NEW

#調査

将来の住まい、あなたはどうする? 調査結果から見る「住まい」事情

公開日:2019年07月24日

更新日:2021年11月24日

「人生100年時代」といわれるようになって久しい。その影響か、近年では「生涯現役で働く」という人も増えてきた印象があるのではないだろうか。一方で、定年を待たずに会社を退職し、自分のやりたいことをしながら過ごすという人もいる。

もちろん、どちらの選択をよしとするかは人それぞれ。そもそも、そうした選択肢を持つ上で、「住まい」の状況も影響してくるだろう。今回の記事では、50代から70代の「住まい」事情について、調査データからその実態を見ていこう。

「住まい」の形態、住宅ローン完済の目安は?

そもそも同世代の人たちは現在、どのような住まいに暮らしているのだろうか?

50代から70代の男女2,026人に住居形態をたずねたアンケートによると、「持ち家」に住んでいる人の割合が78.9%と非常に高く、大多数を占めるという結果になっている。次いで、「賃貸」が19.9%、「その他」が0.6%、「社宅・寮」が0.5%と続く。

「持ち家」と回答した人に住宅ローンの返済状況を質問したところ、ローン未完済の人は50代で44.2%、60代で16.4%、70代で5.3%という結果に(図1)。50代ではまだローン返済中の人も多いが、60代から70代にかけては大多数がローンを完済していることがわかった。

図1:住宅ローン返済状況

図1:住宅ローン返済状況

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は、「持ち家」と回答した人数。

各構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならないことがあります。

これからも同じ住まいに住み続けるか

持ち家に暮らす人が将来を考えるにあたって大きな懸案となる住宅ローン。先のデータから、60代でのローン完済が一つの目安だということが分かった。しかし、60代というのはライフスタイルが大きく変化する年代でもある。自身の定年や子どもの結婚、出産などなど。ローンが完済したタイミングでライフスタイルが変化すれば、そこで出てくるのが次なる「住まい」の問題。つまり、「これからも同じ住まいに住み続けるのか」という問題だ。

実際に、「今とは異なる住まい」での生活を検討している人は少なくないようだ。住宅リフォームや引越しを検討している人の割合をみると、「住宅リフォーム」を検討している人の割合は、全体で19.7%、「引越し」を検討している人の割合は10.1%という結果になっている。

住居形態別にみると、特に一戸建て住まいの人では25.1%が「住宅リフォーム」を検討しており、賃貸住宅住まいの人も2割以上が「引越し」を検討するなど、同世代における「住まいの見直し」に対する関心の高さがうかがえる(図2)。

図2:あなたは、老後のことを考え、住宅のリフォームや引越しを検討していますか。

図2:あなたは、老後のことを考え、住宅のリフォームや引越しを検討していますか。

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

引越し、リフォームの検討意向と資産運用の関係

ここまで、同世代の「住まい」事情をみてきた。しかしそもそも、住まいの見直しにはそれなりの費用が発生するもの。

実際に、資産運用を「行っている」人と「行っていない」人を比べた場合、資産運用を「行っている」人は、「行っていない」人に比べて引越しやリフォームを検討している割合が高いという結果が出ている(図3)。ある意味では当然の結果ともいえそうだが、ある程度の金銭的余裕がある方が、住まいの選択肢は広がるということだろう。

図3:あなたは、老後のことを考え、住宅のリフォームや引越しを検討していますか。

図3:あなたは、老後のことを考え、住宅のリフォームや引越しを検討していますか。

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

「人生100年時代」、これからも長く続く人生において、「住まい」の選択肢は多いに越したことはないはず。野村證券では、ライフプランの設計や資産運用について一緒に考えることができる。今回の調査データを踏まえ、プロに自身の資産運用状況を相談してみてはいかがだろうか?