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#調査

あなたは準備できている? 50~70代の介護不安を調査結果から紹介

2019年10月9日

子どもたちも無事に独り立ちし、これでやっとひと安心……。これからは時間を自分のために使いたい。そう考えている方も少なくないのでは?

しかし、その前に考えておきたいのが「親」のこと。「親にはいつまでも元気でいてほしい」と考える人は少なくないはず。しかし、現実問題として「介護」などの問題は容赦なく迫ってくる。今回は、同世代の「介護のリアル」を、調査データから紹介する。

あなたにとって親とは

そもそも、あなたにとって親とはどのような存在であっただろうか? 50~70代の男女1,008人に親の存在について聞いたアンケートの結果を見てみると、「母親」に対する印象は「やさしい」、「父親」に対する印象は「尊敬できる」という回答がそれぞれ1位という結果に(図1)。

図1:あなたにとって父親、母親はどのような存在でしたか?(複数回答可)

図1:あなたにとって父親、母親はどのような存在でしたか?(複数回答可)

全国の50歳~79歳の男女1,008名を対象にした当社インターネット調査。2019年2月11日~2月14日に実施。

項目別にみると、「やさしい」というイメージについては母親の印象が突出して高くなっていることが目立つ。対して、「厳しい」というイメージについては父親の印象が高くなっている。

とはいえ、父親に対して「怖い」というイメージを抱いている人は非常に少なく、それ以上に「尊敬できる」「頼りになる」などの回答が多くなっている。

これらから見て取れるのは、「自分のことを理解し、常に味方でいてくれる優しい母親」と「厳しくとも頼りになり、尊敬できる父親」という両親の姿だ。

いずれにせよ、「うっとうしい・邪魔」「怖い」などのネガティブな印象を持っているという回答は非常に少なくなっており、多くの50~70代が両親のことを大切な存在として認識していることがわかる結果となっている。

準備不足が不安を招く

しかし、そうした大切な親たちも、介護が必要になる年齢を迎える時期でもある。介護未経験者へ「親または義親を介護することに不安を感じている」かどうかを尋ねたアンケート結果をみると、全体の半数以上、特に50代は60%以上が親の介護に不安を抱えているという結果になった(図2)。

図2:親または義親を介護することに不安を感じている(対象:介護未経験者)

図2:親または義親を介護することに不安を感じている(対象:介護未経験者)

全国の50歳~79歳の男女1,008名を対象にした当社インターネット調査。2019年2月11日~2月14日に実施。

こうした不安は、何に由来する不安なのだろうか。可能性の1つとして考えられるのは、介護に対する「準備不足ゆえの不安」という可能性だ。

同アンケートにて、「親または義親の介護について準備をしている」かを尋ねた結果をみると、「準備をしている」という回答は、60代で40%以下、不安を特に抱えている50代にいたっては30%以下という結果になっている(図3)。

図3:親または義親の介護について準備をしている(対象:介護未経験者)

図3:親または義親の介護について準備をしている(対象:介護未経験者)

全国の50歳~79歳の男女1,008名を対象にした当社インターネット調査。2019年2月11日~2月14日に実施。各構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならないことがあります。

子どもに不安を残さないために

多くの人が両親を大切に思っており、なおかつ介護に不安を覚えているにもかかわらず、介護の準備はできていない……。具体的な準備は難しい部分があるかもしれないが、それでも「いざ」という時に必要となるお金だけは用意しておきたいもの。

公益財団法人生命保険文化センターが行った「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」の結果をみてみると、介護にかかる費用の平均は約494万円(月額7.8万円×介護期間平均54.5カ月+一時費用69万円)となっている(図4)。

図4:介護に要する費用と介護を始めてからの期間

図4:介護に要する費用と介護を始めてからの期間

出典:公益財団法人 生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査〈速報版〉」

各構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならないことがあります。

この金額を、高いとみるか、意外と安いとみるか。しかし注意しておきたいのは、ここで示されている金額はあくまで「平均」でしかないという点だ。

平均の年数以上に長く介護が続いた場合、当然かかってくる費用の金額も大きくなる。しかし大切な親だからこそ、そうした金銭的不安から十分な介護環境を提供できないという事態は避けたいもの。

また、加えて考えなければならないのが、「両親」への介護負担だけでなく、「自分」が年老いた時に子どもたちが背負う負担だ。普段から健康に気を使っていたとしても、突然の病気などで介護が必要になってしまう可能性は否定できない。そうした時に、自身の介護費を貯えておくことができていれば、子どもたちも安心することができるはず。

大切な両親や、愛すべき子どもたち。大事な家族に、お金の面で負担はかけたくないはず。これを機に一度、資産の見直しを検討してみてはいかがだろうか?