養殖の100年史と近未来-水産業の温故知新-

養殖の100年史と近未来
2026年は昭和100年であり、日本の海水魚養殖の歴史もまた約100年を迎えます。
農畜産の歴史と比較しても浅い水産養殖の歴史ですが、技術革新もあり、急速な変化を遂げようとしています。本レポートでは、水産業の歴史を振り返りながら、次世代の水産、養殖業の未来を語ります。
日本の水産業は衰退が続き、収益性が低下しています。一方、水産物の需要はグローバルで急拡大を続け、水産資源の争奪戦が繰り広げられています。世界的に水産資源の不足が懸念される中、サステナブル・シーフードの潮流が大きく浸透してきています。消費者が支持する水産物の大半を輸入に頼っている日本の水産業を取り巻く環境は大きく変化しています。
水産物の世界的競争力強化や国内消費の復活に向けては、需要、地理、気候に応じた魚種を低コストで養殖することが重要となります。そのためにも、水産会社、飼料会社、大学・研究機関が力を合わせる必要があると考えます。また、2050年、国内人口が1億人を割ることが予想される中、日本企業も国内だけではなく、グローバルに事業を展開することが、生き残りをかけた重要な戦略となるでしょう。水産業に携わる企業の収益性が向上し、新たな設備投資、技術開発への投資が加速することで、成長産業へと姿を変えることに期待します。その変化の全体像を理解する入口として、本レポートをご覧いただきたいと思います。
調査レポート本編
- 養殖の100年史と近未来-水産業の温故知新-(PDF:1,246KB)
執筆協力:野村證券株式会社 フロンティア・リサーチ部 坂本 雄右
文責:野村ホールディングス株式会社 ファイナンシャル・ウェルビーイング部
記事公開日:12月3日
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