四季報情報について

四季報情報について

銘柄に関する会社四季報の情報を表示しています。
掲載情報は四半期毎の会社四季報発売日に合わせて更新いたします。
訂正情報につきましては、東洋経済新報社ホームページの「会社四季報訂正情報」にてご確認ください。
情報の更新と特徴
12月中旬(1集)
11月末までに発表された9月中間決算が反映されています。

3月中旬(2集)
期末を控え、通期の業績達成点と来期予想に注目が集まります。

6月中旬(3集)
3月決算が反映されており、今期の業績予想に注目が集まります。

9月中旬(4集)
今期の業績予想の変化に注目が集まります。

※会社四季報発売日6:05頃に更新されます。

基礎・財務

【基礎情報】
決算
決算は、本決算期(事業年度の末日)を示します。月末決算の会社は「日」を省略しています。

特色
特色欄には、会社の事業内容、業界での地位、資本系列、沿革などを要約してあります。なお、銀行の順位は直近の本・中間決算期末の資金量(譲渡性預金、積金、金融債発行銀行の債券、信託勘定を含む)によるものです。

業種
証券コード協議会の定める33業種分類に準拠した表示と、東洋経済新報社が独自に業種分類した「東洋経済業種分類」による業種名、その業種内での時価総額順位を掲載しています。上場日が発売前月下旬以降の新規上場会社の場合は「-」としています。

連結事業
【連結事業】【単独事業】には、直近本決算期(末尾の< >に時点を表示)の部門別売上構成比率で、単位は%(分母となる売上高は原則として内部売上高控除後の数値ですが、内部売上高を含めた値を使用している場合もあります。また、そのほかの収益などが算入されている場合もあります)。カッコ内は各部門の売上高利益率で、「-」(マイナス)は赤字を意味します(算出の際、セグメント間の内部売上高を含めて計算、分子となる利益は原則営業利益だが、報告セグメントのセグメント損益の場合もある)。単位はいずれも%。【連結事業】は連結ベース、【単独事業】は単独ベースの部門別売上高構成比です。
【海外】【輸出】【貿易】は、それぞれ売上比率で、基準は売上構成比率に準じています。【海外】は原則として、地域別売上高の日本以外の売上比率(連結海外売上比率)、または建設業の海外工事比率。有価証券報告書記載基準に準拠。【輸出】は単独事業の場合の総販売実績に占める輸出比率、【貿易】は商社などの売り上げ(一部仕入れも含む)に占める輸出入・三国間取引の比率です。
銀行の場合は資金構成、資産運用比率、融資比率を掲載しています(単独ベース)。【資金】は資金量、【資産】は総資産におけるそれぞれの比率です。信託銀行、信託業務併営行の場合は信託勘定分を含んでいます。【融資】の「中小企業等向け」「住宅・消費者向け」は貸出金に占める融資比率です。住宅・消費者向けは、中小企業等向けの内数になっている場合があります。
損害保険会社の場合は、正味収入保険料の種目別構成比率を掲載しています。

解説記事
各号ごとの会社の状況を『会社四季報』編集部が取材・執筆したものです。
本文記事は2つの段落で構成され、前半は主に今期または来期の業績見通しを述べた業績記事欄です。後半は最近のトピックス、中期展望、会社の課題などを書いた材料記事欄となっています。
記事は四季報編集部の取材に基づく、独自の見解です。

従業員
左から順にデータ年月、従業員数、平均年齢、平均給与を示します。
カッコ内に表示したデータ年月の次には、従業員数(就業人員数)を掲載しています。原則として直近の本決算もしくは四半期決算の期末のデータを掲載しています。原則として有価証券報告書の記載基準に準拠しており、役員や臨時の従業員を含みませんが、一部例外もあります(会社法上の役員ではない執行役員は含んでいます)。「連」と表示されているのは連結ベースの従業員数、「単」と表示または特記がない場合は単独ベース、「子」は持株会社傘下の主要子会社(複数合算していることもある)の単独ベースの数字を掲載しています。原則単独従業員には他社への出向者を含んでいません(海外現地従業員は含む)。
続けてのカッコ内は単独ベースでの従業員の平均年齢で10進法で表記しています。原則として本決算ベースで収録しています。
最後の右側に掲載しているのは単独ベースでの従業員の平均給与です。平均年齢、平均給与とも「子」となっている場合は従業員数と同様に主要子会社単独ベースです。原則、平均年収([年]と表示)で、税込み、残業料・諸手当・賞与を含んだ金額です(有価証券報告書記載基準によります)。決算期を変更した会社は年換算した数値を掲載しています。平均年齢、給与は原則、本決算ベースです。

