2026.05.25 NEW
決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2026年3-5月発表分) 野村證券・滝沢弘量
撮影/タナカヨシトモ(人物)
日本企業の2026年1-3月期の決算発表シーズンが一巡しました。今回、東証上場銘柄の中でも特に時価総額の大きい銘柄からなる「TOPIX100」構成銘柄を対象に、2026年3月5日から2026年5月20日までの期間で決算を発表した銘柄について、決算発表日当日と翌日の株価(終値ベース)の変化率をもとにランキングを作成しました。野村證券投資情報部業務企画課長の滝沢弘量が解説します。

トップ5はオリンパス、テルモ、住友商事、リクルート、ファナック
TOPIX100構成銘柄における決算発表後の株価騰落率ランキングでは、1位がオリンパス(7733)、2位がテルモ(4543)、3位が住友商事(8053)、4位がリクルートホールディングス(6098)、5位がファナック(6954)となりました。なお、住友商事のように、取引時間中に決算を発表した銘柄については、決算発表日前日と当日の株価(終値ベース)を比較しています。
| 順位 | 銘柄 コード |
銘柄名 | 決算発表日 | 時間 | 発表日前日 株価終値 |
発表日当日 株価終値 |
発表日翌日 株価終値 |
発表日当日と 翌日の株価変化率 (場中発表は 前日と当日の比較) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| (円) | (円) | (円) | (%) | |||||
| 1 | 7733 | オリンパス | 2026年5月12日 | 15:30 | 1,551.0 | 1,540.5 | 1,846.0 | 19.8 |
| 2 | 4543 | テルモ | 2026年5月15日 | 15:30 | 1,930.0 | 1,922.0 | 2,279.0 | 18.6 |
| 3 | 8053 | 住友商事 | 2026年5月1日 | 13:00 | 5,840 | 6,840 | 7,400 | 17.1 |
| 4 | 6098 | リクルートホールディングス | 2026年5月15日 | 15:30 | 7,780 | 7,825 | 9,122 | 16.6 |
| 5 | 6954 | ファナック | 2026年4月24日 | 15:30 | 6,340 | 6,256 | 7,256 | 16.0 |
| 6 | 6861 | キーエンス | 2026年4月24日 | 16:00 | 63,470 | 63,180 | 73,180 | 15.8 |
| 7 | 9983 | ファーストリテイリング | 2026年4月9日 | 15:31 | 67,760 | 67,450 | 75,540 | 12.0 |
| 8 | 9020 | 東日本旅客鉄道 | 2026年4月30日 | 15:30 | 3,451 | 3,388 | 3,700 | 9.2 |
| 9 | 9735 | セコム | 2026年5月12日 | 15:30 | 5,622 | 5,589 | 6,095 | 9.1 |
| 10 | 8591 | オリックス | 2026年5月11日 | 15:30 | 5,277 | 5,514 | 5,986 | 8.6 |
| 11 | 4188 | 三菱ケミカルグループ | 2026年5月13日 | 13:30 | 928.3 | 1,007.0 | 1,054.0 | 8.5 |
| 12 | 4901 | 富士フイルムホールディングス | 2026年5月12日 | 14:00 | 3,055 | 3,300 | 3,282 | 8.0 |
| 13 | 6762 | TDK | 2026年4月28日 | 15:30 | 2,718.0 | 2,677.0 | 2,890.5 | 8.0 |
| 14 | 3407 | 旭化成 | 2026年5月12日 | 12:30 | 1,532.5 | 1,654.5 | 1,750.0 | 8.0 |
| 15 | 8750 | 第一ライフグループ | 2026年5月15日 | 14:30 | 1,500.0 | 1,618.0 | 1,615.0 | 7.9 |
| 16 | 6367 | ダイキン工業 | 2026年5月12日 | 15:30 | 24,290 | 24,110 | 25,780 | 6.9 |
| 17 | 8035 | 東京エレクトロン | 2026年4月30日 | 16:00 | 45,150 | 44,390 | 47,450 | 6.9 |
| 18 | 7270 | SUBARU | 2026年5月15日 | 13:00 | 2,402.0 | 2,567.5 | 2,385.0 | 6.9 |
| 19 | 2914 | 日本たばこ産業 | 2026年5月8日 | 15:30 | 5,937 | 5,769 | 6,164 | 6.8 |
| 20 | 6981 | 村田製作所 | 2026年4月30日 | 14:00 | 4,840 | 5,156 | 5,138 | 6.5 |
(注1)母集団はTOPIX100構成銘柄。決算発表の対象期間は2026年3月5日~2026年5月20日。決算発表日当日と翌日(休場日の場合は翌日以降で最も近い取引日)の株価終値を比較している。決算発表が取引時間中に実施された銘柄については、発表日前日(休場日の場合は前日以前で最も近い取引日)と当日の株価終値を比較している。上位20位を掲載している。株価変化率は、小数点第2位を四捨五入。
(注2)決算発表時間と株価変化率の枠を水色で示した銘柄は、取引時間中に決算を発表したことを表している。
(注3)諸般の事情により特定の銘柄をリストから削除している場合がある。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成
1位のオリンパスの決算について、野村證券のアナリストは、2月の3Q(第3四半期)決算発表時には、2025年12月のFDA(米国食品医薬品局)査察を受けた呼吸器科向けなどの自主的な出荷停止が悪材料となった一方、5月の4Q(第4四半期)決算発表時には追加の悪材料が出なかったことが好材料になったと解説しています。
2位のテルモの決算について、野村證券のアナリストは、2026.3期の実績は想定線といえるとみています。一方、2027.3期の会社予想の営業利益は野村予想を上回っています。会社の為替前提は野村予想と同じであるため、会社予想の増益要因は採算改善によるものといえると解説しています。
3位の住友商事の決算について、野村證券のアナリストは、決算の実績と計画は野村想定線に沿った内容だったとしています。一方で、操業不振などで課題となっていたニッケル案件からの撤退を発表した点は、好印象だと解説しています。
4位のリクルートホールディングスの決算について、野村證券のアナリストは、実績、計画ともにIndeedの売上高とマージンの改善が野村予想を上回ったとしています。野村予想を上回る利益成長性が示され、第一印象はポジティブだと解説しています。
5位のファナックの決算について、野村證券のアナリストは、良好な受注を背景に期初計画の増益率が高く、これまで期初計画は保守的になる傾向があったことも踏まえると、第一印象はややポジティブだと解説しています。
業種別では電気機器が多くランクイン
業種別(東証33業種)で見ると、トップ20では電気機器が最も多くランクインしました。具体的には、ファナック、キーエンス(6861)、TDK(6762)、東京エレクトロン(8035)、村田製作所(6981)の5銘柄です。
野村證券のアナリストは、テクノロジー業界の決算について、全体の方向性に大きなサプライズはなく、電力を中心としたインフラ需要やAI・DC(データセンター)向け需要が引き続き堅調だったと解説しています。
- 野村證券 投資情報部 業務企画課長
滝沢 弘量 - 2010年、野村證券株式会社に入社。2017年より投資情報部に所属。2020年からは、資産運用アプリ「NOMURA」および野村證券独自の情報を発信するオウンドメディア「NOMURA ウェルスタイル」などのコンテンツ企画・制作に従事。2026年より、同部の企画・運営・管理を担当している。
※この記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を示唆または保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。
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