2024.03.19 update

EL BORDEとは

2024.03.19 update

2018.10.11 NEW

車や家は欲しいけど、出世は見込めない…? 80年代生まれの仕事と資産のジレンマ

車や家は欲しいけど、出世は見込めない…? 80年代生まれの仕事と資産のジレンマのイメージ

収入を増やしたいとき、あなたは“出世”を目指す?目指さない? 80年代生まれの“出世意識”と“お金(資産)”の関係に迫る!

近年、「若者のマイホーム離れやマイカー離れ」はよく聞く話。確かに現代は、ひと昔前のように、働く誰もがマイホームやマイカーに憧れるような時代ではないのかもしれない。とはいえ、そもそもお金がない(今後の昇給の見込みがない)から家や車を所有するという選択肢を取れないのか、それとも本当に所有したくないのか。前者と後者では、同じ「○○○離れ」でも大きく違う。

今回の調査で「自動車や家などの資産を保有したいか」と聞いたところ、「あてはまる・ややあてはまる」と答えた人は62.7%(図1)。前述したような“よく聞く話”からすると、意外にも「車や家などの資産を保有したい」と考える人が半数を大きく超えた。

とはいえ、「現在保有している資産はどれくらいか」と聞いたところ、300万円未満である人が52.0%(図2)と半数を超えており、なかなか簡単に家や車の購入には踏み出せないのが現状のようだ。そのため、資産を増やしていく第一歩として、まずは収入を増やしていくことが重要になってくる。

図1:自動車や家などの資産を所有したいと思う?

図1:自動車や家などの資産を所有したいと思う?

※EL BORDEが、全国の80年代生まれ世代の男性1,239人を対象に実施したインターネット調査。2018年1月30日~2月1日に実施。各構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならないことがあります。

図2:あなたが現在保有している資産は? (不動産や車を除く)

図2:あなたが現在保有している資産は? (不動産や車を除く)

※EL BORDEが、全国の80年代生まれ世代の男性1,239人を対象に実施したインターネット調査。2018年1月30日~2月1日に実施。各構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならないことがあります。

80年代生まれのキャリアアップの意識は?

収入を増やすため、多くの人が考えるのが「自分を磨いてキャリアアップする」ことではないだろうか。とはいえ、今回の調査で行った、「自分のキャリアについて明確な目標やプランがあるか」という質問に対し、「あてはまる・ややあてはまる」と答えた人は34.9%にとどまっている。ちなみに、「あてはまらない・あまりあてはまらない」と回答した人は34.6%。目標やプランを持つ人の方が僅かに上回っているものの、さほど差がない結果だ(図3)。

図3:キャリアアップについて明確な目標やプランがある?

図3:キャリアアップについて明確な目標やプランがある?

※EL BORDEが、全国の80年代生まれ世代の男性1,239人を対象に実施したインターネット調査。2018年1月30日~2月1日に実施。各構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならないことがあります。

また、「出世のために何にお金を使う?」と聞いたところ、自己研さんのための投資(「スキルアップのためのセミナー」+「難関資格取得のためのダブルスクール」)と答えた人が36.8%。次いで、物的投資(「高性能PC」+「仕事ができるように見える服や靴」)と答えた人が29.2%と、物よりも自身のスキルアップに投資をする傾向にある。「出世に興味はない」と回答した人の割合(25.9%)に比べても、上記の自己研さんのための投資が上回る結果となっており、意外にも自分を育てて出世することに少々興味があるようだ。(図4)。

図4:出世のために何にお金を使う?

図4:出世のために何にお金を使う?

※EL BORDEが、全国の80年代生まれ世代の男性1,239人を対象に実施したインターネット調査。2018年1月30日~2月1日に実施。

次に、「仕事をしていてよかったと思う瞬間は?」と聞いたところ、「成果に見合う給料がもらえたとき」と回答した人が36.8%(図5)と一番多くの割合を占め、「給与・賞与のためなら多少忙しくても苦ではない?」という質問には、「あてはまる・ややあてはまる」と回答した人が59.0%(図6)と半数を超えた。これを見る限り、直近の収入を増やす意識が高いようにみられる。

図5:仕事をしていてよかったと思う瞬間は?

図5:仕事をしていてよかったと思う瞬間は?

※EL BORDEが、全国の80年代生まれ世代の男性1,239人を対象に実施したインターネット調査。2018年1月30日~2月1日に実施。各構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならないことがあります。

図6:給与・賞与のためなら多少忙しくても苦ではない?

図6:給与・賞与のためなら多少忙しくても苦ではない?

※EL BORDEが、全国の80年代生まれ世代の男性1,239人を対象に実施したインターネット調査。2018年1月30日~2月1日に実施。

出世も昇給も望み薄だけれど、車や家は所有したい…

もちろん、「いまは仕事やキャリアアップがそれほど重要ではない」と考えている人でも、いずれ家族を持ってマイホームやマイカーの購入が現実的な目標になれば、仕事への意欲は大きく変わるかもしれない。

しかしながら、仕事を頑張ってもどんどん会社が給料を上げてくれるなんていう保証はどこにもないし、出世のために自己投資という犠牲を払ったところで大きな昇給は見込めない…。そのため、キャリアアップや出世を目指すほど仕事に意欲を持てず、車や家を購入できるほど効率的に収入を増やせていないのが現状のようだ。

一方、最近では副業や投資に興味を持つ人が増えているが、その背景にはもしかすると、こういった若手世代が抱えるジレンマがあるのかもしれない。

  • EL_BORDEをフォローする

最新記事

記事一覧

あなたへのおすすめ

記事一覧

  • 気になるテーマから投資をはじめる! テーマ投資のすすめ 詳しくはこちら

ページの先頭へ