URL
インターネットでホームページを開設している場合、その代表的なWEBサイトのアドレスを掲載しています。

四半期進捗率
会社発表の通期営業利益予想に対する、直近に発表された四半期(累計)の進捗度合いを掲載しています。項目「3期平均」は過去3期分の通期実績に対する同四半期までの進捗率平均です。項目「今期」は直近の四半期までの進捗率。カッコ内は3期平均との差で、プラスは直近四半期進捗率が高く、超過達成していることを示しています。マイナスは過去3期平均進捗率への未達を示しています。
直近発表の四半期決算が本決算の場合、通期営業利益予想が赤字の場合、今期が変則決算の場合、会計基準が変わった場合は「—」。7月期または8月期の会社は、本誌制作時点で本決算が発表済みの場合は「—」、未発表の場合は22年7月期または8月期の第3四半期決算までの進捗率。過去3期の平均は、通期営業赤字だった期と変則決算があった期、会計基準が変わった期を除いて算出しています(該当する場合は「*」を付しています)。

証券
[上]は上場市場名で、地名は各証券取引所(金融商品取引所)を示します。
東京・プライム市場は「東京P」、東京・スタンダード市場は「東京S」、東京・グロース市場は「東京G」で表します。名古屋・プレミア市場は「名古屋P」、名古屋・メイン市場は「名古屋M」、名古屋・ネクスト市場は「名古屋N」で表します。札幌・アンビシャス市場は「札幌ア」、福岡・Qボード市場は「福岡Q」で表します。また、「4市場」は東京・プライム市場、名古屋・プレミア市場および札幌、福岡の国内4市場に上場していることを意味します。
上場市場名の後の文字がカッコで囲まれている場合は、当該取引所が制度信用銘柄に採用していることを示します。

なお、海外の証券取引所の表示は以下の略称を用いています。
AMS(ユーロネクスト・アムステルダム)、ANR(アントワープ)、BRU(ユーロネクスト・ブリュッセル)、CHI(シカゴ)、DUS(デュッセルドルフ)、FRA(フランクフルト)、HK(香港)、IRL(アイルランド)、KL(クアラルンプール)、KOR(韓国)、LON(ロンドン)、LUX(ルクセンブルク)、MAD(マドリード)、MUC(ミュンヘン)、MX(メキシコ)、NQ(米国ナスダック)、NY(ニューヨーク)、PAR(ユーロネクスト・パリ)、PC(パシフィック)、SIN(シンガポール)、SWZ(スイス)、TOR(トロント)、TW(台湾)

[幹]は幹事証券会社を表します。そのうち(主)は主幹事、(副)は副幹事を示します。収録順序は会社回答に準拠。証券会社名は略称を用いています。なお、スペースの都合で省略している幹事証券があります。
[名]は株式の株主名簿管理人です(特別口座の管理会社とは異なる場合があります)。
[監]は会計監査人または直近決算の監査法人です。会計監査人の名称で「監査法人」「会計事務所」といった部分は省略しています(ただし、監査法人と会計事務所が同名の場合は会計事務所のみ省略せず記載しています)。会計監査人が複数にわたる場合は、原則、筆頭の会計監査人を表記し、末尾に「等」を付け加えています。個人名の場合も同様です。

※ 業種により表示されない項目がございます。
【財務情報】
総資産
総資産のデータは、貸借対照表の「資産の部」を合計した数値です。
総資産は、会社が所有している財産、権利などの価値の総量を企業会計というものさしで計ったものです。企業の大きさを表す一般的な指標となります。

