2019.12.09 update

EL BORDEとは

2019.12.09 update

2019.11.14 NEWエッジな視点

企業と個人の関係が変わった―テテマーチが社員のSNS活用に報奨金を出す理由

企業と個人の関係が変わった―テテマーチが社員のSNS活用に報奨金を出す理由のイメージ

個人で数万人規模のフォロワーを抱える経営者や、“バズ”をキッカケにキャリアを開く若手など。多くの人がSNSを利用する現代のビジネスシーンにおいて、“個の発信力”は益々その重要度が高まっている。

またそれに伴い、企業としても発信力のある個人をどれだけ社内に抱えることができるかということが大きなポイントとなりつつある。しかし、どうすれば社員の発信力を育てることができるのか。

ここで注目したいのが、自社メンバーの“個の発信力”を鍛えるためにテテマーチ株式会社が実施しているユニークな取り組み、「SNS報奨金制度」だ。

社員個々の“発信力”が企業の価値を高める

「SNS報奨金制度」とは、各社員がそれぞれのSNSアカウントで情報発信を行い、制度実施期間中(約1カ月半)に獲得した“いいね”の数によって、1名につき最大で5万円の報奨金が支給されるという制度。

取り組みを始めた理由について、同社COO松重秀平氏は次のように語る。

「最近ではTwitterやnoteで行う情報発信をきっかけに、さまざまな業界で著名人が登場しています。かつては企業単位で発注されていた仕事も、近年ではそうした個人から発信された情報を見た人から、『この人に仕事をお願いしたい』と個人を指名した上で発注されるケースが増えているんです。

SNSが普及した現代において、個々の社員が発信力を持つことは自社としても大きな強みになるはず。SNS報奨金制度は、そうした考えから社員のSNSに対する意識やアウトプット量、さらにはその質を高めるために始めました」

かつて、企業の公式アカウントが面白い情報発信や、くだけたツイートを行うことで多くのファンを集めた事例がトレンドとして頻繁に取り上げられていた時期もあった。しかし近年は、こうした架空人格による投稿よりも、具体的な個人名のもとに発信された情報の方が広く共感や関心を集める傾向にある。

その点、テテマーチでは全社員がそれぞれに何らかのSNSアカウントを持ち、そのほとんどがプロフィールやアカウント名に社名を記載したうえで運用されている。

「最近は当社に限らず、企業名を記載したアカウントで運用している個人のSNSユーザーが増えています。そうしたアカウントが知名度を獲得していけば、同時に企業の知名度も上がっていく。弊社のようなマーケティング界隈の企業のみならず、サービスや商品を取り扱う企業にとっては、非常に有効な取り組みだと思います」

“継続”を実現させるために環境を整備する

SNS報奨金制度は昨年からスタートし、2回目となる今年はすでに実施が終了。昨年は約10名のほぼ全社員が参加、社員数が増えた今年も昨年に引き続き多くの社員が参加したという。

「個人が情報発信力を高めるためには、もちろん投稿内容も大切ですが、継続して量を発信することも同じくらい重要となります。とはいえ、個人ではなかなか継続した情報発信を行うことは難しい。

そうしたときにこのような報奨金制度があれば、社員が日々の情報発信を、より楽しく、モチベーション高く行うことができるようになる。実際に、この取り組みを通じて個々の社員の発信力は伸びていますし、メディアに取り上げられるなどの副次的な効果も多くありました」

確かに、SNSを通じた情報発信はなかなか継続が難しい。だからこそ、仲間と一緒に刺激し合いながら継続的に情報発信を行えるような環境を整えることが大切になる。「SNS報奨金制度」は、そうした環境整備の事例として大きなヒントをくれそうだ。

また、企業が個人の情報発信力を重視し始めたということは、情報発信力が自身の市場価値を左右する時代になったということでもある。情報発信力を持った人材が、それを理由にヘッドハンティングを受けるようになったとしてもおかしくない(その発信力に見合った実力を持ち合わせていることが大前提ではある)。

SNSの普及により、誰もが“発信力”という武器をビジネスに活かせるようになった現代。「アカウントは持っているけれども、友達としか繋がっていない」「会社の公式アカウントしか運用していない」という人は、そろそろSNSの使い方を再考する時期を迎えているといえるかもしれない。

【取材先情報】
「テテマーチ株式会社」(https://tetemarche.co.jp/)
2015年6月創業。本社、東京都品川区。代表取締役、上田大介。2015年9月にInstagram特化型メディア「インスタアンテナ」(https://insta-antenna.com/)を開始。その後、InstagramキャンペーンCMS「CAMPiN」(https://camp-in.jp)、大学生×SNSの口コミサービス「P-conne」(https://tetemarche.co.jp/p-conne/)、Instagram分析ツール「SINIS」(https://sinis.jp/)などをリリース。創業時より、身近なマーケットにおいて本質的な価値のあるさまざまなWEBサービスを提供するというコンセプトのもと、盛り上がりを増す新興SNS Instagramに注目。Instagram専門メディアの立ち上げと、サービスの開発に取り組む。現在は、SNSにおける幅広いマーケティング支援を行う。

記事の購読、ありがとうございました。
公式SNSページから最新記事をキャッチ!

Related Posts関連記事

Latest articles最新記事

記事一覧

Recommended articlesあなたへのおすすめ

記事一覧

  • 投資の注目テーマ紹介 「インド」の人口ボーナス期は千載一遇の投資チャンス?
  • 野村のつみたてNISAで投資による資産形成をスタート!
  • CMギャラリー 2020に夢を。2020に力を。

ページの先頭へ