2019.04.18 NEW
超大型の10連休。今年のゴールデンウィークは出かける? 家で過ごす?
そもそもなぜ今年は10連休に?
5月1日が新天皇の即位の日として国民の祝日になることから、多くの人が10連休を迎えることが見込まれる今年のゴールデンウィーク。
1948年に施行された祝日法には、「その前日及び翌日が『国民の祝日』である日(『国民の祝日』でない日に限る。)は、休日とする」と明記されている。
今年の場合は図1の通り、4月29日(昭和の日)と5月3日(憲法記念日)という2つの祝日の間に、祝日扱いとなる新天皇即位の日(5月1日)が入っている。そのため、その間にある4月30日と5月2日が先述の祝日法から祝日となり、10連休となるわけだ。
出典:内閣府「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律の概要」
ちなみに10連休は祝日法の施行以降最長の連休。そのため、政府は保育サービスや医療機関をはじめ、各分野における国民生活の混乱回避に向け、対処方針をまとめるなどの対策をとっている。
一方で旅行業界からは「すでにツアーが完売」「ツアーの申し込みが例年の2倍から3倍に」などといった声が聞かれるなど、とにかく異例ずくめのゴールデンウィークなのだ。
10連休を実現できる人はどれくらいいるのか
そんな異例づくしのゴールデンウィークを、巷の人たちはどう感じているのだろうか? オンライン旅行会社エクスペディア・ジャパンが実施した調査によると、ゴールデンウィークが10連休になることについて「嬉しい」と回答した人は54%という結果になっている(図2)。
出典:エクスペディア・ジャパン「ゴールデンウィーク10連休関する意識調査」
※20代から50代の社会人経験のある男女400名を対象にしたインターネット調査。2018年10月19日~10月22日に実施
職業別に見ると、公務員や団体職員、学生、会社員の順で「嬉しい」と回答した人が多くなっている。対して、「嬉しくない」と回答した46%では、医師や弁護士、会計士などの専門家、主婦・主夫、パート・アルバイトといった人たちでその割合が高くなっているという結果に(図3)。
「嬉しい」が多い職業 | 「嬉しくない」が多い職業 | ||
---|---|---|---|
1 | 公務員・団体職員(82%) | 1 | 医師・弁護士・会計士などの専門家(75%) |
2 | 学生(67%) | 2 | 主婦・主夫(57%) |
3 | 会社員(66%) | 3 | パート・アルバイト(56%) |
※20代から50代の社会人経験のある男女400名を対象にしたインターネット調査。2018年10月19日~10月22日に実施
もちろん、法律で休日と定められているからといって、すべての民間企業がそれに習うわけではない。会社勤めのビジネスパーソンのなかにも、10連休を取れる人もいればそうでない人もいるだろう。
共通ポイントサービスのPontaを運営する株式会社ロイヤリティマーケティングの調査によると、今年のゴールデンウィークの休暇日数が「10日」となる予定の有職者は30.3%。「未定」と回答した36.1%を除くと最も多い割合となっており、ビジネスパーソン10人中3人以上は10連休を取れるという結果だ。
出典:株式会社ロイヤリティマーケティング「第33回Ponta消費意識調査」
※Pontaリサーチ会員3,000名を対象にしたインターネット調査。2019年1月25日~1月31日に実施
30代男性のゴールデンウィークの過ごし方は?
これだけ長い連休ともなると、例年はインドアで過ごしている人の中にも「今年は出かけてみようかな」と考えている人が少なくないかもしれない。そもそも例年のゴールデンウィークでは、どれほどの人が遊びに出かけているのだろうか?
博報堂生活総合研究所が実施している「生活定点」調査(2018年5月実施)によると、「ゴールデンウィークに遊びに出かけた」という人は全体で42.8%という結果になっている。半数以上はゴールデンウィークにもかかわらず、遊びに出かけてはいないのだ。
こうした結果は、2018年に限ったことではない。この調査は1998年から2年毎に実施されており、調査開始以来「ゴールデンウィークに遊びに出かけた」という人の割合は1度も50%に届いていないのである。
そうした中で、若い世代の外出率は他の世代と比較して高くなっており、50%を超えることも少なくない。年代別に見ると、遊びに出かけている人の割合が一番高いのは30代男性。それ以降は年齢が上がるにつれ、遊びに出かける人の割合は下がっていることがわかる(図5)。
出典:博報堂生活総合研究所「生活定点」調査
※首都40km圏、阪神30km圏に在住の20歳~69歳3,080人を対象にした訪問調査。偶数年の5月に実施。
ちなみに今年はお盆休みにも異例の9連休! 例年は家で過ごすというインドア派の人も、大型連休が続く今年は趣向を変えてアクティブに過ごすことを検討してみてはいかがだろうか。