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2018.05.24 NEWエッジな視点

「ゆとり」や「脱ゆとり」と何が違う? 日本の未来を占う2020教育改革とは!?

「ゆとり」や「脱ゆとり」と何が違う? 日本の未来を占う2020教育改革とは!?のイメージ

日本の学校教育の地殻変動とも言われる2020年の教育改革。小中学校の授業や大学入試で、一体何が変わるのか? その目的や中身を解説!

2020年に学校教育が大きく変わる?

すでに子を持つ人や、これから親になる人にとって、大きな関心事となる“子どもの教育”。自分のコトは棚に上げても、我が子にはしっかり勉強してそれなりの道を歩んで欲しい。言葉に出すかどうかは別として、どんな親でもきっとのなかではそう願っているはずだ。

たとえば、小学生の我が子が宿題で悩んでいたり、高校や大学といった進路を決める際に助言を求められたり、そうした場合は当然ながら、親としては自分の経験を踏まえてアドバイスをするだろう。とはいえ、そもそもの学校教育や入試制度自体が大きく変わっていたとしたら…。

聖徳太子が教科書から消えたり復活したり…なんて話ではなく、実際に日本の教育は大きく変わる。そのきっかけとなるのが、2020年にスタートする教育改革だ。

日本の教育改革、そのスタートは終戦後の占領時代

そもそも「教育改革」なる言葉が日本ではじめて登場したのは、終戦後の連合国による占領時代。終戦直後の1945年9月に文部省が「新日本建設の教育方針」を示し、これが民主化を目指して戦時教育を改めることを目的とした教育改革の出発点となった。

そして翌年には「教育基本法」が制定、同年には小学校から大学までが現在の6・3・3・4編成となる新学制に改められ、1947年には早くも新制の小・中学校が発足。次いで翌1948年には新制高等学校が、その翌年には新制大学も発足し、1950年頃にはすべての学校で新学制への移行が完了した。

そうして現在の形となった日本の学校制度だが、やがて社会や経済が発展していくにつれて教育に対する人々の熱意がヒートアップ。70年代に入るといじめや少年の非行などが社会問題となり、その背景として学校での詰め込み型の授業や過度な受験戦争がクローズアップされていく。

詰め込み型から“ゆとり”、そして“脱ゆとり”への転換

そこで、偏差値重視の教育からの脱却を図るべく、1977年の学習指導要領改訂において「ゆとりと充実」が謳われ、80年代から2000年代初頭にかけて授業時間の削減や週休2日制といった、いわゆる「ゆとり教育」が実施されたのだ。

皆さんもご存知の通り、そんな「ゆとり教育」の是非にはさまざまな意見があるが、日本の教育が完全に“脱ゆとり”に舵を切ったのは、2011年に施行された現行の学習指導要領からだ。この新たな学習指導要領によって、小中学校では総授業時間や宿題の量も増加、選択教科や総合的な学習時間は削減された。総授業時間は小学校6年間で278時間、中学校の3年間では105時間増加することとなった。

英語の充実やプログラミング教育の必須化、センター試験は廃止に?

そんな「ゆとり」や「脱ゆとり」といった変化以上に、これからの教育を大きく変えるとされているのが2020年の教育改革だ。

2020年教育改革の大きなポイントは、以下の通り。

  
  1. センター試験をはじめとする大学入試制度の改革
  2. 「話す」「書く」を重視した英語4技能(+「聞く」「読む」)育成
  3. 思考力・判断力・表現力の重視
  4. 子どもが主体的に授業に参加し、周囲と対話しながら深い学びができる授業

すでに今年2018年から移行期間がスタートし、2020年には全面実施される新たな学習指導要領では、現在の小学5、6年生で実施されている「外国語活動」を小学3、4年生にシフト。変わって5、6年生では「英語」の授業が正式に教科化され、さらに中学・高校の英語の授業は「英語で行うこと」が基本に。小学校では「プログラミング教育」も各教科のなかで導入される。

また、学校では知識は技能を一方的に教えるだけでなく、子ども自身が主体的・能動的に参加する授業へと移行。具体的には、グループディスカッションなどを取り入れた授業が多くなると見られている。

さらには大学入試制度も大きく改革され、従来のセンター試験が「大学入試共通テスト」と変更に。これまではすべてマークシートだった試験方式にも国語と数学で記述式問題が加わり、さらに英語では外部資格・検定試験も入試に活用できるようになる。

教育改革の目的は、激動の時代を生き抜く“力”を育成すること

「今回の教育改革の背景には、グローバル化の進展に加え、産業構造や就業構造の転換、生産年齢人口の急減や労働生産性の低減などを背景に、これからの時代を担う子どもたちに“求められる力”が変化していることがあります」。そう話すのは、通信教育の大手ベネッセの担当者。

「いま求められているのは、自ら課題を見つけ出し、周囲と協力して解決する力。そうした力を学校教育で養うために、学んだことが理解できているかだけではなく、学んだ知識や技能をもとに“自分で考え、表現・判断し、実際の社会で役立てる”ための教育が必要になるのです」

人口減少によって日本人だけで経済を支えるのは困難になり、いまある仕事の多くが人工知能A.Iに奪われるとも言われる未来。そんな激動の時代を生き抜く子どもたちにとって必要な資質や能力を、教育の現場で育成することが2020年から始まる教育改革の大きな目的というわけだ。

つまり、ある意味では日本の未来を占う大きな改革。子を持つ人もそうでない人も「いまの子どもたちは大変だな」などと呑気に構えるだけでなく、語学スキルを磨くなど、自分への“教育改革”を始めてみてはどうだろう?

図:英語改革と大学改革のスケジュール
図:英語改革と大学改革のスケジュール

※ベネッセ教育情報サイト2020教育改革「改訂スケジュール」をもとに編集部作成

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