Wealth Management野村ウェルス・マネジメントのチーム

お客様一人ひとりに寄り添い、信頼関係を構築
ひとりのお客様の人生の変化を読み、見守り続ける
伊藤 陽介 ウェルス・マネジメント課長
- 2007年に転居を伴わないエリア限定の営業専門職として入社。以来、支店で地域密着型のパートナーとしてのキャリアを積み、2022年に総合職に転換、課長に就任。
ウェルス・マネジメント部門のパートナーは、お客様の人生の変化を読み、共に伴走する存在。そのためには、お客様以上にお客様自身を深く理解するように努め、未来を想像して、今後起きることを予測することが重要だ。「お客様から評価されるパートナー」として全国上位者に複数回選出されるなど、お客様から厚い信頼を受けてきた伊藤陽介がどのようにお客様と共に歩んできたか、エピソードを通して語る。
- 野村では、「お客様から最も信頼される相手として選ばれたい」という思いから、営業担当者を「パートナー」と呼んでいます。


ファミリーのような信頼関係を築く
入社以来、転居を伴わない営業専門職として支店に勤務してきました。3年前総合職に転換し、現在は支店でウェルス・マネジメント課長を務めています。
現在支店にいるメンバーの中で、私は比較的長くこの支店に在籍しています。お客様一人ひとりとのお付き合いが長く、人生の変化にずっと寄り添えてきたという実感があります。
ある医療法人の理事長であるお客様とは、7年前からお付き合いをさせていただいており、深く関わらせていただいています。今ではご本人やご家族の資産運用にとどまらず、M&Aなど法人の本業支援に至るまで、お客様からさまざまなご相談をいただいていますが、当初は自ら関心事をお話しいただくことはなかったので、興味関心を知るために、お客様との対話を重ねました。
お客様は国内外で話題となる最先端の医療法人を複数経営されており、とてもお忙しい方です。一般的に、設備投資などが必要になる医療法人の経営者には、様々なアセットに分散して投資し、リスクを低減しながら資産運用を続ける方法を提案することが多いのですが、お客様と様々なお話をするなかで、まずは米国の個別株をきっかけに投資に興味を持っていただき、関心事のお役に立てるかもしれないと感じる機会がありました。
それは、お客様がグローバル視点で会社経営をされるなかで、米ドル建ての資産を増やすことにご興味をお持ちであることが、お客様との会話を通じてわかったからです。
最初は比較的安定した配当が見込める米国の連続増配株を複数提案しました。運用していく中で、徐々に含み益が出てくると、お客様も株式投資の醍醐味を感じられるようになったのだと思います。その後は頻繁に投資に関してご質問をいただくようになりました。
資産運用はマーケットの変動が付き物です。運用益が出たとき以上に大事なのは、特に株価が大きく下落したような時です。相場変動の影響でお客様の資産の評価額が下がった時ほど直接ご訪問し、丁寧に状況のご報告をするようにしています。その際にお客様のご不安なお気持ちやお考えをお伺いし、一緒に対応策を検討することも多いです。「下がった時に説明に来てくれるのはありがたい。すぐに使うお金ではないし、安定的に運用益が出ているので気にしないよ」と、お客様に励ましの言葉をいただくこともよくあります。
このようにお客様と信頼関係を構築し、深めていくことで、運用面だけでなく野村の幅広いソリューションを活用して、M&Aを行い、事業を拡大するなど、多様なシーンで中長期的に資産全般の管理の支援もさせていただいています。
法人で保険活用のニーズがあり、保険商品を検討されている際は、本社の保険の専門チームが同行し、お客様のご意向やご要望に沿った提案ができないか、具体的に意見交換させていただくこともあります。そうすることで、より良い選択肢があるかどうかを見極め、長期にわたってフォローすることができます。
相続対策や事業承継に向けた提案も行っています。相続や自社株の取り扱いに関してはお客様やご家族にとって重要なテーマであり、私も力を入れてアドバイスしています。個人・法人にかかわらず、お客様のために本当に適切な提案をニュートラルに行うことができるのが野村の強みだと感じています。「伊藤さんは、ファミリーのひとりだから」というお言葉をいただいたときには、この仕事をしていてよかったという思いで胸がいっぱいになりました。

信頼関係を通じて、資産が豊かに
