2018.07.19 NEW
友情も下心も予算の上限は1万円!? 80年代生まれの付き合いとお金の関係とは?
「最近の若者は付き合いが悪い」などと言われることの多い若い世代。ただ、これはおもに仕事の上での話。ではプライベートの付き合いはどうだろうか?
職場での付き合いはドライでも、旧友とならアツくなる?
「最近の若者は付き合いが悪い」などといった上司や先輩の言葉を、嫌というほどに聞かされてきた80年代生まれ世代。「プライベートの時間を削ってまで職場の人と飲みたくはない」「オフィシャルの場で深酒をして酔いたくない」…。
確かに、そうした若手ビジネスパーソンの意見にはもっともな部分もあり、最近では会社の飲み会自体がなかったり、飲み会はあったとしても上司や先輩から酒の付き合いを強要されるケースなどは少なくなったのではないか。
では、会社や仕事先は別として、友人との付き合いとなるとどうなのだろうか?
今回の調査で「数年ぶりに再会した旧友との飲み会で使う金額は?」と聞いたところ、最も多い回答は「1万円までは使うけれど終電で帰宅する」の53.8%。次に多かった回答は、「5,000円までにおさえて1軒目で帰る」で19.5%となった。ちなみに、「3万円くらいは使う、タクシーで帰ればいい」と答えたのは16.5%、「上限なし、思い出はプライスレス」といった回答は10.1%で最低に(図1)。
数年ぶりの友人に再会して盛り上がった飲み会でも、きちんと上限を決めてやっぱり終電で帰宅する…。80年代生まれ世代は、職場だけでなくプライベートでも堅実。加えて、ある意味ではドライな側面があるようだ。

口説きたい女性が相手でも○○な姿勢は崩さない!?
「予算は1万円以内で終電まで」。そこを付き合いの上限と見る数年来の旧友に対して、相手が口説きたい女性となればどうだろう?
今回の調査では、「口説きたい女性が初デートでシャンパンボトルをオーダー。いくらまでなら許せる?」といった質問にも答えてもらった。
結果は、「1万円までならOK」が最多の37.7%。「5万円までならOK」は約4.3%、「口説けるのであればいくらでも」と回答した人は6.2%という結果に(図2)。
対して半数以上の人が、「初デートでシャンパンのボトルを頼む女性は無理」(26.7%)、「ボトルはNGだが1,000円~2,000円のグラスならOK」(25.1%)と、初デートでボトルのオーダーはNGと回答している。
もし自分が女性の立場なら、初デートでボトルのオーダーを却下されてしまうと白けてしまうような気も…。しかし相手が旧友であれ意中の女性であれ、堅実な姿勢を崩さないのが、80年代生まれ世代が持つ“付き合いとお金にまつわる意識”なのだろう。

「思い出はプライスレス」は、80年代生まれには響かない?
最後に、堅実派の80年代生まれ世代が「もらった10万円を何に使うか」という調査の結果を紹介しておこう。
今回の調査で「もらった10万円を今日中に使わなければならないとしたら、何に使う?」と聞いたところ、66.7%が「前から欲しかった物を買う」と回答。次いで20.3%が「ローンの返済」が続く。「仲間と飲み明かす」「高級レストランに行く」と回答した人は全体の13%にとどまっている(図3)。

巷では“モノ消費からコト消費へ”がトレンドのようにいわれるが、こと80年代生まれ世代に限っては、「形に残るモノにお金を使いたい」と考える人が多いようだ。
旧友との関係も大事だし、未婚なら素敵な彼女が当然欲しい。とはいえ、「思い出や経験はプライスレス」と言うほどアツくはなく、形に残らないものに数万円も出すのは抵抗が…。そうしたクールで堅実な姿勢こそが、80年代生まれ世代の特徴と言えそうだ。