株式や投資信託と異なり、債券は利子や投資した元本をいつ、いくら受け取ることができるのか、ある程度、予定を立てられることが特徴です。
このページでは、債券の中でも外国債券に焦点を当てて、定期的に利子が出る「利付債」の気になる「疑問点」について、ご紹介します。
- ※1と2は、国内債券(利付債)も同様です。
気になること:その1外国債券を始めるのにはいくら必要で、どれくらい利子を受け取ることができる?
野村證券で取り扱う外国債券の多くは、10万円程度から購入できます。
新しく発行される債券(新発債券)を額面10,000ドル購入した場合の例をみてみましょう。
- (注)為替変動はないものと仮定、また税金は考慮していません。
- ※既発債券の場合、購入時の単価および経過利子により、額面分購入するのに必要な金額が変動します。
気になること:その2「為替のリスク」ってコントロールできる?
外国債券は、現在の国内債券にはない高い金利が魅力ですが、外貨で運用する時に気になるのが、「為替のリスク」。償還(満期)の時に、購入時よりも為替が円高(ドル安)の場合、為替差損が発生してしまいます。
「為替のリスク」をコントロールすることは難しいですが、利子や償還金は外貨のまま受け取り、為替の様子を見ながら円貨にかえる方法に変更することもできます。償還時に為替差損が発生していても、外貨受取なら、将来の為替次第では投資金額を上回る可能性があります。
野村證券では、債券の利子や償還金を円貨で受け取るか外貨で受け取るか、事前に選択することが可能です(ブラジルレアル債やインドルピー債など、円貨決済型の一部債券は除きます)。
1ドル150円で額面10,000ドルの債券(単価100.00)を1,500,000円で購入し、
償還の時に購入時よりも円高水準で円貨にかえた場合と、外貨で保有し続け購入時より円安になった際に円貨にかえた場合
の例をみてみましょう。
- ※利子や税金は考慮していません。
「為替リスク」以外にも。押さえておきたいリスクのこと
債券を選ぶ時は、発行体の事業内容や財務状況などに関する情報を確認し、「格付」等を参考にして信用度を判断することが大切です。また、債券は償還されるまでの間、その価格が変動します。市場の金利が上昇する時には債券の価格は下がる傾向がある為、債券にも「値動きがある」ことを理解しておくことも大切です。
- 債券投資の主なリスク
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信用リスク
発行体の財務状況等に重大な問題が生じると、利払いが遅れたり、投資資金の回収ができなくなることがあります。
金利変動リスク
債券の価格は、一般的に市場金利の上昇時には下がり、市場金利の低下時には上がる傾向があります。また、償還までの残存年数の長い債券の方が影響が大きくなります。
流動性リスク
市場での取引量が少ない債券は、売却しようと思ったタイミングや条件で売却できない可能性があります。
途中償還リスク
満期まで保有するつもりが、発行体の都合により満期前に償還されてしまう場合があります。その場合、その後に受け取る予定だった利子が受け取れなくなります。
為替変動リスク
為替レートが変動することにより、保有資産を円換算した場合の価値が、上がったり下がったりします。
カントリーリスク
投資している国や地域の信用リスクで、政治・経済・社会情勢などの変化によって債券の価格や為替レートに大きな影響を受けることがあります。
- ※債券投資のリスクは上記に限定されません。
【外貨での受け取りも可能】利金・償還金について
外国債券の利金や償還金は外貨での受け取りも可能です。
「外貨パック」サービスをお申し込みいただくと、外貨で受け取った利金・償還金で、同じ通貨の「ノムラ外貨MMF」を自動的に買付けいたします。
「外貨パック」については、詳しくはこちらをご覧ください。
※ ブラジルレアル、インドルピー等は通貨規制により取引が制限されているため、円貨に転換のうえ、円貨の受取方法に準じます。
利金の受取方法の確認は、オンラインサービスにログイン後、「口座情報/手続き」>「お客様情報照会/変更」>「配当金・利金・分配金受取方法」の「外国債利金」でご確認いただけます。
気になる外国債券を選んでみましょう
オンラインサービスでは、PCやスマートフォンで簡単に外国債券をお取引いただけます。
利回りや通貨、残存期間などから、自分好みの外国債券を探してみませんか?
銘柄選びで注目したい2つのポイント
【ポイント1】利払い方式
「利付債」
額面で発行され、償還期日に額面金額が償還される債券。定期的に利子を受け取ることができる。
「割引債」
定期的に受け取る利子の代わりに、発行時に額面金額より利子相当分が割り引かれた価格で発行されたもの。満期を迎えると額面金額で償還される。
【ポイント2】発行タイミング
「新発債券」
新しく発行される債券で、利率が発行時に決められている(一定の申込期間が設定されており、発行額に限りがあるため売り切れてしまう場合がある)。
「既発債券」
すでに市場に流通している債券で、種類も多く選択肢が広い。
利付債の既発債券を選ぶときに、押さえておきたい「2ワード」
「最終利回り」
受取利子と償還差損益の総合計金額を、1年当たりに換算して、投資元本に対して年何%の利回りになるのかをはかるものです。投資金額に対して実質的にどれくらい受け取ることができるかは、「利率」ではなく、「最終利回り」を確認して判断しましょう。
「経過利子」
利付債の「既発債券」を売買するときに発生する、日割りで計算された利子相当分のことを指します。購入時、「買い手」は前回利払い日の翌日から購入時の受渡日までの経過利子を既発債の売り手に支払いますが、購入後の初めての利払日には、予め決められた期間分の利子を受け取ることができます。
※ 受渡日がその債券の利払日となる場合には、発生しません。
- 債券の手数料等およびリスクについて
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債券を募集・売出し等その他、当社との相対取引によってご購入いただく場合は、購入対価のみお支払いいただきます。債券の価格は市場の金利水準の変化に対応して変動しますので、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込むことがあります。加えて、外貨建て債券は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
詳しくは、契約締結前交付書面、目論見書、等をよくお読みください。