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2018.05.17 NEW読み方の角度

ストレングス・ファインダー2.0―進化したツールで自分の才能を発見しよう

ストレングス・ファインダー2.0―進化したツールで自分の才能を発見しようのイメージ

あのベストセラー『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』が新版になって帰ってきた。旧版との違いは、精度と実用性の進化にあり!

「あなたの強みを教えてください」――。そう問われた時に、迷いなく答えることができるだろうか? もし答えられたとしても、それが“思い込み”ではなく、現実の仕事や日常生活において“成果を出し続けられる能力”だと断言できるだろうか?
少しでも答えにつまったり、心が揺らいでしまうようであれば、本書を手に取ってみる価値は大いにある。本書を通して得られる体験は、あなたが自信をもって断言できるような「強み」を獲得するための契機になり得るからだ。

この本は、累計50万部を数えるベストセラーである。各界の著名人のおすすめ書籍などで見かけることもあり、すでに「ストレングス・ファインダー」を体験済みの人も多いだろう。だが、そんな人にも進化した「ストレングス・ファインダー2.0」をご紹介することで、「いまの自分」を棚卸しするきっかけとしてもらえればと思う。

「ストレングス・ファインダー」とは何か?

誤解のないように最初に強調しておきたいのは、本書は「ただの読み物」ではないということ。本書の副題にある「ストレングス・ファインダー」とは、「人がどの様な資質・才能を持っているか」を発見し説明するために米ギャラップ社が開発したアセスメントツールの呼称であり、テストを受けることによって「学習欲」「戦略性」「適応性」「分析思考」など34に分類された資質の内から、「自分が持つ資質のトップ5」を知ることができるという仕組みになっている。

本書は、なぜ人生において「弱点の克服」ではなく「強みの獲得」にフォーカスするべきなのかを説く第I部、34の全資質の詳細な解説を集めた第II部から構成されるが、前述のテストをオンライン上で受けるためのアクセスコードこそが、本書の“本体”と言ってもいいかもしれない。

テストは、5肢択一式の177問。テストとはいえ、提示される2つの価値観や考え方(例えば「私はAが好き/私はBが好き」といった具合だ)を両極に置き、その間を5つに区切った時に自分がどこに当てはまるかを選んでいくだけなので、難しく考える必要はない。ただ、30~40分ほど時間を要するので、時間の余裕がある時に受けるようにした方がいいだろう。
テストを受け終えると、先述の通り「自分が持つ資質のトップ5」についてのレポートを得ることができるのだが、このレポート内容が新版「ストレングス・ファインダー2.0」(以下、新版)では大きく進化を遂げているのだ。

旧版と新版の違いは、精度と実用性の進化

タイトルから読み取れるように、本書(およびテストや診断結果)は「ストレングス・ファインダー」の第1弾として2001年に出版され、50万部を超えるベストセラーとなった『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』をバージョンアップした内容となっている。では新版となって、一体何が変わったのだろうか? そのポイントは精度と実用性だ。

まず、精度。34個の資質の分類・名称、そして「テストを受ければ自分の資質のトップ5を知ることができる」という仕組み自体は、旧版と変わりないが、テスト後に得られる診断結果は著しく変化した。例えば、AとBの2名がテストを受け、判明した資質トップ5の中に同一の資質があったとする。旧版ではその資質について一律の説明が用意されているだけだったが、新版ではそれぞれのテストの回答の組み合わせから導き出された、より個別性の高い資質の説明を読むことができるようになっている。

「学習欲」という資質で言えば、それが「毎月数冊の本を読む」という行為で現れる人もいれば、「学ぶためにまず行動する」という思考プロセスとして現れる人もいる。そうした差異を考慮し、それぞれに異なる説明を与えることで、より高い精度とリアリティをもって自身の資質を把握することできるようになった、というわけだ。

なお、このカスタマイズされたレポート「自分だけの特長的な資質」は、オンラインテスト後にPDFデータとして入手できるものであり、本書自体には含まれていないので、ご注意を。

次に実用性。旧版のスコープが自身の資質を把握することまでに留まっていたのに対して、新版はそこから一歩進み、自身が持つ資質を、仕事や人生に活かしていくための具体的な行動アイデアも提示してくれる。しかも、34の資質の一つひとつについて10項目ずつ提示される行動アイデアは、いずれもが数千件にもおよぶ「成功事例」から選び取られたものだという。日常における習慣的な行為やキャリアの選択、人間関係の構築の仕方など、さまざまな視点からなされる提案は、自身の資質を活かして生きていくこと、そしてその資質を「強み」へと育てあげていくことに、大いに役立ってくれることだろう。

「弱点の克服」ではなく「強みの獲得」にフォーカス

「いばらの道」を選ぶな――。これは、本書の冒頭、第I部第1節のタイトルである。「いばらの道」とは、欠点や弱点を克服することに多大な労力と時間を割り当てる生き方のこと。あるいは、「努力すれば、何にでもなりたいものになれる」という格言を信じ、自身の資質とは適合しない方向に向かって盲目的に努力を重ね続ける生き方のことだ。しかし、本書では「人生はその逆でなくてはならない」と説く。

言うまでもなく、人にはそれぞれに「違い」がある。見方を変えれば、それはそれぞれの資質であり、才能でもある。そして、そうした資質や才能をきちんと把握し、活用し、「強み」へと磨き上げることこそが、大きな成長や仕事の充実につながっていくというのが、本書の言い分。つまり、「ストレングス・ファインダー」というツールの根底にあるメッセージなのだ。

変革の時代をプロフェッショナルなビジネスパーソンとして生き抜くためには、明確な「強み」を持っていることが助けになる。本書は、読めばすぐに「強み」が手に入るような魔法の書ではないが、それを手に入れるための“適切な気づき”を与えてくれ、進むべき道筋を指し示してくれるはずだ。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0のイメージ

■書籍情報

書籍名:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

著者 :トム・ラス(Tom Rath)
優れたビジネス思想家であり、ベストセラー作家のひとり。著書に、本書のリーダーシップ編にあたる『ストレングス・リーダーシップ』や、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストで第1位を獲得した『心のなかの幸福のバケツ』(いずれも共著、日本経済新聞出版社)、『幸福の習慣』(共著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。ミシガン大学とペンシルベニア大学で学位を取得。現在はワシントンD.C.で家族と暮らす。

訳者 :古屋 博子(ふるや ひろこ)
ギャラップ認定ストレングスコーチ。ギャラップのストレングス・コーチング・コースやハイパフォーマンス・マネジメント・コースのリーダーおよび講師も務める。慶應義塾大学大学院で修士号(政治学)を、東京大学大学院で博士号(学術)を取得。2児の母。

※著者および訳者のプロフィールについては、この書籍が刊行された当時に掲載されていたものです。

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