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フリーアナウンサー・青木源太、投資はビジネスと人生で独立を確保するための手段

フリーアナウンサー・青木源太、投資はビジネスと人生で独立を確保するための手段のイメージ

撮影/齋藤大輔

フリーアナウンサーの青木源太さんが投資を始めたのは、日本テレビに入社して2年目の2008年のこと。当時も今も趣味は変わらず「投資」と言い切ります。現在の投資スタイルをどう確立していったのか、投資に関する日々のルーティーンも含めて話を聞きました。

「投資」も「美容」も75歳になった時のために

青木さんの投資スタイルを教えてください。
青木:米国株が中心ですが、他にも投資信託や債券、金などへ分散投資をしています。余剰資金で長期運用することを前提としているので、日々の値動きで一喜一憂することなく、目指すは6勝4敗。僕のもう一つの趣味である「美容」と同様、コツコツ積み重ねることで、75歳になった時に差が出る、75歳の自分に褒めてもらえるように頑張っています。
投資を始めたきっかけは何でしたか。
青木:家族にも友人にも金融機関の関係者が多かったこともあり、投資に対する抵抗は元々なく、「必ずするもの」だと思っていました。ただ、社会人になったばかりの頃は、スーツを買ったりパソコンを買い替えたりとなかなか貯金ができず、投資に回せる余剰資金ができたのが、社会人になってから2年が経った2008年でした。当時はリーマン・ショックで株価が暴落し、今振り返ると投資を始めるタイミングとしては良かったわけですが、僕に先見の明があったわけではなく、全くの偶然です。

証券会社の担当者から学び、投資のベースを築く

最初はどんな銘柄に投資されていましたか。

青木:日本の輸出関連企業に投資をしました。2008年当時から少子高齢化が問題視されていたこともあり、内需に依存するのではなく、グローバル展開をしている企業が投資対象として魅力的に感じました。特に自分がテレビ局というドメスティックな業界で仕事をしていたこともあり、投資は海外で活躍している企業にしようという気持ちもありました。

当時はテレビコマーシャルも参考にしながら、コマーシャルを提供している企業は比較的資金に余裕がある企業なんだろう、それが結果、知名度にもつながっているんだろう、と考えていました。特に日々の値動きは気にせず、長期で保有していればいつかは上がるだろうというぐらいの気持ちで運用していました。

そこからどうやって投資スタイルを確立していったのでしょうか。

青木:僕の場合は2010年にある証券会社の担当者に出会えたのは大きかったです。彼は当時、外資系の証券会社にいて、米国株に詳しかったのです。総資産とライフプランを踏まえてどれだけリスクを取れるか、どのようにポートフォリオを組むかなど、その担当者からの学びが投資のベースになっています。その担当者とは結局、8年ほどご一緒してもらいました。

具体的には、米国株は11種類のセクターに分かれているんですけど、自分なりにもう少し分割してセクター管理し、各セクターから1~2銘柄選んだうえで、全体としては保有銘柄が20以下になるように調整しています。つまり、自分の保有銘柄でファンドを作っているような状況です。自分が納得できるポートフォリオを作ったことで、一時的な値動きに動じることなく、投資を続けられています。そうしたベースを作れたという意味でも、僕は対面証券の良さを体感しています。

利益確定や損切りなど、自分で定めている投資のルールはありますか。

青木:投資のルールも、担当者からの学びの中で定めていきました。利益確定に関しては、保有している米国株の株価が2倍になったら元本分だけ残して売却し、残した元本分を引き続き保有するようにしています。

損切りは損失率30%をラインにしているんですが、なかなか判断できなくて、そのまま塩漬けしているものもあります。2020年のコロナ・ショックの時に苦い経験をしているんです。当時、自分が決めた損切りラインを軽く超えていましたし、保有資産全体のリスクを下げるために米国株を売却したんですが、後から見るとあれは完全に狼狽売りでした。改めて投資の難しさを実感しましたし、自分はまだまだなと思い知らされました。

投資をする上で、情報のキャッチアップも大切ですよね。何かルーティーンは定めていますか。

青木:まず「Newsモーニングサテライト」(テレビ東京系列)をチェックしています。朝5時45分から放送していて早いんですが、起きた後に録画で見るでもいいと思います。自分の投資哲学は「本業が一番大事」なんですが、アナウンサーとしての仕事を第一に考えると、寝ることはすごく大切です。FRB(米連邦準備理事会)議長の会見などをリアルタイムで見ようと徹夜したこともありますが、生産性がよくないですし、今はもう無理はしないと決めています。

それ以外だと、日本経済新聞はいつでも読めるようにカバンに入れて持ち歩いています。保有している銘柄や気になる企業のニュースレター・決算書、FOMC(米国連邦公開市場委員会)の議事要旨などは、その都度、日本語での解説を参考にして情報をインプットするようにしています。

投資を通じて「世界」の見方を手に入れた

投資を始めて16年目の今、「投資をしていて良かった」と思うことはありますか。

青木:日々のニュースの入り方が違ってくると思います。お金は経済の血液ですし、少額でも市場にお金を投入することで、自然と行く末が気になるものです。市場の流れを見ていく中で、少しずつ経済の全体像がつかめていくと思います。世界を見るには様々な見方がありますが、一つ、経済という視点で世界を見ることができるようになったと感じています。

また、投資は見方を変えると、ビジネスの才能がある人が経営する会社、ビジネスの可能性を感じられる会社にお金を託し、その恩恵にあずかるという側面もあると思います。自分はアナウンサーとして事業を続けるけど、自分には起業してビジネスを作るという才能がないと分かっている。だからこそ、ビジネスの才がある人に投資をして、そのビジネスの恩恵にあずかる。そういうビジネスの考え方もあると思うんですよね。

投資仲間と話をする中で見えてきたことですが、投資は自由の幅を広げるための手段じゃないかと思うようになりました。これからの人生においても、自分のビジネスにおいても、独立を確保するために投資をしていると考えるようになってから、何のために投資をしているのか、自分の中で一番腑に落ちた気がします。

フリーアナウンサー
青木源太(あおき・げんた)
1983年生まれ、愛知県岡崎市出身。慶應義塾大学を卒業後、2006年にアナウンサーとして日本テレビへ入社。巨人戦や箱根駅伝などのスポーツ実況を始め、『PON!』『バゲット』『火曜サプライズ』のMCなどを担当した。現在はフリーアナウンサーとして関西テレビの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」のメインMCを務める。また、「日本一のイベント司会者」を目指し、年間約100本を超えるイベント司会を担当しており、その他、防衛省広報アドバイザー、愛知県岡崎市観光伝道師など様々な広報活動にも従事している。

※本コラムで取り上げられた投資に関する基本的な考え方などについては、あくまで個人の見解によるものであり、野村證券の意見を代表するものではございません。

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詳しくは、契約締結前交付書面や上場有価証券等書面、目論見書、等をよくお読みください。

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