsky)
ハーバード・ケネディスクール非常勤講師。1982年からケネディスクールで教鞭をとり、うち3年間はマサチューセッツ州知事第一秘書を担当。ボストングローブ紙の社説担当記者、マサチューセッツ州議員、ハーバード・エグゼクティブプログラムの代表者などを歴任。ウィリアム・カレッジ、ハーバード・ロースクール卒。

アレクサンダー・グラショウ(Alexander Grashow)
ストラテジスト、ファシリテーター、著述家。フォーチュン100企業、社会起業家、ビジネススクールなどに対してコンサルティングを行う。USアフリカチルドレンフェローシップ共同創設者。ウェズリアン大学卒。版画家でもある。

訳者 :水上 雅人(みずかみ まさと)
1984年関西学院大学経済学部卒業。日本企業において13年間、人事部、海外業務部勤務と米国駐在を経験。2002年に欧州企業日本法人の人事部長に就任以降、欧米グローバル企業日本法人において人事部門責任者を歴任し、ビジネスの成長を推進するための人事組織施策の実行に取り組んでいる。特に最近は、人と組織の行動とマインドセットのシフトによる組織文化の変革、リーダーシップの開発・育成に注力している。

※著者及び訳者のプロフィールについては、この書籍が刊行された当時に掲載されていたものです。

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