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2017.11.09 NEW

【副業特集:前編】月5万は楽勝!? 「副業解禁」の波に乗れる会社員は何が違う?

【副業特集:前編】月5万は楽勝!? 「副業解禁」の波に乗れる会社員は何が違う?のイメージ

会社員の副業への関心が高まっている。副業情報サイトを運営するネットピコ代表の中野貴利人(なかの きりと)さんに副業に向いている人の特徴を聞いた。

今こそ、副業について学んでおこう

2017年の3月末に政府が発表した「働き方改革実行計画」。数ある計画の中でも、会社員の人たちにとっては、「副業解禁」の流れに期待した人は多いのではないだろうか。

政府が「副業解禁」に積極的な理由は、「新たな技術の開発、オープンイノベーションや起業の手段、第2の人生の準備」に効果的だと判断したためだ。
企業側は、優秀な人材の確保、社員のスキルアップが可能と期待は大きい。個人にとっても、スキルアップや人脈形成といったメリットだけではなく、副収入を得られることへの関心の高さがうかがえる。

副業がますます多くの会社員に身近になってくる今こそ、副業について知っておくことはプラスになる。

今回の副業特集では、前編で「メリット・デメリットや副業に向いている人・向いていない人」の特徴を解説し、後編に「会社員にオススメの副業の種類」を紹介する。

会社員の給料はこれ以上上がらない!?

「月4、5万でも収入が増えたらなぁ~」。給料日のたびに、給与明細を見ながらため息をつく。こういった光景は会社員にありがちなシーンではないだろうか。

国税庁の「民間給与実態統計調査(平成18年分、平成28年分)」によると、民間企業の平均年収は平成28年が422万円。リーマンショックの影響を受けた平成21年の406万円から回復傾向にあるものの、平成18年の435万円からは減少、平成8年の461万円からは大幅減となっている。

このような「将来への希望を描きにくい今こそ副業を!」と推奨しているのは、副業情報サイトの運営者であり、自身も副業経験のあるネットピコ代表の中野貴利人さんだ。
そんな中野さんに、副業未経験者に向けての「副業のメリット・デメリット」、「副業に向いている人・向いていない人」について聞いた。

副業の「メリット」は収入アップだけじゃない

まずは「副業のメリット」から。

なんといっても、多くの人にとって副業を始める一番の動機は「収入」だろう。月4、5万のプラスαがあれば、旅行にいったり、豪華なレストランにも躊躇せずに出かけられるようになったり、いままで「我慢していた消費」ができるメリットがある。
また、余裕がなくてできなかった「投資」に回すこともできるだろう。株式投資や自己投資といった、さらにお金を生む循環を作ることもできる。中野さんも、給料から捻出するのは踏みとどまっていた英会話などの自己投資も、副業で稼いだお金なら大胆に使えたという。

さらに「収入以外のメリット」もある。勤め先に精神的にも経済的にも依存しなくなるため、会社の言いなりではなく、自分の信念を貫いた決断をできるようになる。中野さんも「仕事が面白くなった」という点も思わぬ魅力だったそうだ。その他、社外での人脈が広がったり、本業以外でスキルアップできたのも大きなメリットだという。

副業のデメリットは本業との両立

一方で、副業に対して「時間配分が難しいのでは…」と消極的な立場を示す会社員もいる。中野さんも副業のデメリットを「本業がおろそかになること」と「会社との関係性が悪くなること(会社が副業解禁していない場合)」の2点を挙げる。実際、中野さん自身もすべての休日を副業に当てていたが、さらに多忙になってくると、深夜3~4時まで副業をこなしてしまい、翌日の本業で集中力が切れることがあった。2点目のデメリットは、会社との関係性が悪くなること。副業を解禁していない会社で申告せずに行うことは、「就業規則違反」のリスクを背負っているのと一緒。規則違反への後ろめたさや、発覚を恐れて過ごすことの精神的苦痛もデメリットになる。

だからこそ、副業のメリットを最大限に享受したいのであれば、

  1. ストレスにならないように時間配分には気を配る
  2. できれば会社に申告する

この2点を踏まえて始めるといいだろう。

ちなみに、中野さんは上司に申告した際、副業が本業に悪影響を及ぼさない理由を説明し、そのうえで本業へのメリットを伝えることで許諾をもらえたそうだ。参考にしてみてはいかがだろうか。

副業に向いている人、向いていない人

これから「働き方改革実行計画」通りに、副業・兼業を認める方向でモデル就業規則が改定されれば、副業がますます促進されるのは明らか。「残業規制とテレワークの推奨により、近い将来、副業が当たり前の時代になる」と中野さんは語る。とはいえ、人には向き不向きがあるのは事実。

中野さんは、本業以上の副収入を目指す人は、会社の給与や業務内容に不満がある人、もしくは起業などの夢がある人が「副業に向いている人」だという。
一方、「副業に向いていない人」としては、収入面でも精神面でも「本業のみで満足」と考えている人をあげている。休日を副業に費やすモチベーションが持てないからだという。

「もっと収入が欲しい」、「本業にやりがいを見いだせない」といった現状への不満。また、「この会社では、将来の給料は頭打ち」、「この会社にずっといるイメージが湧かない」という、長期的なビジョンを見据えた不満もモチベーションになる。

長期的に大きくそだてるか、月に5万円を目指すか

長期的に稼ぐ意欲がある人は、最初はたとえわずかな収入でも、コツコツ続けるうちに稼げるようになっていく。実際、中野さん自身も副業収入が月10万円を超えたのは、副業開始した2004年12月から約1年半後。ある程度の金額を目指すのであれば、本気で取り組むことが必要なのだ。

ただ、月5万円ほど副収入を目指すのであれば、職種に対する向き・不向きに関係なく、達成できる数字だ。

「今は、自分の得意なことを仕事にできるクラウドソーシングなどのマッチングサービスが充実してきた」という中野さん。仕事を受注するために足で稼ぐ営業しなくてもいいのは、会社員にとってメリット。受注から振り込みまでをすべてウェブ上で完結できるようになってきたのが大きい。

その他、個人間の取引だと起こりがちな支払い遅延や無報酬などのトラブルを抱えなくても良くなったのも安心だ。何よりもクラウドソーシングを使うと多数の仕事にアプローチできるため、自分がやりたい仕事も見つかりやすいだろう。

副業を選ぶ際に知っておきたい3つのこと

では、月5万円を目指す会社員は何に気をつけて副業を選べばいいのだろうか。中野さんは以下の3つが大切だと説く。

  1. 得意分野、興味関心から考えること
  2. 自由になる時間から逆算して時間管理をすること
  3. 身体への負担を考えること

後編では、この3つの視点を踏まえ、会社員が無理せず続けられる副業の種類について解説していこう。

監修:中野 貴利人(なかの きりと)

「株式会社ネットピコ代表取締役。自身の副業体験を元にした副業情報サイト「フクポン」を運営。その副業スタイルはテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」のほか、ニューヨーク・タイムズや朝日新聞、ビジネス誌などでも取り上げられ、注目を集めている。副業に関する著作も多数。

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