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2023.08.29 NEW

アクティブ型投資信託 リターンとコストだけじゃない4つの選び方

アクティブ型投資信託 リターンとコストだけじゃない4つの選び方のイメージ

2024年から、新NISA制度が始まります。長期投資の視点でアクティブ型の投資信託を選びたい人にとっては、いい機会となりそうです。

現行NISA制度の「一般NISA」は、年間120万円(最大600万円)まで、個別株や投資信託の譲渡益や配当などが非課税になる制度です。ただし、非課税保有期間は5年間で、長期投資の観点からは長いとはいえません。

一方、現行の「つみたてNISA」は、年間40万円までの投資ができ、20年間非課税保有期間がありますが、対象となるのは一部の投資信託であり、アクティブ型投資信託の選択肢は限られています。

新NISA制度では、年間240万円の「成長投資枠」と、120万円の「つみたて投資枠」があり、いずれも非課税保有期間が無期限化します。成長投資枠は個別株や条件を満たすアクティブ型投資信託も対象となります。2023年6月以降、成長投資枠に対応するファンドが順次発表になっています。

ではどのように選べばいいでしょうか。アクティブ型投資信託の評価も行っている野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングの投資コンサルタントの木須貴司さんは「アクティブ型投資信託の哲学・運用スタイルを知ることが大事です。そのうえで、信託報酬率などのコストが選ぶポイントになる」と語ります。

様々なアクティブ型投資信託の中から選ぶとしたらどのように選べばいいか、具体的に聞いていきましょう。

コストに見合う効果が期待される投資信託とは

インデックス投資信託よりも高いリターンを目指すという、アクティブ型投資信託は、種類がたくさんありどれを選べばいいか迷います。見比べていると、コストが高いと感じます。

投資信託を比べてみるとき、Webなどで概要を見ますと、過去のリターンなどの数字か、または信託報酬などのコストが目に入ってきますよね。確かに重要なのですが、リターンはあくまで過去の実績です。

また、コストでいえば、費用の大小より、かかるコストに見合う効果があるのかどうかを判断する必要があります。コストが高くてもそれ以上の効果があればよいのです。しかし、その効果を事前に判断するのは簡単ではありません。この点は、投資初心者には、コストが安く指数連動を目指すインデックス投資信託が向いていると言われるゆえんです。

しかし、インデックス投資信託は、インデックスという指標に運用コスト分“ほぼ必ず負ける”商品とも言えます。ある程度投資を理解し、より高いリターンを期待するのであれば、アクティブ型投資信託は有意義な選択肢です。

このアクティブ型投資信託を選ぶなら、自分の投資に関する考え方に即しているかどうか、まずは投資信念が問われます。そして、ファンドの哲学を知ることが大事です。

投資哲学・運用スタイルに関しては様々な分類が行われています。たとえば、株式のアクティブ型ファンドでは代表的なものとして次のような投資哲学・運用スタイルが知られています。

  • 今の株価が本源的価値と比べて割安とみられる会社に投資する「割安(バリュー)株」
  • 今後、成長が見込める会社に投資する「成長(グロース)株」
  • 収益の安定性が高いなどクオリティの高い企業へ投資する「クオリティ株」
  • 企業規模が小さいこれからのスターを発掘する「中小型株」

クティブ型の株式ファンドの4つのタイプ

中小型株の中でグロース株を投資する、割安でかつクオリティが高い企業に投資するなど複合しているケースもあります。自分がどのようなスタイルで投資したいのか、まずこの4タイプの中で考えてみてはどうでしょう。

確かに、自分が好む投資スタイルから考えると入りやすいです。では、具体的に教えてください。

まず、成長(グロース)株。これから飛躍することが期待できる企業群に投資する投資信託です。比較的テクノロジー関連の企業が多く入るのが特徴です。

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」を見てみましょう。

組み入れ銘柄の構成比率はほとんどが米国株であり、2023年7月末時点の組み入れ上位銘柄には、マイクロソフトやアルファベット(Google)など、GAFAMと呼ばれる企業のほか、ヘルスケア分野の企業群などが入っています。

これからも市場が広がると思える企業が入っているのですね。例えば現段階では、GAFAMなどに投資したいと思っている人にはいいですね。

グロース株に投資するファンドは、多くの投資家に成長を期待されている企業に投資しています。投資家の期待は変化しやすく、特に新興の企業の比率が多いと、ボラティリティが高くなる(値動きが激しくなる)傾向があります。

「ティー・ロウ・プライスの世界厳選成長株式ファンド」も、 “成長株投資の祖”と呼ばれるティー・ロウ・プライスにて長期の実績を有するファンドマネージャーが運用していて、人気があります。

バリュー株の投資信託のイメージとは

では次に、バリュー株について教えてください。

割安(バリュー)株に投資するファンドとは、企業の資産や収益性から計算される本源的価値と比較して、今の株価が割安と判断される企業に投資するファンドです。

例えば、「フィデリティ・世界割安成長株投信 愛称:テンバガー・ハンター」は、愛称が示す通り株価が10倍になると期待できる銘柄(10倍になった銘柄をテンバガーと呼ぶ)に着目しています。積極的にリスクを取って規模が小さい企業にも投資します。