自己資本
自己資本のデータは、純資産の部で、「株主のもの」と考えられる株主資本(資本金、資本剰余金、利益剰余金の合計から自己株式を引いたもの)とその他の包括利益累計額(その他有価証券評価差額金、繰延ヘッジ損益、土地再評価差額金、為替換算調整勘定などの合計)を合計した数値です。米国SEC基準会社および国際会計基準会社は非支配持分を含まない株主資本(親会社の所有者に帰属する持分)を合計した数値です。「-」(マイナス)は「債務超過」であることを示します。

自己資本比率
自己資本を総資産で割ったものが自己資本比率です。単位は%です。債務超過の場合は「-」で表示しています。

資本金
資本金は、決算期末時点のデータです。

利益剰余金
利益剰余金のデータは、株主資本から資本金と資本剰余金、自己株式等を除いたもので、利益の蓄積を表します。「-」(マイナス)は欠損を示します。

有利子負債
有利子負債のデータは、有利子負債の合計を表します。内訳は短期借入金、一年内返済長期借入金、一年以内償還社債、長期借入金、社債等の合計です。米国SEC基準会社の場合、短期債務、長期債務も含みます。受取手形割引高、区分掲記されているリース債務は含んでいません。国際会計基準(IFRS)会社や特殊な財務諸表の作成会社(金融業)で、貸借対照表からの算出ができない場合は「..」で表示しています。

※この項目は、「決算短信」で発表された範囲内でデータを収録しています。したがいまして、会社によっては細かい内訳を掲記していないために、実体よりも少ない金額で表記される可能性があることにご注意ください。

業績・指標

【業績】
実績数字は会社発表の決算速報の「決算短信」ベース、会社予想数字は「決算短信」等の適時開示情報資料ベースです。会社四季報編集部による予想数字は会社四季報編集部の判断によるものですので、会社予想数字と異なる場合があります。単位は原則として100万円、1株当たりの数値は円です。データは四季報制作時点ぎりぎりの決算発表まで収録していますが、制作進行スケジュールと各社の決算発表日の兼ね合いで、同じ決算期あるいは同じ決算発表日のデータであっても会社によって収録されていない場合があります。

本決算、第2四半期決算(中間決算)、第1・第3四半期決算の順で掲載しています。本決算の決算期前の「連」は連結決算(日本基準)ベース、「◎」は連結決算(米国SEC基準)ベース、「◇」は連結決算(国際会計基準)ベース、「単」は単独決算(日本方式)ベース、「□」は単独決算(国際会計基準)ベースを示します。第2四半期決算(中間決算)の場合は決算期前に「中」、第1・第3四半期決算の場合は決算期前に「四」、会社発表の業績予想数字の場合は決算期前に「会」を表示しています。
各決算期で連結決算ベースを優先し、当該決算期で連結決算ベースの数値がない場合は単独決算ベースの数値を掲載しています。連結決算ベースの場合でも会計上の変更、合併や事業再編等による実績数値の遡及修正はしていません。
四半期決算は今号発売月の4カ月前の月初以降に発表された第1もしくは第3四半期決算があれば前年同期の四半期決算とともに掲載しています。12カ月超変則決算における第4四半期以降の決算もあれば掲載しています。

売上高
(営業収入・経常収益・営業収益)
「売上高」は、各決算期間の売上高=営業上の収益を示します。
売上高の中には小売業などのその他営業収益を含んでいる場合があります。
以下のように業種・業態によって売上欄の内容を変えています。
営業収入:コンビニなど
営業収益:信販・証券・証券金融・証券代行・商品先物取引業など
経常収益:銀行・生命保険会社・損害保険会社など
連結の場合、その他営業収益を含むことがあります。実績決算期の数値がない場合は「..」と表示しています。

営業利益
(業務純益・正味保険料・保険料等)
「営業利益」は、各決算期間の営業利益を示します。
営業利益とは、売上高から売上原価、販売費用、一般管理費などを差し引いたものです。会社が本業であげた利益で、本業での儲け具合を見る数値です。米国SEC基準会社の連結決算では該当がないことがあります。また、国際会計基準会社では、会社四季報編集部で算出した数値を実績、予想ともに掲載することがあります。
銀行は、業務純益を表示します。業務純益とは本来的な業務から発生する利益を表します。
損害保険会社は、正味保険料を表示します。損害保険会社が引き受けた危険に対する保険料で、損保事業の最終的な売上高を示します。
生命保険会社は、保険料等を表示します。契約者から払い込まれた保険料や再保険収入で、生命保険会社の収益の大本となっています。

