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2023.04.27 NEW

趣味の一形態「推し活」が話題! 最近のトレンドや気になるお金の使い道を特集

趣味の一形態「推し活」が話題! 最近のトレンドや気になるお金の使い道を特集のイメージ

リモートワークの導入が進んだことで、時間の管理や余暇時間の創出についてあらためて考えたビジネスパーソンも多いのではないだろうか。

「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」という言葉が生まれて15年以上が経ち、仕事と生活の調和に関する意識は、ビジネスパーソンに浸透しつつある。この言葉には、 “仕事と生活のどちらもほどほどに”というイメージがつきまとうこともある。最近は、より積極的に仕事と私生活を管理して“どちらも充実させる”という意味から「ワーク・ライフ・マネジメント」という言葉を用いる企業や官公庁も出てきている。その結果として、仕事への意欲が高まり生産性が上がれば企業と働き手にとってWinーWinということになる。

仕事と生活のバランスや管理に関する考えが広がり、実際にビジネスパーソンの生活に変化は起きているのだろうか? そして、余暇時間をどのような趣味に充てているのだろうか。生活時間の変化や趣味についてのデータを見るとともに、最近話題となっている趣味のカタチの1つ「推し活」をひも解いてみよう。推しの存在がもたらすものは何なのか、そして、推しのために使うお金事情についても深掘りする。

5年間で趣味・娯楽に使う時間は増加。インドア趣味が人気傾向

多くの人が仕事と私生活の両方を充実させたいと感じていても、実際には仕事に追われ、慌ただしい毎日を過ごしているかもしれない。現代人の時間の使い方に変化があったのか、客観的なデータを分析してみよう。

総務省が5年ごとに行う「社会生活基本調査」では、国民の1日の時間の過ごし方を調査している。2016年と2021年の調査結果から、25~44歳のデータを抽出し、下記の表にまとめた。数値は、1週間の行動の種類別の時間を平均し、1日あたりの時間を割り出したものだ(図1)。

図1:1日あたりの行動の種類別生活時間(2016年、2021年比較)1週間平均
行動の種類 2016年 2021年 増減
睡眠 7時間30分 7時間52分 +22分
通勤・通学 56分 48分 −8分
仕事 6時間58分 6時間30分 −28分
家事 32分 40分 +8分
休養・くつろぎ 1時間31分 1時間56分 +25分
趣味・娯楽 48分 54分 +6分
スポーツ 7分 6分 −1分
交際・付き合い 18分 10分 −8分

出典:総務省統計局「社会生活基本調査―生活時間」(平成28年および令和3年)をもとに編集部作成

就業状態「おもに仕事」、年齢25~44歳を抽出し、各項目を抜粋。60分を超える数値は編集部にて時間・分に換算。

趣味は、土曜・日曜など休日にまとめて楽しむという人が多いだろう。図1のデータをもとに1週間あたりの時間数に換算してみると、「仕事」が3時間16分、「通勤・通学」が56分減少し、一方で「睡眠」が2時間34分、「休養・くつろぎ」が2時間55分、「趣味・娯楽」が42分増加している。自身が自由にできる時間が増え、ライフスタイルに余裕ができつつあることが分かる。

同じ「社会生活基本調査」では、時間が増加した「趣味・娯楽」の項目について、どのような活動をしているかも詳細に調査している。調査結果から25~44歳の活動内容を抽出し、人気があるものを見てみよう(図2)。

図2:生活行動―趣味・娯楽(2016年、2021年比較)

図2:生活行動―趣味・娯楽(2016年、2021年比較)

(※)テレビ・スマートフォン・パソコンなどは除く。

出典:総務省統計局「社会生活基本調査―生活時間 趣味・娯楽」(平成28年および令和3年)をもとに編集部作成

過去1年間にそれぞれの活動を行った人の割合を算出し、上位を抜粋。就業状態「おもに仕事」、年齢25~44歳を抽出。

「マンガを読む」は、2021年から質問項目に追加されたため2016年のデータはなし。

調査の結果、「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」「映画館以外での映画鑑賞」「テレビゲーム・パソコンゲーム」「マンガを読む」が上位に並んだ。2021年はコロナ禍の影響で外出が自粛されていたこともあり、「映画館での映画鑑賞」「遊園地、動植物園、水族館などの見物」といった外出行動を控え、自宅で楽しめる趣味に時間を使う人が増えたのだろう。

そのような背景を受けて、会場に行かずとも自宅でコンサートや演劇などのステージを視聴できるオンラインライブ配信に関する市場が急成長を遂げている。2020年2月下旬以降、コロナ禍拡大の影響で会場に観客を入れる公演の開催が難しくなったため、チケット制有料オンラインライブ配信が始まった。2020年5月頃に本格的に開始されると瞬く間に浸透し、同年には年間448億円の市場規模に達し、翌21年には512億円となった。

