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夫婦の仲は年を重ねるごとに○○する!? 調査データから見える夫婦円満の秘訣

公開日:2019年06月12日

更新日:2021年11月10日

「人生100年時代」を本格的に迎えようとしている日本において、「生活をいかに充実させるか」は、特にある程度の年齢を重ねた人々にとって大きな関心事のひとつとなっている。もちろん、充実した生活と言っても、人それぞれにその理想とするカタチは異なる。とはいえ、やはり既婚者なら家族との関係、なかでも妻や夫との夫婦仲は重要なポイントとなるはずだ。

では実際のところ、50代から70代の人たちの夫婦関係は、一体どのようになっているのだろうか?

上の世代ほど夫婦関係は良好と感じている

調査結果を見ると、どうやら上の世代ほど「自分たちの夫婦関係は良い」と考える人の割合は高いようだ。

「夫婦関係の良し悪し」について聞いたところ、「非常に良い」「まあ良い」と答えたのは男性が50代で82.1%、60代で83.4%、70代で87.0%。対して女性は50代で81.3%、60代で85.9%、70代で86.8%という結果になった(図1)。

図1:既婚者(配偶者あり)の方にお聞きします。あなたは、自分たち夫婦の関係は良いと思いますか、良くないと思いますか。

図1:既婚者(配偶者あり)の方にお聞きします。あなたは、自分たち夫婦の関係は良いと思いますか、良くないと思いますか。

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は、「既婚者(配偶者あり)」と回答した人数。

各構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%とはならないことがあります。

夫婦の円満さについて、夫婦の時間が増えるからか、年齢を重ねるにつれ良化する傾向にあるようだ。

夫婦円満の秘訣は?

では、夫婦関係を円満に保つために必要なことは何なのか。「夫婦円満のためには何が必要だと思いますか」と聞いた調査結果を見ると、男女ともに「相手を思いやる心」が過半数超えで第1位。次いで、「感謝を伝える」、「夫婦の会話・コミュニケーション」、「相手を信頼する」、「健康」などが男女ともに多くなっている(図2)。

図2:あなたは、「夫婦円満」のためには、何が必要だと思いますか。あてはまると思うものを3つまでお選びください。

図2:あなたは、「夫婦円満」のためには、何が必要だと思いますか。あてはまると思うものを3つまでお選びください。

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は、「既婚者(配偶者あり)」と回答した人数。

女性の方が「夫婦の会話・コミュニケーション」や「健康」を重視する人が多いといったように、男女によって若干の差異はあるものの、全体としては内面的な部分を重視している人が多いという傾向が見て取れる。

一方で、「資産・財産」が重要だと考えている人は全体の4.2%にとどまるという結果になっていることは注目に値するだろう。

夫婦円満に「資産」は最重要ではない……、とはいえ

先の調査で、夫婦円満のために「資産・財産」が重要だと考えている人は少ないということがわかった。しかし、資産や財産は本当に夫婦関係に影響しないのだろうか。

図3の表は、「これから夫婦二人でしたいことは何か」と「資産運用の有無」を聞いた結果の集計だ。このデータを見ると、「これから夫婦二人でしたいことは何か」という質問に、人気トップの「国内旅行」から下位の「ゴルフ」まで、何かやりたいことがあると答えたアクティブ派の割合は、資産運用を「行っている」人の方が高くなっていることがわかる。

図3:あなたは、今後(または今後も)「夫婦2人だけ」で、どのようなことをしたいと思いますか。

※配偶者と一緒にしたいことをお知らせください。

※コロナ禍が落ち着いた状況を想定し、お答えください。

図3:あなたは、今後(または今後も)「夫婦2人だけ」で、どのようなことをしたいと思いますか。

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は、「既婚者(配偶者あり)」と回答した人数。

一方で、「特になし」と回答した人の割合は、資産運用を「行っていない」人が、資産運用を「行っている」人と比べて高くなっている。これらの調査結果を踏まえると、「夫婦円満に資産や財産は関係ない」と考えている人が多いといえども、資産を運用している人の方が、「色々なことを夫婦で楽しみたい」という意欲が高いといえそうだ。

資産運用の有無がポイント!

実際、「最近1年間に夫婦で楽しんだアクティビティ」と「資産運用の有無」の関係を示す図4を見ても、そうした傾向は明らかだ。資産運用を行っている人ほど、実際に夫婦でさまざまなアクティビティを楽しんでいることが見て取れる。

また、夫婦で楽しんだことを「特になし」と答えた人の場合は、資産運用を行っていない人の割合が高くなっている。

図4:「最近1年間の夫婦でのアクティビティ」と「資産運用」の関係

図4:「最近1年間の夫婦でのアクティビティ」と「資産運用」の関係

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は、「既婚者(配偶者あり)」と回答した人数。

男女ともに夫婦でしたいことの1位は「国内旅行」

最後に、「これから夫婦でしたいことは何か」という先ほどの調査結果を、男女別に見てみよう(図5)。

男女ともに1位は「国内旅行」、2位は「外食」、3位は「ドライブ」という結果に。また、「国内旅行」「外食」は男性の割合が高かった一方で、「散歩・ウォーキング」「映画・演劇・コンサート鑑賞」などは女性の票を多く集めた。

図5:あなたは、今後(または今後も)「夫婦2人だけ」で、どのようなことをしたいと思いますか。

※配偶者と一緒にしたいことをお知らせください。

※コロナ禍が落ち着いた状況を想定し、お答えください。

図5:あなたは、今後(または今後も)「夫婦2人だけ」で、どのようなことをしたいと思いますか。

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は、「既婚者(配偶者あり)」と回答した人数。

この調査結果を見ると、夫婦の特別な時間を満喫したいという思いは男女ともに強く、日常のアクティビティを楽しみたいという思いは女性が特に強いといえそうだ。お互いのしたいことを話し合い、夫婦生活の満足感を高めていくとよいかもしれない。

人生100年時代に連れ添うパートナーとの関係は大切にしたいもの。ぜひ今回ご紹介したデータを参考に、夫婦円満の秘訣をそれぞれに見つけてもらいたい。野村證券では、お客様の将来の夢や思いからライフプランを一緒に考えることができる。ぜひ相談してみてはいかがだろうか。