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夫婦円満のために知っておきたい! 50~70代が外食する際に重視するポイント

公開日:2019年12月25日

更新日:2022年01月26日

定年を迎えるとライフスタイルは大きく変化する。「これまで仕事に費やしてきた時間をどのように過ごそうか」と、なんとなく手持ち無沙汰になっている人も多いのではないだろうか。

旅行をする、新しい趣味を見つける、など定年後の楽しみ方はさまざまだが、“美味しいものを食べに行くこと”を楽しみにしている人は少なくないはず。

そこで今回は、50~70代の皆さんに外食する頻度や相手、お店選びで重視するポイントなどについてアンケートを実施。パートナーとの時間を充実させるための参考として、同世代の外食事情を見ていこう。

もっとも頻繁に外食する相手は?

そもそも50~70代の人たちは、どのくらいの頻度で外食をしているのだろうか? 毎月の外食をする回数についてたずねた性年代別調査結果の平均を見てみると、もっとも多かったのは50代男性の3.6回となっている。次いで60代男性が3.4回と、今回調査したすべての年代で、女性よりも男性の方が外食の頻度が高い結果となった(図1)。

図1:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、1カ月でどのくらいの回数、外食をしていましたか。

図1:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、1カ月でどのくらいの回数、外食をしていましたか。

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

男性は年代が上がるにつれて外食回数が減る傾向にあることが見て取れるが、これは定年退職などを機に仕事の付き合いが減るからだろう。

対して、女性は数こそ多くないものの、その回数は年代が上がっても大きく変わらない。何歳になっても、昔からの友人など親しい人たちと食事を楽しんでいる、女性にはそういった外食スタイルを楽しんでいる人が多いのかもしれない。

とはいえ、やはり外食を共にする機会が一番多いのは配偶者だろう。実際に、「もっとも頻繁に外食をする相手」についてたずねたところ、男女ともに約半数が「配偶者」と回答し、もっとも多い結果となった。それ以外の回答を見ると、「ひとりで」は男性が18%で女性が4.6%、「友人・知人」は男性が9.3%、女性が19%と、男女で大きな違いが出る結果になっている(図2)。

図2:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、誰と外食することが多かったですか。(上位3つ抜粋)

図2:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、誰と外食することが多かったですか。(上位3つ抜粋)

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は「月に1回以上外食する」と回答した人数。

お店選びで重視するポイントは?

先に見た通り、男性も女性も、一緒に外食をする相手は多くの場合が妻や夫だ。せっかく夫婦水入らずで食事に行くのであれば、楽しく満足できる時間にしたいもの。そしてその際に重要になるのが、お店選びだ。

月に1回以上外食すると回答した人に、「外食をする際のお店選びではどのようなことを重視するか」をたずねた調査で、男女合わせたトップは「料理の味」となっており、65.6%という結果となった(図3)。

図3:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、外食する際のお店選びでは、どのようなことを重視していましたか。(複数回答、上位3つ抜粋)

図3:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、外食する際のお店選びでは、どのようなことを重視していましたか。(複数回答、上位3つ抜粋)

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は、「月に1回以上外食する」と回答した人数。

しかし注目したいのは、重視するポイントは同じであったとしても、年齢が上がるにつれて、男女で違いが見られる点だ。たとえば、「立地・お店へのアクセスのよさ」について、男性は年代が上がっても重視をする割合は横ばいで推移する一方、女性は年代が上がるほど重視する傾向を強めている。最終的に、70代では女性は66.1%に達し、男性の41.9%を大きく上回った(図4)。

図4:お店選びのポイントに「立地・お店へのアクセスのよさ」を選んだ割合

図4:お店選びのポイントに「立地・お店へのアクセスのよさ」を選んだ割合

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は「月に1回以上外食する」と回答したなかで、お店選びのポイントに「立地・お店へのアクセスのよさ」を選んだ人数。

その他男女全体で見たときに、男性は「価格の安さ」を重視する一方、女性は「立地・お店へのアクセスのよさ」を重視するなど、「こだわりポイント」には男女で異なる傾向も見られる(図5)。

図5:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、外食する際のお店選びでは、どのようなことを重視していましたか。(複数回答、2つ抜粋)

図5:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、外食する際のお店選びでは、どのようなことを重視していましたか。(複数回答、2つ抜粋)

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は「月に1回以上外食する」と回答した人数。

また、こうした男女の違いは実際に選ぶお店にも現れている。

もっとも頻繁に外食する相手とどのようなお店に行くことが多いかという質問では、「回転寿司」や「ファミリーレストラン」、「ラーメン店」などカジュアルなお店が男女を問わず人気という結果になっているが、一方で「フランス料理・イタリア料理店」などについては、世代を問わず女性が男性を大きく上回った(図6)。

図6:行くことの多いお店に「フランス料理・イタリア料理店」を選んだ人の割合

図6:行くことの多いお店に「フランス料理・イタリア料理店」を選んだ人の割合

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は「月に1回以上外食する」と回答したなかで、もっとも頻繁に外食する相手と行くお店に「フランス料理・イタリア料理店」を選んだ人数。

たとえ長く連れ添ってきた夫婦でも、外食するお店を選ぶポイントや食べたいものについては、少なからず男女差があるもの。

「気付かぬうちにいつも相手が自分の好みに合わせてくれていた」なんてことがないように、ときには相手の希望を聞いたり、お店を交互に選ぶといったルールを決めたりするなど、お互いの意見を尊重し合える工夫を取り入れてみることが夫婦円満に外食を楽しむ秘訣といえそうだ。

月に数回は贅沢できる経済的余裕を持つために

ちなみに今回の調査結果では、1カ月あたりの外食費の平均は50代で約15,192円、60代で約16,317円、70代で13,410円と、どの世代も少しリッチなコース料理に相当する程度の金額となった。(図7)。

図7:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、外食に、1カ月でいくらくらいお使いでしたか。

図7:あなたは、コロナ禍前(2019年当時)に、外食に、1カ月でいくらくらいお使いでしたか。

全国の50歳~79歳の男女2,026名を対象にした当社インターネット調査(調査委託先:マクロミル)。2021年8月3日~8月5日、8月18日~8月20日に実施。

全体のn数は「月に1回以上外食する」と回答した人数。

「人生100年時代」といわれる現在、食事は年を重ねても味わえる“楽しみ”だけに、外食の時間は大切にしたい。美味しいお店や素敵なお店に、いつでも夫婦で行けるくらいの経済的な余裕は欲しいものだ。

これを機会に家計を見直し、月の外食にどれくらい予算を掛けられるかを計算してみてはどうだろうか。また、資産運用の手段のひとつとしてお気に入りのお店を運営している企業の株式を購入すれば、株主優待券でお得に食事を楽しむことができるかもしれない。

「美味しいものを味わう幸せ」は、もっとも長く楽しむことができる歓びのひとつ。そうした幸せをずっと噛み締めていられるように、身体だけでなく家計の健康についても、ぜひ定期的にチェックしておきたいところだ。