自分らしく楽しむことができる「推し活」。SNSで自己表現の手段の1つにも

自宅で楽しむ趣味は、1人で完結できるので、どちらかといえば内向的になりがちだった。

しかし、現在は、自分が好きなものについて、また、それに対してどんな活動をしているのかをSNSで積極的に発信することができる。「そのジャンルの中で特に好き」なもの、それが「推し」であり、「推し」を応援する活動が推し活なのだ。SNSを通じて共通点がある人と知り合えるメリットもある。推し活はお互いを知るきっかけになり、自分らしさをアピールする手段にもなるのだ。

「推し」という言葉の発端はアイドルファンによるものだが、「ほかの人にすすめたいほど好き」なものであれば、あらゆる分野に対して使われる。アニメやゲームのキャラクターのほか、スポーツ選手、YouTuber、さらには鉄道や建築物などを推す人たちもいる。

それでは、具体的な活動内容の一例を挙げてみよう。
<「推し活」の活動内容とは?>

【推しに会いに行く】
ライブや舞台を見に行く、握手会やファンミーティングなどのイベントに参加する

【推しに触れる】
DVDなどを鑑賞する、ライブ配信や動画を鑑賞する、写真集を購入する、推しが掲載されている雑誌を閲覧する、公式のグッズやコラボグッズを購入する、推しが発信するSNSを閲覧する、“聖地巡礼”をする

【推しに染まる】
推しと同じものを持つ、推しのイメージカラー(推し色)の服やコスメを集める、自作したグッズを身に着ける

【推しを広める】
SNSで推しの魅力を語る、推しを他人に”布教“する

一言で「推し活」といっても、活動内容は多彩だ。こうした推し活を後押しする商品やサービスも次々に登場している。例えば、購入または自作したグッズを保管するケースやファイルなどの「推し活グッズ」が次々と発売されている。さらに、都内のホテルでは「推し活宿泊プラン」も登場。コンサートが開催される建物の外観が見える客室にプロジェクターやミラーボールを設置し、推し活を盛り上げるプランを期間限定で販売したところ、販売終了が3度も延長されるほど好評だった。このように推し活ブームの広がりとともに、さまざまな分野で推し活市場が活況を見せているのだ。

推し活費用の調査結果! 推しの存在がもたらすものとは?

推し活をしていると、イベントに行きたくなる。行けなくとも、配信を見たり、DVDなどのいわゆる「円盤」を購入したりしたくなる。グッズが出ればそろえたくもなり、欲望は尽きることがない。好きなこととなれば財布のひももゆるむであろう。そこで、実際に推し活にいそしむ人たちは、何にどのくらいのお金をかけているのだろうか。気になるお金の事情について調べた。

18~39歳の推し活を楽しむ人たちを対象とした調査結果を見てみよう。

まず、収入に対する支出の割合をみると、「推し活にかかる費用」は、「食費や日用品などの生活費」「家賃」「貯金」に続く13.1%で、推し活の優先度の高さがうかがえる(図3)。

図3:【平均】1カ月の収入における使い道の割合(N=600)

図3:【平均】1カ月の収入における使い道の割合(N=600)

出典:Paidy「みんなの推し活大調査」をもとに編集部作成

具体的には、どれくらいの金額をかけているのだろうか。推し活に使った最高金額についての回答を同調査の結果に見てみよう(図4)。

図4:1カ月の推し活に使った最高金額(N=543)

図4:1カ月の推し活に使った最高金額(N=543)

出典:Paidy「みんなの推し活大調査」をもとに編集部作成

推し活に使った1カ月の最高金額は、1割以上の人が10万円以上と回答している。

さらに、「推し活」分野の1つで、近年人気を伸ばしている「2.5次元舞台」に注目してみよう。「2.5次元舞台」とは、アニメやゲームを舞台化したもの。この分野では、1カ月の平均金額が5,000~1万円(34.5%)、1万~3万円(27.6%)と、ほかの分野と比べて出費金額のボリュームゾーンが高めの傾向だ。2.5次元舞台は、チケット代に加えて、円盤やキャストのグッズ購入など、お金を使うシーンが多くあるのだろう。

推し活の出費は、前もって把握できるものばかりではない。予想外のタイミングでイベントが開催されたり、限定グッズが発売されたりすることもある。ライブやイベントに行けない、買いたいグッズが買えないとなれば、心が満たされず、日常生活も楽しめなくなるのではないだろうか。

推し活は、本来、日常生活をポジティブにしてくれるものだ。
実際に、同調査で8割以上が自身の生活にポジティブな変化があったと回答している。「人生が豊かになった」(41.7%)、「毎日の仕事や勉強をがんばれるようになった」(27.7%)、「行動がアクティブになった」(23.0%)という意見がある。推し活が自分の心を満たしてくれることでモチベーションが上がり、自己成長や充実感を味わえていることが分かる。推し活は単なる趣味ではなく、その人の生活にまで影響する存在だからこそ、どんなときでも楽しみたい。

推し活を楽しむ人たちは、その活動を「推し事」と言い、「お仕事」との両立に余念がないようだ。これも1つのワーク・ライフ・バランスの形だろう。それには、お金のマネジメントも重要となる。今後も推し活を楽しむためには、お金に余裕を持つことが大切だ。まずは少額からでも始められる積立投資を始めてみてはいかがだろうか。

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