経常利益
「経常利益」は、各決算期間の経常利益を示します。
業種などにかかわらず、全社を横断的に比較できる一般的な数値です。経常利益とは、会社の本業での利益である営業利益に営業外損益(金融収支、持分法投資損益、為替差損益など)を加減したものです。
米国SEC基準会社および国際会計基準会社は、経常利益に当たるものがないため、業績・配当欄では税前利益を経常利益とみなしています。

純利益
「純利益」は、各決算期間の税引後の最終利益(当期利益)を示します。純益、最終利益とも言います。
この純利益は、経常利益に決算期間に一時的に発生した特別損益(土地や投資目的の有価証券の売買損益など)を加減して、法人税等を差し引いた後、非支配株主への帰属分を除いたものです。
2015年4月1日以降に開始した事業年度の連結決算については、親会社株主に帰属する当期純利益を指しています。
米国SEC基準会社および国際会計基準(IFRS)会社は、非支配持分帰属損益控除後の純利益です。

営業利益率
「営業利益率」は、営業利益÷売上高で計算された値です。
【BPS】
「BPS」は、1株当たり純資産のことでBook-value Per Shareの略です。直近本決算または四半期決算期末の純資産を期末の発行済株式数で割った数値です(単位:円)。純資産からは優先株式の発行価額・配当金や新株予約権、少数[非支配]株主持分等は控除されます。発行済株式数は期末発行済普通株式数から普通株の自己株式数を控除して算出します。
米国SEC基準会社およびIFRS・JMIS基準会社は1株当たり株主資本(1株当たり親会社所属者帰属持分)です。< >内の決算期の数値を左側に掲載し、当該決算期の直前の本決算の数値を右側の( )内に掲載しています。当該決算期から会計基準が変更された場合は当該決算期の数値のみ掲載しています。業績欄の1株益と同様に株式分割等についても考慮しています。 なお、決算短信等で開示がない場合は会社四季報編集部で算出した数値を掲載しています。
【指標等】
< >内の決算期時点の財務主要指標を掲載しています。「連」は連結決算(日本基準)、「◎」は連結決算(米国SEC基準)、「◇」は連結決算(国際会計基準)、「単」は単独決算(日本方式)、「□」は単独決算(国際会計基準)で、いずれも本決算ベースの値です。

ROE
ROEのデータは、自己資本利益率を示します。Return On Equityの略で、算式は純利益÷期末自己資本×100で、単位は%です。自己資本を使ってどれだけの利益を稼いでいるかを見る指標です。分母の自己資本は原則として期首期末平均を用いています。
「予」以降は予想のROEで、予想純利益を直近本決算もしくは四半期期末の自己資本で除した比率を掲載しています(分母の自己資本は直近の決算期末時点のもので、期首期末平均ではありません)。自己資本がマイナスの場合は「-」、変則決算の場合は「‥」で表記しています。

ROA
ROAのデータは、総資産利益率を示します。Return On Assetsの略で、算式は純利益÷総資産×100となります。単位は%です。総資産を使ってどれだけ利益をあげているかを見る指標です。「予」以降は予想のROAで、予想純利益を直近本決算もしくは四半期期末の総資産で除した比率を掲載しています(分母の総資産は直近の決算期末時点のもので、期首期末平均ではありません)。
変則決算の場合は「‥」で表記しています。

調整1株益
調整1株益は、新株予約権・種類株式等を発行している会社などで、潜在株式(未行使の新株予約権)がすべて行使されたと仮定したときの潜在株式調整後1株当たり利益を掲載しています。時点は直近の本決算期末です。
数値非公開の会社、潜在株式のない会社、新株予約権付社債の利息の減少により調整1株益が通常の計算による1株当たり利益より大きくなる場合、純利益がマイナスの場合には「-」で表示しています。業績欄の1株益と同様に株式分割等についても考慮しています。

