2019.11.18 update

EL BORDEとは

2019.11.18 update

2017.06.08 NEW80年代生まれのリアル

あなたは転職する? しない?80年代生まれが直面する「会社にとどまるリスク」とは?

あなたは転職する? しない?80年代生まれが直面する「会社にとどまるリスク」とは?のイメージ

会社員なら誰もが一度は考える転職。理想と現実のギャップに悩む若手世代の転職事情を、求人状況や意識調査から読み解く。

80年代生まれ世代は空前の売り手市場!?

大手転職サイト『エン転職』に掲載される、若手(主に20代半ばから30代半ば)を対象とした求人数推移(図1)を見ると、2015年度、2016年度はそれぞれ前年度比で20%以上アップしている。ちょうど、20代半ばから30代半ばになる80年代生まれ世代にとって、現在は“売り手市場”の傾向にあるといえそうだ。

図1:『エン転職』求人数の推移図1:『エン転職』求人数の推移

出典:エン・ジャパン株式会社運営『エン転職』

80年代生まれの転職意識はどうなっている?

また、日本人材紹介事業協会による人材紹介大手3社の転職紹介実績調査を見ると、26歳から35歳の年間転職紹介人数は、過去5年間で18,717人から28,837人と約50%も増加。同調査における2015年度の転職紹介人数は、25歳以下が7,921人、36歳以上が10,866人となっており、他の世代との比較でも26歳から35歳の転職紹介人数が突出して多くなっている。

図2:人材紹介大手3社の転職紹介実績(26歳~35歳)図2:人材紹介大手3社の転職紹介実績(26歳~35歳)

出典:一般法人日本人材紹介事業協会[職業紹介大手3社 転職紹介実績(株式会社インテリジェンス/株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント/株式会社リクルートキャリア)]より、2010年度上半期~2015年度下半期までの発表値を基に編集部作成。

転職の動機から見る「会社にとどまるリスク」

では、若手世代が転職を考える動機にはどのようなものがあるのだろうか? 「仕事の満足度が低い要因」の調査結果(図3)を見ると、「給与」や「人間関係の悪さ」に次いで、「成長しづらい環境」や「仕事のおもしろみ」といった、自己実現に関連した答えが多くなっていることがわかる。

世代に関わらず、転職を考える大きな理由は、現状の仕事に満足ができないからだろう。特に80年代生まれは、ひと通りの仕事を覚え、社内での自分のポジションを客観的に見られるようになる世代。このタイミングで、「今の会社のままでは成長できない」となれば、ビジネスパーソンとしての成長を望む者にとって、会社に留まることはリスクとなってしまう。

図3:現在の仕事の満足度が高くない要因調査図3:現在の仕事の満足度が高くない要因調査

出典:『エン転職』アンケート調査 第31回

アンケート実施期間:2017年3月1日~4月2日、有効回答数:6,427名

20代と30代で、転職の環境に違いはあるか?

「同じ80年代生まれと言っても、30代になると求人数は減り、求められる人材像も変化します。例えば、20代なら職種を変えるといった抜本的なキャリアチェンジができますが、経験やスキルが重視される30代ではそうはいかないところもあります」

そう話すのは、「エン エージェント」のキャリアパートナーである井手迫瑞恵いてさこみずえさん。井手迫さんによれば、20代までは「個々のポテンシャル」が評価され、30代は「何ができるか」で評価される傾向にあるという。

30代でも転職に困らないスキルとは?

「転職の年齢的な限界は35歳」という“転職35歳限界説”もよく聞く話。では、30代で転職を望む者に希望はないのだろうか?

「実は“転職35歳限界説”についてはここ数年で崩れたと言われています。新卒採用に近いようなポテンシャル採用の求人は確かに30代になると減りますが、一定以上の経験を積んだミドル層はどの企業にも確実に求められています。そうしたミドル層が評価されるポイントはさまざまですが、あえて共通事項をあげるとすれば『マネジメント力』になるでしょうか」(井手迫さん)

会社で管理職の役割や大きなプロジェクトを任される環境ならマネジメント力を磨くこともできるが、若手だとそうした機会が回ってくることも多くはないだろう。だが、マネジメント力は仕事でしか培えないスキルかというとそうでもない。

「『マネジメント』の意味するところは、一度でもヒト・モノ・カネを動かして成果を上げた経験があるかどうか。それによって、仕事への視座が上がっているかどうかが重要となります。例えばボランティアや社会人サークルといった社外活動でも、数値目標や収益的な観点を持ってヒト・モノ・カネを動かす経験をしていれば、自然とマネジメント力は身につきます。そうした自分の経験を棚卸ししてスキルを言語化できると、評価につながりやすくなります」(井手迫さん)

転職は最後の手段? 3つの選択肢についてじっくり考えよう!

社内で成長できないから転職したい。しかし、転職するためにはスキルや経験が求められる。そんなジレンマに悩まされる若手ビジネスパーソン像が見えてくるが、手にしている選択肢は大きく3つだろう。

  • 社内でプロジェクトを任せてもらえるまで成果を上げる
  • 社外活動などを通してマネジメント経験を積む
  • 給与を下げても、転職して経験を積めるところに行く

どれも安易に選択・達成できることではないが、自身のライフステージや会社に留まるリスクなどと照らし合わせて考えてみると良いかも知れない。

監修:井手迫 瑞恵(いてさこ みずえ)

人材紹介サービスを行うエン エージェント(エン・ジャパン株式会社)にて、キャリアパートナーに従事。初めての転職に悩む20代や経験を積んだ30代前半のビジネスパーソンを中心に転職支援を担当。10年以上のコンサルタント経験を活かし、大手から中小、スタートアップまで幅広い企業への転職支援も行なう。

記事の購読、ありがとうございました。
公式SNSページから最新記事をキャッチ!

Related Posts関連記事

Latest articles最新記事

記事一覧

Recommended articlesあなたへのおすすめ

記事一覧

  • 投資の注目テーマ紹介 「インド」の人口ボーナス期は千載一遇の投資チャンス?
  • 野村のつみたてNISAで投資による資産形成をスタート!
  • CMギャラリー 2020に夢を。2020に力を。

ページの先頭へ