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50代がいちばん不健康? 調査データから読み解く、同世代たちの健康事情

2019年9月11日

やりたいことや、行きたい場所。食べたいものに読みたい本など。「人生100年時代」と呼ばれる時代を迎えようとしている昨今、ただ「長生き」をするだけでなく、いつまでもアクティブに活動し続けたいというニーズが以前にも増して高まっている。

そんなアクティブな生活を送るためには、「健康」が不可欠。同世代の人たちは、どのような健康状態にあるのか? 健康を維持するために行っている取り組みは? 気になる同世代の健康事情を、調査データから紹介!

健康寿命をいかに延ばすか

日本の平均寿命が年々延びているというのは、よく耳にする話。しかし、平均寿命が延びるにしたがって注目を集め始めている「健康寿命」という概念は、もしかしたら聞いたことがないという人も多いのでは?

健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のこと。2000年にWHO(世界保健機関)が提唱して以来、いろいろなところで用いられ始めているキーワードだ。

いくら「平均寿命」が延びたとしても、「健康寿命」が短ければ、せっかく長生きしているのに、その寿命を使ってアクティブに活動することができていないということになる。

下図は、厚生労働省のデータをもとに作成した、日本人の平均寿命と健康寿命の推移を表したグラフだ(図1)。こうしてみると、男女ともに年々健康寿命が延びているとはいえども、平均寿命と健康寿命の間には、依然として大きな開きがあることが見てとれるだろう。

図1:平均寿命と健康寿命の推移(男女別)

図1:平均寿命と健康寿命の推移(男女別)

厚生労働省「平成30年版高齢社会白書」より作成

同世代は健康のために何をしている?

では、人生100年時代を満喫するために重要といわれる健康寿命を延ばすためには、具体的にどのような努力をするべきなのか? まずは、50代から70代の男女1,008人に健康状態をたずねたアンケートの結果から、同世代の取り組みをみてみよう。

上記アンケートにて、「あなたは、健康のために行っていることはありますか(複数回答可)」とたずねたところ、上位は「栄養バランスの良い食事を心がける」、「遅い時間には食べないようにする」、「定期的に健康診断を受けている」、という結果に。

回答を年代別にみると、年齢が上がるにつれて、健康に気を使っている人の割合も高くなる傾向が見てとれる(図2)。

図2:あなたは、健康のために行っていることはありますか(世代別/複数回答可)

図2:あなたは、健康のために行っていることはありますか(世代別/複数回答可)

全国の50歳~79歳の男女1,008名を対象にしたインターネット調査。2019年2月11日~2月14日に実施。

「特になし」を含む17の選択肢から、上位3位までを抜粋し編集部作成。

また、「病気や症状のなかで、あなたが、現在、気になるものをお選びください(複数回答可)」という設問では、「老眼」(53.6%)、「視力の低下」(34.4%)に次いで、「筋力低下」(30.0%)、「高血圧」(29.7%)といった回答が上位に入る結果に(図3)。

図3:病気や症状のなかで、あなたが、現在、気になるものをお選びください(複数回答可)

図3:病気や症状のなかで、あなたが、現在、気になるものをお選びください(複数回答可)

全国の50歳~79歳の男女1,008名を対象にしたインターネット調査。2019年2月11日~2月14日に実施。

「特になし」を含む24の選択肢から、上位4位までを作図。

「老眼」、「視力の低下」などへの対策はなかなか難しいものの、「筋力の低下」や「高血圧」などについては自らの努力で改善ができる可能性がある。そうした意識が、図2の「栄養バランスの良い食事を心がける」、「遅い時間には食べないようにする」などが上位に来る結果へ繋がっているのかもしれない。

このように、多くの人が何らかの健康に対する努力を行っている50代から70代。健康に気を使っている結果なのか、同じ調査で自身の健康状態についてたずねたところ、どの世代においても7割以上が自身の健康状態を「よい」と思っているという回答結果が得られた(図4)。

図4:自身の健康状態を「よい」と思う人の割合

図4:自身の健康状態を「よい」と思う人の割合

全国の50歳~79歳の男女1,008名を対象にしたインターネット調査。2019年2月11日~2月14日に実施。

世代別で比較すると、自身を健康だと思っている人の割合は50代が一番低いという結果に。一見して意外に思えるかもしれないが、世代が上になるにつれ健康に気を使っている人の割合が高まっていくということを考えると、この結果は努力の成果といえるのかもしれない。裏を返せば50代は現役で仕事に追われているため、健康に気を使う余裕がない人が多いのだろうとも考えられる。

夫婦の「楽しみ」には「健康寿命」と「資産寿命」が不可欠!

以上、同世代たちの健康状況について調査データをみてきた。

人生100年時代をより充実したものにしたいというのは、多くの人に共通する願いのはず。では、同世代夫婦はどのように“今”を楽しんでいるのだろうか?

同アンケートにて「あなたは、最近1年間で、『夫婦二人』で、どのようなことをしましたか」とたずねたところ、1位は「外食」(65.9%)、次いで「国内旅行」(57.0%)が多い結果になっている(図5)。半数以上の夫婦が、直近1年以内に国内旅行を楽しんでいるのだ。

ちなみに、国内旅行1回あたりの平均費用は「16.83万円」となっている。この金額を、高いとみるか、安いとみるか。

図5:あなたは、最近1年間で、「夫婦二人」で、どのようなことをしましたか(複数回答可)

図5:あなたは、最近1年間で、「夫婦二人」で、どのようなことをしましたか(複数回答可)

全国の50歳~79歳の男女1,008名を対象にしたインターネット調査。2019年2月11日~2月14日に実施。

15の選択肢から、上位5位までを作図。

最終的な目標である充実した人生を送るために、「外食」や「国内旅行」といった活動を制限なく楽しむことが出来よう「健康寿命」と「資産寿命」の両面を早いうちから意識しておく必要があるのではないだろうか。

食事や旅行などやりたいことにチャレンジし続け、充実した人生が送れるように、自身の健康と資産運用の状況について見直してみてはいかがだろうか。