最高純益
最高純益は業績欄掲載の直近本決算実績の連結・単独に対応した本決算ベースでの過去最高の純利益です。
ただし12カ月超の決算期は除きます。カッコ内の年月がそれぞれの決算期です。

設備投資
設備投資(額)は原則、工事ベース(年間の工事実施額)で、自社の有形および無形固定資産に対する投資の合計額を表します。
左側が直近実績本決算期の連結または単独決算ベースのデータで、右側の「予」は予想1期目の予定額(会社公表ベース)を意味します。原則として資産除去債務分を含みます。単位は「億」の表示があれば億円、特記がない場合は百万円です。変則決算の場合は年率換算をせずそのまま原数値を掲載しています。「‥」は未公表または未算出を意味します。

減価償却
減価償却(費)は原則有形固定資産および無形固定資産の年間償却実施額の合計です。のれん償却額は含みません。
左側が直近実績本決算期の連結または単独決算ベースのデータで、右側の「予」は予想1期目の予定額(会社公表ベース)を意味します。なお、予定額の場合は有形固定資産のみの場合もあります。原則として資産除去債務分を含みます。単位は「億」の表示があれば億円、特記がない場合は百万円です。変則決算の場合は年率換算をせずそのまま原数値を掲載しています。「‥」は未公表または未算出を意味します。

研究開発
研究開発(費)は研究・開発・試験のための人件費、原材料費、設備装置購入費、その他の経費が含まれます。原則として、有価証券報告書の記載ベースです。
左側が直近実績本決算期の連結または単独決算ベースのデータで、右側の「予」は予想1期目の予定額(会社公表ベース)を意味します。単位は「億」の表示があれば億円、特記がない場合は百万円です。変則決算の場合は年率換算をせずそのまま原数値を掲載しています。「‥」は未公表または未算出を意味します。

その他

【キャッシュフロー】
会社の純現金収支の増減額を示すキャッシュフローデータを掲載しています。営業CF(営業キャッシュフロー)は営業活動によるキャッシュフローを、投資CF(投資キャッシュフロー)は投資活動によるキャッシュフローを、財務CF(財務キャッシュフロー)は財務活動によるキャッシュフローをそれぞれ示し、「-」(マイナス)はキャッシュの流出、無印の場合は流入を表します。現金等は、上記3キャッシュフローの結果、手元に残った現金および預金や3カ月以内の短期投資など現金同等物の期末残高です。

いずれも単位は百万円もしくは億円です。左側が【指標等】欄の< >内に記載された本決算期における金額、右側のカッコ内はその前期の年額をそれぞれ表します。

営業CF
実際の営業取引によって生じたキャッシュの増減。キャッシュの源泉は純利益だが、期末時点での売掛金や買掛金などを差し引きし、費用ではあっても実際の現金流出を伴わない減価償却費を加算します。これがプラスなら、その期の営業活動の結果、キャッシュが流入(増加)したことになり、正常な姿といえます。マイナスならばもともと純利益が赤字か、減価償却の分の投資を回収できていないか、在庫が増えたか、売掛金回収が滞っていることになります。ただ、仕入先と販売先の取引条件の違いによって資金回収期間が長いため、売上増に伴って営業CFが減少する場合もあり、マイナスが必ずしも経営悪化を意味するとはいえません。

投資CF
設備投資の支払い、子会社や関連会社への投資に対し、資産や有価証券の売却額を差し引いたものです。ここには設備の補修など現事業の維持を目的とする投資と、将来のための新規事業投資、余資の運用が含まれるが、有価証券の売却でもない限り、マイナスになることが多い。特に成長分野の企業では毎年投資が必要なため、投資CFのマイナスが続きます。

