投資信託を選ぶ前に
投資信託のリスクとリターン

投資信託のリスクとリターンについて理解を深め、ご自身の投資目的と照らし合わせて投資信託を選びましょう。

目次

投資信託のリスクとリターン
投資信託の価格変動の要因を理解する

投資信託のリスクとリターン

一般的にリターンは投資を行うことで得られる収益のことを示し、リスクはリターンの振れ幅のことを示します。リターンとリスクは比例の関係にあり、一般的に大きなリターンを期待する場合は、大きな損失が生じる可能性も考慮しなければなりません。逆に、リスクを抑えると、期待できるリターンも小さくなります。

投資信託は、投資対象となる資産や地域によって、リスクとリターンの水準が大きく異なります。
ご自身の投資目的に応じた適切なリターン目標とリスク許容度を整理して、投資信託を選びましょう。

リスク・リターンのイメージ

投資信託の種類

投資信託の価格変動の要因を理解する

投資信託説明書（交付目論見書）では投資信託の価格（基準価額）に影響を及ぼす要因、つまり投資信託のリスクを確認できます。この投資信託のリスクは投資信託ごとにリスクの種類や大きさは異なります。

価格変動リスク

組入れられている株式や債券の価格が変動することによって起こるリスク。市場における需給の状況、経済・政治情勢、各種市況や金利情勢の見込み、個別企業の業績・財務状況等様々な要因によって影響を受けます。

金利変動リスク

市場金利の動向によって発生するリスク。一般的に、市場金利が上がると債券価格は下落し、反対に市場金利が下がると債券価格が上昇する傾向があります。

金利変動リスクを表す指標として、主に「デュレーション（単位：年）」が用いられ、この数値が大きいほど、金利変動によるリスクが高いことを示します。

信用リスク（クレジットリスク／デフォルトリスク）

株式や債券等の発行体（国・企業等）の財務状況が悪化し、経営不安や倒産に陥る等で、元本や利子の支払いが滞ったり、投資資金の回収が出来なくなるリスク。

為替変動リスク

為替レートが変動するリスク。外国の株式や債券で運用する投資信託には為替変動リスクがあります。一般的には円高になれば基準価額にマイナス、円安ならプラスの影響があります。
なお、為替変動による影響を抑える手法として「為替ヘッジ」があります。円高によるマイナスの影響を抑えて外国株式や外国債券などに投資したい方に向いています。ただし為替ヘッジにはヘッジをかける費用（ヘッジコスト）がかかることや円安の値上がりを享受できないデメリットがあります。