エンジニアが価値を届け続ける組織をつくる
野村ホールディングスのデジタル・カンパニー(以下、DC)でエンジニア組織を立ち上げるため、
私は2023年にカンパニー初のエンジニアとして入社しました。DCでは従来、デジタルを活用した新たなビジネスモデルの構築を目指し、
アプリやウェブサービスをITベンダーとともに開発・リリースしてきましたが、社内にエンジニア組織を持つことで、よりスピーディーに、
より柔軟に、お客様に価値を届けていくことを実現しています。
野村ホールディングスには、パートナー(営業担当者)による質の高いサービスや、長年培ってきた金融の知見があります。
そこにエンジニアリングの力を掛け合わせることで、対面で培われてきた価値をデジタルでも再現し、さらに広く届けられる。
私はその可能性に強く魅力を感じています。
エンジニアの内製化は目的ではなく手段です。目指したいのは、短い間隔で繰り返しお客様に価値を届け続けられる、
プロフェッショナルな集団をつくること。
そのために、採用や開発環境の整備、内製化に向けたロードマップづくりを進めています。
未来をつくる仕事を求めて、金融とテクノロジーの最前線へ
私は新卒で大手通信会社に入社し、スマートフォン以前の携帯電話の機能開発を担当しました。
当時はデータ通信速度の向上が進み、「モバイル端末によって世の中が変わる」と言われていた時代です。
大学でプログラミングを学んでいたこともあり、「未来をつくる会社で働きたい」と考えて、
モバイル通信の最先端を研究していた企業を選びました。
その後はドイツの研究施設でアプリケーションのセキュリティ機能開発に携わり、
帰国後はスマートフォン向けサービス基盤の開発にも関わりました。日本でAndroid端末が発売されてからは、
誰もが自由にアプリを作れる時代の到来を肌で感じ、新しい時代の到来にわくわくしました。
また、ベンチャー企業での開発も経験しています。
そして2019年、九州の地銀が「銀行勘定系システムをフルクラウドで作り、新しい銀行を作ります」
というリリースを出しているのを目にしました。「この時代に新しい銀行をつくるなんて、とんでもないことを考えるなぁ」と
衝撃を受け、ぜひ関わってみたいと思いました。出身地の九州で働けることもあり、デジタルバンクの設立準備を進めていた地銀へ転職しました。
このデジタルバンクは、地銀から独立した新しいデジタル上の銀行をつくる珍しい取り組みでした。
私は1人目のソフトウェアエンジニアとして採用され、外部のITコンサルが担っていた開発を、社内で段階的に巻き取る役割を担いました。
その後、デザイナーやエンジニアからなるプロダクト組織をまとめるCPO(Chief Product Officer)も務めましたが、
金融機関ならではの厳格なセキュリティ要件と開発スピードの両立に悩み、組織運営の難しさを実感しました。
そうした中、同じ金融という領域で「うまく回っているエンジニア組織のお手本」と言われていたITメガベンチャーで、
組織運営を学びたいと考えるようになりました。デジタルバンクの開発体制に目途が立ったタイミングで転職し、
暗号資産交換事業を担当するチームで、モバイルアプリ開発のマネージャーを務めました。優秀なエンジニアが集まり、
施策が驚くほど速く進む環境で、「金融だからといって何でもガチガチにしなくても、協力すればきちんと回る」という実感を得られたことは、大きな経験でした。
ITメガベンチャーは働きやすい環境でしたが、エンジニアチームのマネージャーという立場上、商品企画やデザイン、ビジネス面まで
深く関わる機会は多くありませんでした。そのため、銀行時代に感じていた守備範囲の広さを懐かしく思うこともありました。
そんな時にDCから声をかけてもらい、自分の目標により近づけると直感しました。初期メンバーとしてエンジニア組織を
立ち上げられることにも魅力を感じ、「これまでの集大成となる仕事ができる」と考えて入社を決めました。
エンジニアは単なる技術者ではなく、サービスをともにつくる仲間
DCに入ってからはまず、エンジニア採用の環境を整え、デジタルサービスの開発運用を内製化していくためのロードマップを描きました。
ドキュメント化されていない情報を整理することも、組織づくりの土台として重要な工程でした。組織づくりの上で私が大事にしていることは、
エンジニアが「ここで働きたい」と思い描けることです。そのために、マネジメント以外のキャリアパスや昇格条件を整え、
エンジニアとして成長できる道筋を明確にしていきたいと考えています。ここで働くことが、
キャリアアップにもつながると思ってもらえる組織を目指しています。
社内にエンジニアが増えれば、プロダクト開発は「頼む側とつくる側」ではなく、「一緒につくる」関係へと変わっていきます。
プロジェクト間の連携や情報共有もこれまで以上に重要になり、人と人とのつながり方も変化していくでしょう。
エンジニアを単なる技術者ではなく、サービスをともにつくる仲間として尊重するカルチャーを根付かせ、目標となる
組織にしていきたいと思っています。入社いただく方の当面の業務は、NOMURAアプリなど個人のお客様向け
デジタルサービスの開発・運用です。ただ、DCにはセキュリティ・トークン(デジタル証券)など、新しい金融商品を扱う部署もあります。
そうした領域にエンジニアが関わる可能性もあり、経験できる業務の幅は広いと思います。
入社時に「お任せしたい」と言われても社交辞令だったりしますが、DCでは本当に「(エンジニア採用に関して)全部お任せ」で
進めています。びっくりするくらい自由度が高く業務ができています。だからこそ、仲間やコミュニティと知見を共有するのが好きな方、
面倒なことを自動化したくなる方、ドキュメント整備が得意な方など、様々なタイプの方が活躍できるはずです。
ともに組織を育てていくプロセスを楽しめる方に、ぜひ加わっていただきたいと思っています。
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。
My Project
Career
Makoto Hamatsu
- 新卒
- 大手通信会社に入社し赤外線通信による電話帳交換機能やSSL通信などの開発に従事
- ドイツの研究所でブラウザ向けアプリケーションのセキュリティ機能に関する研究などを行う
- 2019年
- 地方銀行が手掛けるデジタルバンクの立ち上げに参画し、組織開発やサービス開発に従事
- 2023年
- デジタル・カンパニーへ。