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2021.07.08 NEW

「SDGs」も影響? フリマアプリなど「個人間取引」が拡大

「SDGs」も影響? フリマアプリなど「個人間取引」が拡大のイメージ

フリマアプリやネットオークションなど、誰でも簡単に不要品などを売り買いできるサービスを使ったことがある人も多いだろう。経済産業省が公表した資料によると、このようにインターネットを介し、個人間でモノの商取引をする国内CtoC-EC市場が、2019年時点で前年比9.5%増の1兆7,407億円に拡大(図1)。

CtoC-EC市場を含む個人間取引に関する意識調査を見ると、目的やモノに応じてサービスを選択している実態や、過半数の人が環境に配慮する意識から取引を行っていることなど、単に「不要品をお得に売る・買う」だけではないニーズや利用実態が見えてきた

図1:国内CtoC-EC 推定市場規模

図1:国内CtoC-EC 推定市場規模

※ 2016年度と2017年度の出典:経済産業省「平成29年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」(2018年4月発行)より、ネットオークション(CtoC)の推定市場規模とフリマアプリの推定市場規模の合計
※ 2018年度と2019年度の出典:経済産業省「令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」(2020年7月発行)

フリマやネットオークションで、個人間取引を84%が経験

PIAZZA株式会社が地域SNS「ピアッザ」内で、都心部の利用者を対象に実施した「個人間でのモノの譲り合いや売却に関する意識調査」によると、84%の人がモノの個人間取引を経験していた。その内訳を見ると、「売り手と買い手の両方を経験」が63%、「買い手のみ経験」が14%、「売り手のみ経験」が7%で、多くの人が取引に参加している様子がわかる(図2)。

図2:モノを「出品・売却」/「貰い受け・購入」した経験

図2:モノを「出品・売却」/「貰い受け・購入」した経験

出典:PIAZZA株式会社「個人間でのモノの譲り合いや売却に関する意識調査」
※ 地域SNS「ピアッザ」の利用者1,347名を対象にしたインターネットでのアンケート調査。2021年2月15日~2月17日に実施。
※ 以降の図もすべて同じ出典元

「モノを売却/譲渡する際に利用したことのある手段」を聞いたところ、利用経験が最も多かったのは「フリマアプリ」の72%で、「ネットオークション」が35%、「地元の掲示板」が24%と続いた。インターネットが普及する前、個人間取引で主に利用されていたであろう「リアルフリーマーケットやバザー」は19%だった(図3)。

図3:モノを売却/譲渡する際に利用したことのある手段

図3:モノを売却/譲渡する際に利用したことのある手段

取引する「モノや目的」によって手段を使い分けている?

取引の参加状況をさらに詳しく見てみると、「利用する手段を選ぶ理由」や「売る・譲るモノの種類」によって、取引の手段やツールを使い分けている様子が見られた

まず、モノを売却/譲渡する際に、利用する手段を選ぶ理由を聞くと、フリマアプリやネットオークションは「すぐに売買が成立するから」「お金が入るから」「高額で売却できそうだから」「サポート体制など安心ができるから」など、取引の成立スピードや金額、安全性などを重視する傾向が見られた。

一方、リアルフリマや地域SNSは「交流ができるから」「使ってほしい人に使ってもらえるから」「地域やご近所さんに貢献できるから」といった項目の比率が高く、地域における交流や貢献を重視しているようだ(図4)。

図4:モノを売却/譲渡する際に、その手段を選ぶ理由

図4:モノを売却/譲渡する際に、その手段を選ぶ理由

続いて、売却/譲渡したことがあるモノの種類によって、どの取引手段を選んでいたかを聞くと、フリマアプリやネットオークションではどの種類の品物についても全般的に多かった。地元の掲示板では「家具・家電」「乗り物」といった比較的大きい品物が多く、リアルフリマや地域SNSでは「洋服・靴・バッグ」「子供服・サイズアウト品」「育児・ベビー用品」など、洋服や子育て関係の品物が多かった(図5)。

図5:それぞれの手段で売却(出品含む)/譲渡したことがあるモノの種類

図5:それぞれの手段で売却(出品含む)/譲渡したことがあるモノの種類

拡大するCtoC-EC市場を支える消費者は、モノや目的に応じて取引するツールを使い分けているようだ。

個人間取引経験者の約半数は、環境への配慮など「SDGs」を意識?

モノを売却/譲る理由を複数回答で聞くと、最も多かったのは「お金が入るから」の79%だった。次いで、「廃棄物削減など環境へ配慮したいから」が54%、「誰かの役に立ちたいから」が39%でランクインしている。過半数近くの消費者が環境や社会貢献への配慮を意識していることに注目したい

図6:モノを売却/譲渡する理由

図6:モノを売却/譲渡する理由

また、2015年の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)」の17のゴールの一つ、「12.つくる責任 つかう責任」は、持続可能な生産消費形態を確保するための目標で、「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」という、リユースにも関連する具体的なターゲットが掲げられている。

こうした世界規模での目標の設定も個人の価値観に少なからず影響を与えているのかもしれない。金額面のメリットだけではなく、「廃棄物削減など環境へ配慮したい」「誰かの役に立ちたい」という目的もかなえられるCtoC-EC市場は、拡大を続けていく可能性がありそうだ。

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