2023年6月末時点の組み入れ銘柄上位を見ると、米国が半分近くを占めます。化学品・原料の販売会社、ハードディスクドライブ(HDD)の製造会社と、日本人にはあまり知られていない企業も多いです。また、数年前に経営破綻した公益事業企業にも投資しています。破綻した企業はさらに株価が下がる余地が少ないため、確かに割安で投資できる可能性はありますが、リスクは高い投資です。

「ティー・ロウ・プライス 米国割安優良株式ファンド」も、同じくバリュー株の投資信託で、9割以上米国の企業で構成されています。こちらは2023年6月末時点の組み入れ上位銘柄1位がバークシャー・ハサウェイ、3位がJPモルガン・チェースで、どちらも金融の会社です。2位は、エレバンスヘルスというヘルスケアの会社です。

他にはどういうスタイルがありますか。盤石な大企業にまとめて投資したいとか。

「クオリティ株投資」というスタイルもあります。

例えば、「モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン」。利益がある程度安定している企業が多く、2023年6月時点の組み入れ銘柄を見ると、マイクロソフト、フィリップモリスインターナショナル、VISAなど、この企業がなくなると困るだろうと感じられる大企業が目立ちます。

大企業への投資とは違う発想では、「中小型株投資」もあります。こちらは時価総額が小さめで、規模の小さい企業に注目するファンドです。株価の変動が大きい銘柄が多いのが特徴で、リスクは高めです。今の大企業の多くも、中小型株から始まっており、成功する企業の原石が含まれている可能性はあります。

どんな投資スタイルの人が選ぶといいですか。

特徴としては、景気が悪くなると大きく下がる可能性もあるのですが、景気が良くなりそうなときに上がりやすいですね。ファンドの企業調査力を活かして発掘する中小型株に投資することにわくわくする人、値動きは激しくてもいいから高いリターンを狙いたい人は選ぶといいかもしれません。

例えば、「ティー・ロウ・プライス 米国中小型株式ファンド」があります。中小型株のなかで、グロース株もバリュー株も両方含むファンドです。

資産運用のベースをインデックスファンドでつくってきたけれども、一部の資産で思い切ってリスクを取ってみたいという人に向くかもしれませんね。

そうですね。とがった特徴のあるファンドはそのように考えるのが妥当です。

一方、偏りがなく、いろいろな特徴を持つ企業を集めた「コア型」と呼ぶファンドもあります。例えば、「グローバル・ストック 愛称:世界樹」がそれに当たります。

運用成績と金利の動向

運用スタイルがわかれば、選びやすいです。ただ、先ほどの成長株とバリュー株、クオリティ株、中小型株、結局どれが上がりそうなんでしょうか。

今後どうなるかはもちろん分かりません。しかし、過去20年間に注目してみると、運用成績がよかったファンドは比較的グロース株投資のものが多いです。世界的な低金利・金融緩和の影響を受け、低い資金調達コストで多額の投資ができたため、株価が好調でした。

このように金利の動向もファンドのリターンに影響します。2022年のように過去20年間とは異なり金利が上がる局面では、グロース株は不調で、逆にバリュー株のパフォーマンスが好調でした。

アクティブファンドは、一律に、どの局面でもこれがいいというファンドはなかなかありません。確かに過去何十年と好調なアクティブファンドはありますが、これからも好調といえるかどうかは様々な要素を考慮して判断する必要があります。

ありがとうございました。

※本文中に個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。


野村證券では、厳選したアクティブ型投資信託の対象銘柄 を「投信積立」でお買付いただいた場合、金額合計50万円までの購入時手数料相当額をキャッシュバックするキャンペーン「投信積立キャッシュバックキャンペーン」を実施しています。アクティブ型投資信託への投資の第一歩を踏み出すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。「投信積立キャッシュバックキャンペーン」 の詳細はこちら
※キャンペーンの詳細・留意事項等については上記のリンク先ページにて、必ずご確認ください。
投資リスク、手数料については、以下のリンク先ページから、該当の投資信託を選択し、目論見書等にてご確認ください。

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」
ファンド検索(国内投信) - 検索結果 -|商品・サービス|野村證券 (nomura.co.jp)
「ティー・ロウ・プライス世界厳選成長株式ファンド」
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「フィデリティ・世界割安成長株投信 愛称:テンバガー・ハンター」
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「ティー・ロウ・プライス 米国割安優良株式ファンド」
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「モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン」
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「グローバル・ストック 愛称:世界樹」
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投資信託の手数料等およびリスクについて

投資信託のお申込み(一部の投資信託はご換金)にあたっては、お申込み金額に対して最大5.5%(税込み)の購入時手数料(換金時手数料)をいただきます。また、換金時に直接ご負担いただく費用として、換金時の基準価額に対して最大2.0%の信託財産留保額をご負担いただく場合があります。投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用として、国内投資信託の場合には、信託財産の純資産総額に対する運用管理費用(信託報酬)(最大5.5%(税込み・年率))のほか、運用成績に応じた成功報酬をご負担いただく場合があります。また、その他の費用を間接的にご負担いただく場合があります。外国投資信託の場合も同様に、運用会社報酬等の名目で、保有期間中に間接的にご負担いただく費用があります。
投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とするため、当該資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により基準価額が変動します。従って損失が生じるおそれがあります。投資信託は、個別の投資信託ごとに、ご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。また、上記記載の手数料等の費用の最大値は今後変更される場合がありますので、ご投資にあたっては目論見書や契約締結前交付書面をよくお読みください。

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