2025.05.19 NEW

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2025年3-5月発表分)

決算発表直後に上昇したTOPIX100構成銘柄は? 株価騰落率TOP20(2025年3-5月発表分)のイメージ

日本企業の2025年1-3月期の決算発表シーズンが一巡しました。今回、東証上場銘柄の中でも特に時価総額の大きい銘柄からなる「TOPIX100」構成銘柄を対象に、2025年3月6日から2025年5月15日までの期間で決算を発表した銘柄について、決算発表日当日と翌日の株価(終値ベース)の変化率をもとにランキングを作成しました。トップ3は1位がニデック(6594)、2位がセブン&アイ・ホールディングス(3382)、3位が東海旅客鉄道(JR東海、9022)となりました。

なお、住友電気工業(5802)のように、取引時間中に決算を発表した銘柄については、決算発表日前日と当日の株価(終値ベース)を比較しています。

TOPIX100構成銘柄 決算発表後の株価騰落率ランキング(2025年3月6日~2025年5月15日発表分)
順位 銘柄コード 銘柄名 決算発表日 時間 発表日前日株価終値 発表日当日株価終値 発表日翌日株価終値 発表日当日と翌日の株価変化率(場中発表は前日と当日の比較)
(円) (円) (円) (%)
1 6594 ニデック 2025年4月24日 15:30 2,184.0 2,232.0 2,510.5 12.5
2 3382 セブン&アイ・ホールディングス 2025年4月9日 15:30 1,936.0 1,848.5 2,030.0 9.8
3 9022 東海旅客鉄道 2025年4月30日 15:30 2,954.0 2,931.0 3,217 9.8
4 2802 味の素 2025年5月8日 15:30 3,005 3,015 3,238 7.4
5 6701 日本電気 2025年4月28日 15:30 3,203 3,245 3,476 7.1
6 5802 住友電気工業 2025年5月13日 15:00 2,462.0 2,632.5 2,656.5 6.9
7 4063 信越化学工業 2025年4月25日 15:30 3,923 4,046 4,313 6.6
8 4452 花王 2025年5月8日 15:30 6,042 6,044 6,431 6.4
9 4568 第一三共 2025年4月25日 13:00 3,316 3,523 3,513 6.2
10 6273 SMC 2025年5月14日 14:00 50,370 53,110 53,360 5.4
11 6503 三菱電機 2025年4月28日 15:30 2,646.5 2,620.0 2,760.5 5.4
12 6702 富士通 2025年4月24日 15:30 2,941.0 2,939.0 3,080 4.8
13 8308 りそなホールディングス 2025年5月13日 16:00 1,162.5 1,192.5 1,249.5 4.8
14 7741 HOYA 2025年5月1日 13:30 16,780 17,555 18,055 4.6
15 9101 日本郵船 2025年5月8日 12:00 4,679 4,892 4,832 4.6
16 6762 TDK 2025年4月28日 15:30 1,468.0 1,459.5 1,521.5 4.2
17 9020 東日本旅客鉄道 2025年4月30日 15:30 3,109 3,096 3,221 4.0
18 9984 ソフトバンクグループ 2025年5月13日 15:30 7,507 7,600 7,896 3.9
19 4503 アステラス製薬 2025年4月25日 15:30 1,360.5 1,381.5 1,435.0 3.9
20 4901 富士フイルムホールディングス 2025年5月8日 14:00 3,036 3,153 3,236 3.9

(注1)母集団はTOPIX100構成銘柄。決算発表の対象期間は2025年3月6日~2025年5月15日。決算発表日当日と翌日(休場日の場合は翌日以降で最も近い取引日)の株価終値を比較している。決算発表が取引時間中に実施された銘柄については、発表日前日(休場日の場合は前日以前で最も近い取引日)と当日の株価終値を比較している。上位20位を掲載している。株価変化率は、小数点第2位を四捨五入。
(注2)決算発表時間と株価変化率の枠を水色で示した銘柄は、取引時間中に決算を発表したことを表している。
(注3)諸般の事情により特定の銘柄をリストから削除している場合がある。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成

自社株買いの発表などが好感される

トップ5を確認します。ニデックが1位にランクインしました。ニデックの2025.3期の決算では、通期営業利益が会社計画に到達し、第4四半期の営業利益は四半期として過去最高を記録しました。2026.3期の会社計画では、米国の関税による影響については自助努力でカバーできる範囲内であると説明されました。

セブン&アイHDが2位にランクインしました。セブン&アイHDは、2025.2期の決算発表に合わせて、上限6,000億円の自社株買いを実施すると発表しました。

JR東海が3位にランクインしました。JR東海は、2025.3期の決算発表に合わせて、上限1,000億円の初の自社株買いを実施すると発表しました。

味の素(2802)が4位にランクインしました。味の素は、2025.3期の決算発表に合わせて、上限1,000億円の自社株買いを発表しました。また、米国の関税による直接的な影響は軽微であると説明されました。

日本電気(NEC、6701)が5位にランクインしました。NECが2025.3期の決算発表に合わせて公表した2026.3期の会社計画では、調整後営業利益が「2025中期経営計画」の目標を100億円上回る3,100億円とされました。

決算発表に合わせて、自社株買いなどの株主還元策を公表した銘柄や、米国の関税の影響が軽微であると説明した銘柄の株価が大きく上昇しました。

業種別では電気機器が多くランクイン

業種別(東証33業種)に見ると、電気機器が最も多くランクインしました。具体的には、ニデック、NEC、三菱電機(6503)、富士通(6702)、TDK(6762)の5銘柄です。

電気機器業界の2025年1-3月期決算では、社会インフラ分野は電力インフラを中心に好調が続いています。国内ITサービス分野でも引き続き旺盛な需要が維持されています。半導体分野では、AI分野の好調と非AI分野の低調という二極化が続いていますが、PCや白物家電分野においては相互関税導入前の駆け込み需要による盛り上がりが見られます。また、車載・産業機械向け分野では、在庫調整の終了が徐々に見えてきています。

野村證券投資情報部 デジタル・コンテンツ課(2025年5月16日時点)

※この記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を示唆または保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。

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