大切にしているのは「お客様よりもお客様のことを知る」という姿勢です。お客様の人生のフェーズのなかでは、資産の状況を考えたくないという場合もあるかと思います。その時にお客様以上に、私がお客様自身のことを深く理解するように努め、先回りして次に起きることを予測しておくことが重要だと考えています。
大企業の創業家の奥様のお客様はご主人がお亡くなりになられた後、相続の手続きをご依頼いただいたのがきっかけで口座を開設いただきました。当時は家計や資産の状況について、ご自身で把握されていないご様子でしたので、私は、手続きが終わったあとの日々のサポートこそが必要ではないかと感じました。
そこで、まずは毎月のキャッシュフローを一緒に確認させていただきながら、資産の状況と今後の見通しを明確にしました。将来のシミュレーションも一つひとつご説明しながら確認しているうちに、徐々に「資産は十分にあるのだと思っていたけれども、このまま何もしなければ盤石ではなくなるかもしれない」という認識をお持ちになられました。このように現実に向き合う作業は、お客様にとっても気が重く、先延ばしにしたくなることでもあります。
ただ、私はお客様とのお付き合いのなかで、生活において何を優先されたいのかが自然とわかっていました。お客様にとって本当に大切なご自宅や趣味を維持していくためにも、現在の資産に向き合い、将来について一緒に考えることは必要なことだというお話ができたことが良かったのだと思います。
お客様視点でのお話ができるように、お客様の状況を把握し、適切に記録を残し、何年前の情報でも必要なときにすぐに参照できるようにしています。資産運用の説明にしても、私たちが普段使う専門用語ではなく、実際にお客様が使われた言葉や言い回しを覚えてお話しをすると、「そうだった!」と思い出していただけることもありました。こうした地道な情報整理が何年も経ってから役立つこともあります。
そうやってお客様が資産の一部を投資に向けていくことで、一定の配当や金利収入が得られるようになり、その後何度か大きなマーケットの変動がありながらも、現在では担当させていただいた当時から資産は大きく増えています。お客様からは「もし資産運用をしていなかったらどうなっていたのだろう」と、お話いただきました。
また、土地と家屋を売却したいというご意向もあったため、最適と考える不動産会社をご紹介するなど、ご自宅の住み替えもサポートしました。その後、介護付きホームに入居された際も、資産運用の効果で資金を確保していたおかげでスムーズに希望するホームへ住み替えいただくことができました。ホームに転居されてからは、毎月の支払が大きく増えたので、資産運用の考え方も、よりキャッシュフローの安定を重視する方法への移行を提案しました。月日が流れるにしたがって、お客様が希望される生活スタイルも変わりますので、私たちも事前に将来を想定しておくことで変化に合わせた提案ができます。
住み替えに関してはお客様の心の中で葛藤もおありだったと思います。お嬢様は、歴史ある邸宅を売らなくてもいいのではないかという思いもお持ちでした。「ご主人が奥様の幸せを考えて残してくださった資産を、ご自身の最も幸せな形に有効活用するためには……」。お客様とご家族がずっと幸せでいるために、そんな会話をしました。また、漠然と思いを話すのではなく、売却するパターン、売却しないパターンそれぞれの資産シミュレーションをグラフ化した資料等を用いて視覚的にお見せしました。そうすることで、今後の人生のイメージが掴みやすくなったと思います。お客様の気持ちを大切にしながら、様々な選択肢や情報提供を通じて、最終的にはお客様自身にとって最適な答えを決めていただけることを常に心掛けています。

不動産から航空機のリースまで幅広いソリューションをご提供
野村の幅広いサービスを活かして、本社の専門部署や提携会社と緊密に連携しながら、不動産の売却から航空機のリース購入まで一貫してサポートした経験があります。お客様は退職後にビルを法人で所有をされているご夫婦で、かねてよりビルの売却を検討されていました。なかなか思うような価格で売れずお困りとご相談いただいたため、私は本社の専門部署や提携不動産会社のネットワークに協力を求め、お客様のニーズに応える方法を模索しました。結果的には、お客様が所有されている不動産に興味を持つ方が見つかり、想定していた価格を大きく上回る価格で売却をすることができ、大変ご満足をいただけました。
