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2020.11.05 NEW

【入門】ノーコードは文系ビジネスパーソンの希望になるか?

【入門】ノーコードは文系ビジネスパーソンの希望になるか?のイメージ

コロナ渦でのリモートワークの推進をはじめ、各企業で進むDX(デジタルトランスフォーメーション)。

あらゆるビジネスがデジタル化すれば、当然ながらそれを支えるウェブサービスやアプリケーション(アプリ)開発が必要になる。あるコンピューター・ソフトウェア大手の予想によれば、今後5年間で過去40年間分に匹敵する5億個ものアプリケーションが世界で開発されるという。

そして、そうした開発需要が高まる中で注目を集めているのが、開発にプログラミング言語やソースコードの知識を必要としない「ノーコード(NoCode)」と呼ばれる開発手法だ。

なぜ今「ノーコード」なのか

従来のアプリ・ウェブサービス開発では、いわゆるプログラミング言語の習得が必須だった。

エンジニアはソースコードを記述することでコンピューターに指示を与え、さまざまな処理を実行するプログラムを組んでいく。つまり、アプリを開発するためにはプログラミング言語やソースコードを学ばなければいけないというのが、これまでのITの世界の常識だった。

一方で、現在話題となっているノーコード開発では、そうした専門知識は不要とされている。ノーコード開発ツールやノーコードツールと呼ばれるツールやプラットフォームを使い、あらかじめ用意されたパーツやモジュールを画面上でドラッグ&ドロップするだけで、視覚的かつ直感的にアプリやサービスを開発できるのだ。

前述した通り、デジタル化によって今後、アプリ開発ひとつをとっても、そのスピードはますます高速化されていくと見込まれている。

一方で、そのスピードに対して人材の育成が追い付いていないことが、現在日本が抱える課題だ。経産省が2016年に出した報告書(「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」)によると、2030年には日本のSE(システムエンジニア)をはじめとするIT人材が、約41万人~79万人も不足すると予想されている。

「ノーコード」はそうした課題を解決する一手としても、大きな期待と注目を集めているのだ。

文系ビジネスパーソンに開かれたチャンス

メリットについていえば、プログラミング言語などの知識が不要なため、アプリ開発の門戸が大きく広がることが挙げられる。開発のハードルは大きく下がり、短期間かつ低コストで開発ができるため、誰もが思いついたサービスをよりスピーディに実現できる可能性も高まるはずだ。

またベンチャー企業などの場合、投資家からのフィードバックを即時反映できるなど、開発時のみならず、改善スピードの速さも大きな魅力のひとつだといえるだろう。

対してデメリットはというと、利用する開発ツールによってできることが制限されるなど、コーディング(プログラミング言語を使ってソースコードを記述すること)による開発に比べてアプリ開発の自由度が制限されてしまうこと、それなりのアプリを作成するにはそれぞれのツールの操作方法を習熟する必要があることなどが挙げられる。

とはいえ、いまやウェブ上には無料で使えるノーコード開発ツールが数多く公開されており、なかには日本で開発されたツールも存在する。

さらにはそれらのツールを使ったアプリ開発を指南してくれるウェブサイトやブログも充実するなど、プログラミング知識のない人がアプリ開発などにチャレンジする環境は、かつてないほど整ってきているといえるだろう。

「個の時代」の選択肢となるか?

もちろん複雑な処理をするアプリや大規模なシステム開発などには、プログラミング言語やコーディング技術など、プログラマーとしての高度な知識やスキルが必要になる。

とはいえ、副業として個人でアプリをリリースすることのハードルなどは大きく下がりつつある。「個の時代」を生きる文系ビジネスパーソンにとって、選択肢の幅は大きく広がりつつあるといえそうだ。

実際に既に日本でも、ノーコードで立ち上げたサービスを表彰するコンテストが開催されるなど、チャンスをつかむ機会が増え始めている。受賞などには至らずとも、そこで身に着けた技術は、IT人材不足が叫ばれる現代においてひとつの市場価値となるだろう。

どのような目的でどのようなサービスを作りたいかといった明確なビジョンに加え、ある程度のITリテラシーがある人なら、誰もが自分のアプリやウェブサービスを作成できるノーコード開発。自らの市場価値を高める意味でも、ぜひ注目して欲しい新時代の開発手法だ。

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