財務CF
資金繰りの状況を表し、営業CFや投資CFのマイナスのため資金調達に借入や増資をすれば、プラス(流入)になります。逆に営業CFや投資CFがプラスでキャッシュに余裕がでれば、借入返済や自己株買入れが可能になります。
このように、基本的には営業CFで稼いだキャッシュを投資CFに回し、その過不足を財務CFで調整する形になります。大型設備投資を始めると、一時的には投資CFは大きなマイナスになり、それを当面は財務CFでカバーしますが、思ったように新製品が売れないと、営業CFがマイナスになってしまい、財務CFに響いてくることになります。こうした動きは年を追って見る必要があり、単年度だけを見てプラスやマイナスを評価しても、意味は薄いといえます。
なお、営業CFから現状維持の投資に回した投資CFを差し引いて、フリー・キャッシュフローといいます。つまり、現状の事業から生み出したCFで、これがプラスなら将来のために自由に使え、成長原資になるという意味で重視されます。ただ、投資CFを完全に分別できないため、便宜的には営業CFから投資CFを引いた額を、フリー・キャッシュフローということもあります。

現金等
上記3キャッシュフローの結果、手元に残った現金および預金や3カ月以内の短期投資など現金同等物の期末残高です。
【株主】
株主名簿上位10位までの大株主の状況を収録しています。

持株数順に株主名と持株数、発行済株数に対する持株比率(%、小数第2位以下切り捨て)を表示します。議決権(条件付きを除く)を伴う種類株を発行している場合は、それを含む持株数と持株比率を掲載している場合もあります。株主名には省略した名称を使っている場合があります。
時点は、< >内に表示していますが、原則として直近の本・中間決算期末のデータを採録しています。ただし、期中の増資や減資などにより株主に大きく変動があった場合は、判明している範囲で増資後の状況を掲載する場合があります。持株数の単位はデータ時点の右側に表示しています(原則1万株単位です)。
各数値や諸比率については、以下をご覧ください。なお各指標とも、不明の場合は「‥」で表示しています。

[単]
株主欄の[単]は、単元株主数です(自己名義分は除外してあります)。印がないものは単元株式制度を採用していない会社で、単元株主数の代わりに1株以上所有している株主数を示します。

<外国>
株主欄の<外国>は、外国人持株数比率を示します。外国国籍の個人、外国の法律により設立された法人が所有している持株数の合計が発行済み株式総数に占める比率です。比率は小数第2位切り捨てです。

<投信>
株主欄の<投信>は、投資信託持株数比率を示します。投資信託に組み入れられている株式数の合計が発行済み株式総数に占める比率です。比率は小数第2位切り捨てです。

<浮動株>
株主欄の<浮動株>は、浮動株数の比率を示します。浮動株とは、1単元以上50単元未満の株主が所有している株式を指します。この浮動株数を発行済み株式総数で除した比率が浮動株比率です。浮動株比率は小数第2位切り捨てで、単位は%です。(株)証券保管振替機構分もこの範囲であれば算入しています。

<特定株>
株主欄の<特定株>は、少数特定者持株数の比率を示します。少数特定者とは、10位までの大株主と役員持株(役員持株会も含みます)および自己株式の単純合計(重複分は除く)です。それらの単純合計が少数特定者持株数になります。上位大株主に日本証券金融、従業員持株会などがある場合も特定株にそのまま算入しており、上場廃止基準とは異なることにご注意ください。取引所の基準では役員の親類なども含まれますが、ここでは会社法上の役員のみを対象としています。この少数特定者持株数を発行済株式総数で除した比率が少数特定者持株比率です。単位は%で、小数第2位切り捨てです。(株)証券保管振替機構分は10位以内であっても算入していません。
【連結】
主な連結対象子会社名を記載しています。
【資本異動】
増資などによる発行済株式数の推移を収録しています。いずれも四季報制作時最新時点のデータを収録しています。