当支店がある地域は不動産市場の中でも注目されており、不動産価格がここ数年の間大きく上昇しています。私自身や同僚も不動産市場の動向等には常に注意を払い、幅広く情報収集しています。野村の知見やノウハウを結集することで、不動産と有価証券の両方の視点から、お客様に最適と考えるソリューションを提案できます。これは、よりお客様視点でのお悩みに応えられる大きな強みだと思います。
お客様から信頼いただくためには、金融資産に関する情報や税制についての知識は当然ながら、不動産についても具体的な評価基準や地元の地価変動を理解し、最新の知識を元に会話ができることが重要です。
こちらのお客様は、不動産売却により大きな利益が生まれました。当初、お客様自身は事業用資産を売却した際の税制を上手く活用して新たな不動産を購入しようと検討されていましたが、お考えに沿った物件は条件に一定の制約を受けるため、とても悩まれていました。そこで弊社から税理士を紹介して、ご検討されていた税制のメリット・デメリットを整理しました。お客様のお考えを伺う中で、ニーズを満たすための選択肢は他にも検討の余地があると感じました。具体的には、野村のグループ会社を通じてご提供しているソリューションの一つである航空機リースへのご投資です。これは、お客様がご購入された航空機を、航空会社との間でリース契約を契約するというもので、お客様のニーズにより一層お応えできると考えました。
このように不動産という単一のソリューションだけではなく、他の選択肢の可能性も含めて様々なソリューションについても常に最新の情報を整えて、お客様のご要望に応じた幅広いサービスを提供できる体制が野村の強みです。
結果的にはこのソリューションがお客様のニーズに合致し、ご成約いただいた際には私に対して感謝の言葉をいただきました。その後も、これまで築かれた資産をもとに新たなビジネスを展開されるお客様の生きがいや思いをお話くださり、私自身もとても励みになりました。お客様の夢に携われることができたときが、最もやりがいを感じる瞬間です。
自分のため、同僚のため、お客様のために、仕事を楽しむ
私は体調を崩して長く入院した経験があります。無事回復して仕事に復帰してからは、せっかく元気に働けているのだから、「仕事を楽しむ」という思いが強くなりました。楽しみながら仕事をすることは、自分にとっても一緒に働く同僚や部下にとっても良い影響があると思っています。お客様には、資産運用をはじめとした野村とのお付き合いを通じて楽しい体験をご提供し続けたいと思っています。
支店でも、楽しい雰囲気と地域性を大切にしていきたいと考えています。お客様の中には地元の企業や資産家の家系の二代目、三代目の方も多く、地域の資産ともいえる事業や不動産の承継に伴走できる機会をいただけていることをとても幸せに感じています。
私は座右の銘として「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を大切にしています。お客様に対して誠実に向き合い、全力を尽くし、結果を待つという姿勢が、長期的な人生の目標に向かって伴走すると信じて日々お客様と伴走しています。
- 記事の中で個別の商品やサービスに言及することがありますが、本稿はNOMURA WEALTH MANAGEMENTの目指す姿についてのご理解を深めていただくためのもので、個別の商品やサービスの勧誘を目的としたものではありません。
-
野村のソリューション・サービスのご紹介 不動産ソリューション
-
不動産は、生活や家族の未来に大きな影響を与える重要な資産です。野村證券では、専門の部署を設け、幅広い不動産ニーズにお応えしています。私たちは、自宅の購入やリフォーム、さまざまな不動産の売買、土地活用など、多岐にわたるサービスを提供しています。また、多くの実績を持つ提携不動産会社やハウスメーカーと連携し、より高品質なサービスの提供に努めています。
野村證券が長年培ってきた資産運用の知識と、提携各社の専門性を組み合わせることで、あなたの大切な資産を共に守ります。
-
野村のソリューション・サービスのご紹介 金融資産ソリューション
-
ポートフォリオ運用とは、機関投資家等が採用している運用手法で、投資資金を複数の資産クラスや市場に分散させることでリスクを低減し、安定した収益を目指す投資戦略のことです。野村證券では「世界経済の成長」をご自身の「資産の成長」とするための「長期視点でのポートフォリオ運用」をご提案します。ご提案は、「CIO(Chief Investment Office)」による資産配分やファンド選定に基づき行います。