2026.04.13 NEW

バフェット銘柄の特性を踏まえた日本株のスクリーニング(2026年4月) 野村證券ストラテジストが解説

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バークシャーの株式ポートフォリオで存在感を増す日本株

2026年3月23日、米投資会社バークシャー・ハサウェイと東京海上ホールディングス(8766)は資本業務提携を発表しました。バークシャー・ハサウェイは東京海上HD株の2.49%(18億米ドル)を取得します。同社はすでに日本の大手商社5社の株式をそれぞれ10%前後保有しているため、日本株投資をさらに進めるうえで商社以外に対象を広げるのは自然な流れです。

バークシャー・ハサウェイによる日本の商社・保険株への投資の推移

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(出所)大量保有報告書、ブルームバーグより野村證券市場戦略リサーチ部作成

同社の商社・損保株の保有額は合計8兆円で、日本株全体の0.6%強を保有していると試算されます。以下は、あくまで公開情報に基づく整理ですが、米国株に偏った投資家が分散強化の観点から日本株にシフトする際の一例として、示唆を与えると考えられます。

バークシャー・ハサウェイの株式ポートフォリオ(3,300億米ドル前後)の85%強は米国株ですが、日本株は全体の14.3%を占めます。足元では、日本株のウエイトが高まっているとみられます。

バークシャー・ハサウェイの株式ポートフォリオに占める構成銘柄の割合

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(出所)ブルームバーグより野村證券市場戦略リサーチ部作成

米国株を含む投資先の特徴は、時価総額が大きく、PBR(株価純資産倍率)はS&P500の中央値より低い一方、ROE(自己資本利益率)はS&P500の中央値並みで、ボラティリティー(変動率)もさほど高くない点です。こうした傾向は従来から大きく変わっていません。こうした属性を満たす日本企業のスクリーニングでは、従来から東京海上HDも候補に入っていました。直近のスクリーニングでも、東京海上HDを含む生損保のほか、住宅、不動産、自動車、銀行、証券、リース、運輸、通信の各業種から複数社が該当します。

バフェット銘柄の特性を踏まえた日本株スクリーニング
銘柄
コード
企業名 時価総額 PBR
(実績)
PER
(今期予想)
配当利回り
(今期予想)
1株当たり
配当
(今期予想)
ROE
(今期予想)
自社株買い枠設定
(過去1年)
ボラティリティー
(過去1年)
10億円 10億円
1878 大東建託 1303.9 2.5 13.7 3.8 416.6 18.2 25.0 19.6
1925 大和ハウス工業 3331.2 1.1 11 3.5 175 10.4 0.0 18.3
1928 積水ハウス 2404.5 1.1 10.6 4 145 10.3 0.0 20.4
2502 アサヒグループホールディングス 2484.6 0.8 12.9 3.2 52 6.6 70.0 20.3
2503 キリンホールディングス 2160.8 1.7 12.9 2.9 76 12.9 80.0 22
3003 ヒューリック 1482.4 1.6 12 3.5 67 13.3 0.0 20
3289 東急不動産ホールディングス 1011.7 1.2 11 3.2 44.5 10.7 0.0 25
4204 積水化学工業 1176.8 1.3 16.3 2.9 80 8.2 40.8 23.4
5108 ブリヂストン 4625.1 1.2 13.5 3.6 125 8.8 150.0 23.1
7202 いすゞ自動車 1680.9 1.2 12.2 3.8 92 9.5 50.0 29.5
7203 トヨタ自動車 53450.2 1.1 14.3 2.8 95 7.9 4341.3 34.4
8001 伊藤忠商事 16621.5 2.3 18.3 2 122 12.7 170.0 27.7
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 34238.3 1.5 15.8 2.6 74 9.7 500.0 33.8
8309 三井住友トラストグループ 3745.6 1.1 12.6 3.2 170 8.9 60.0 27.3
8316 三井住友フィナンシャルグループ 21514.4 1.4 13.6 2.8 157 10.1 250.0 34.4
8411 みずほフィナンシャルグループ 17294.5 1.5 14.7 2.1 145 10.3 400.0 39.2
8439 東京センチュリー 1046.7 1 10.1 3.4 72 9.7 0.0 22.9
8473 SBIホールディングス 2085.9 1.2 5.8 3 115 20.4 50.0 42.2
8591 オリックス 5504.8 1.2 12.2 2.5 120 9.6 150.0 27.2
8725 MS&ADインシュアランスグループ 6206 1.3 9.8 3.7 155 13.4 220.0 28.5
8750 第一ライフグループ 5554.2 1.4 13.3 3.4 52 10.2 100.0 33.8
8766 東京海上ホールディングス 14253.6 2.6 14.8 2.9 211 17.6 527.4 38.4
9021 西日本旅客鉄道 1453.7 1.2 11.8 2.8 90.5 10.4 50.0 18.7
9022 東海旅客鉄道 4183.9 0.8 8.1 0.8 32 9.9 110.0 27.1
9101 日本郵船 2475.2 0.9 11.7 3.7 225 7.2 150.0 26.9
9143 SGホールディングス 1000.6 1.8 17 3.4 53 10.4 75.0 25.8
9201 日本航空 1171.1 0.9 9.5 3.6 96 9.9 20.0 25
9202 ANAホールディングス 1445.1 1.1 9.6 2 60 11.4 150.0 21.9
9435 光通信 1813.3 1.6 14.6 1.8 746 10.9 10.0 24.7
9531 東京ガス 2709.7 1.5 13.7 1.4 100 11 80.0 27.6

(注)対象は時価総額1兆円以上のTOPIX500構成企業。(1)時価総額9兆円以上、(2)実績PBR2.2倍以下、(3)予想PER16.2倍以下、(4)予想配当利回り2.75%以上、(5)予想ROE13.5%以上、(6)過去1年で自社株買い取得発表、(7)ボラティリティ(過去1年)28.5%以下という7条件中5つ以上を満たす企業。予想PER、予想ROEはQUICKコンセンサス(東洋経済予想で補完)、予想配当利回りは日経予想。そのほかは実績ベース。2026年4月8日時点。
(出所)QUICK、東洋経済新報社、日本経済新聞社より野村證券市場戦略リサーチ部作成

なお、「日経モート株指数(愛称:もしバフェ)」は、バフェット氏的な視点を取り入れているとうたっています。時価総額(1,000億円以上)、売上高(セクター上位)、PER(株価収益率)を利益成長率で割って算出するPEGレシオ(2倍未満)、営業CF(キャッシュフロー)マージン(セクター上位)などを基準としていますが、金融を対象外としているため、東京海上HDは入っていませんでした。

(編集:野村證券投資情報部)

編集元アナリストレポート

日本株ウィークリー – 4/8の急騰で「ハイリスク・ハイリターン」は一旦終わりか(2026年4月9日配信)

(注)各種データや見通しは、編集元アナリストレポートの配信日時点に基づいています。画像はイメージ。

※本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を示唆または保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。

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