単位は1万株で、発行済株式数や大株主持株数とは異なりますのでご注意ください。異動内容については次のような略称を用いています。
有=額面割当有償増資または有償割当増資、分=株式分割、併=株式併合、無割=無償割当(種類株や新株予約権を割り当てる場合を含みます)、公=公募(時価発行増資、発行済み株式数が増加しない売り出しは含みません)、中=中間時価発行、三者=第三者割当増資(下に「OA」とついているものはオーバーアロットメントによる売り出しに伴うものであり、完了前のものに関しては増資株数が表示されているものより少なくなる場合もあります)、消却=自己株式の消却(消却を複数回実施している場合でも直近の消却のみ表示しています)、優=優先株の発行(同時に複数種類発行した場合、払込価格が同じならば一つにまとめて表示しています。「*」は消却予定を含め、発行残高がないことを示します)、現物出資=金銭以外の財産による出資、縁故=縁故募集、株=株式配当、無=無償(1991年の旧商法改正で従来の株式分割、無償交付、株式配当は1本化され、すべて株式分割の表記になっていますが、1991年3月31日までに決議された無償交付、1991年3月期までの株式配当については従来通りの「無」、「株」と表記してあります。
会社により、1991年4月以降に「無」がある場合は、3月以前に決議、または上場前に行われたものです)、予約権=会社が予約権を一斉取得してこれと引換に普通株を交付した場合、またはライツプランによる普通株の交付、交換=株式交換または株式交付、完全子会社=株式交換または株式移転による完全子会社化、会社分割=株券の交付を伴う吸収または新設分割もしくは人的分割、連動株=子会社連動株式の発行、私=私募、減資=資本金等の減額。海外市場における預託証券の略称は、ADR(米国預託証券)、CDR(キュラソー預託証券)、DRS(シンガポール預託証券)、EDR(欧州預託証券)。
例えば、「1X.10 公200万株(3000円)1,200」とあるのは、201X年10月中の発行、1株3,000円の払込価格で200万株公募増資を実施し、発行済株式が1,200万株になったことを意味します。なお発行済株式数は、原則優先株を除き、その時点までの新株予約権の行使などによる増加分も含みます。
異動年月については、原則として株主割当がある増資(額面割当、有償割当、中間時価発行、株式分割、無償割当、無償交付、株式配当)の場合、割当年月ではなく新株式発行年月を表記します。ただし、今号発売後の増資で、まだ払込・発行日が過ぎていないものについては「1X.3割 分1→2」のように「割」あるいは「払」を添えて、割当(払込)年月で表示しています(例では、1X年3月)。
合併の場合は合併登記日ではなく合併期日を表記しています。また、100%子会社の吸収合併など簡易・略式合併や新株予約権の行使などは省略しています。なお、新株発行数が未定の場合、新株発行数が最も多い場合のデータ発行済株式数を掲載することがあります。
【株価】
上側には、株式上場日以来の株価と最近の年足株価を収録しています。下側は、最近の月足株価を収録しています。

旧ジャスダックから変更上場した会社の場合、1981年以降の旧ジャスダック時代の株価も採録しています。「東証P」「名証P」などは、株価と出来高を採録、または発売日時点で採録を予定している市場を示します。原則、出来高のいちばん多い市場を採用しています。

株価の採録期限は各号発売前月の下旬です。単位は株価が原則として円ですが、値がさ株の場合は「千」または「万」をつけて表示。出来高は原則、万株単位ですが、発行済み株式数が少ない場合には、「出来」の後に「1株」と表示して、1株単位でデータを収録しています。出来高は当該の月の合計値で、立会外分を除いています。カッコ内の数字は高値、安値をつけた年、月を示します。

権利落ちがあった場合は株価が2行になります。○印は株式分割による新株落ち、●印は併合、□印はその他新株落ち、■印以降は減資後の株価をそれぞれ表します。直近月の株価の採録期間が月の途中までの場合は、#印を付けています
【役員】
会社法上の取締役、監査役の役職と氏名を収録しています。原則として最新時点です。

株主総会等の承認前であっても、決算取締役会などで内定している人事も含めています。その場合はカッコ内に予定日または選任予定日を末尾に表示しています(発売日翌日以降のみ)。
また、予定の場合などで序列が未確定のときは新任役員を各役職の後ろに付けた暫定的なものを収録している場合があります。役職が未確定の場合も同様です。
役職名は原則として取締役会での役職を掲載しています。監査役は会社法上の常勤・非常勤に分けて掲載しています。
社外役員については、名前の後ろに「*」を表示しています。
指名委員会等設置会社については、取締役会を構成する役員を【取締】以下に、【執行】以下に代表執行役・執行役(重複の場合あり)を掲載しています。
特殊な文字の人名は、類似の文字で代替している場合があります。