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#調査

退職金で後悔したくない! 成功例と失敗例から学ぶ、退職金の使い方

2020年3月11日

人生100年時代ともいわれる現代において、余裕のあるセカンドライフを楽しむためには、いかに老後資金をつくるかが大切になる。会社勤めの人であれば、そこで重要になるのが「退職金」だろう。

今回はそんな「退職金」の使い方について、50代~70代の皆さんにアンケート調査を実施。同世代の人たちに聞いた、退職金の活用にまつわる成功エピソードや失敗談を参考に、ぜひ後悔のない退職金の使い方を考えてみてほしい。

失敗例で多いのは“管理不足”や“無駄遣い”

そもそも同世代の人たちは、どのくらいの金額の退職金を手にしているのだろうか。退職金の受給額および受給見込額の平均は約852万円。「退職金は受給されない予定」と回答した人が40.8%で最多。次いで、「受給額」もしくは「受給見込み額」が「500万円未満」と回答した方が19.6%、「2,000万円~3,000万円未満」の回答が11.4%となっている(図1)。

図1:あなたの退職金の金額はいくら?

図1:あなたの退職金の金額はいくら?

全国の50歳~79歳の男女1,000名を対象にしたインターネット調査。2019年10月31日~11月1日に実施。

「わからない/答えたくない」の回答は除外。

では実際に、50代~70代の人はそうした退職金をどのように使っているのだろうか。まずは退職金活用の成功例から見ていこう。

今回の調査で「退職金の使い道で良かったと思うものは?」と質問したところ、自由回答では以下のように、家族旅行のようなアクティブな活動による満足感や、老後資金の充実やローンの返済、住宅のリフォームなどによって安心感が得られたという回答が多く寄せられた。

<旅行>
・兄弟で親を旅行に10回以上も連れていけた。家族の思い出づくりや絆を育むことができた(女性 72歳 東京都)
・金銭を気にすることなく、憧れのイタリア旅行を楽しめた(男性 75歳 奈良県)

<老後資金・ローン返済>
・預貯金が増えて老後の不安が少しましになった(女性 66歳 大阪府)
・住宅ローンが返済できて負担がなくなった(男性 69歳 奈良県)

<リフォーム>
・耐震設備にお金をかけられた(女性 70歳 福岡県)
・リフォームで家もきれいになり家族も喜んでくれた(男性 66歳 徳島県)

一方、「退職金の使い道で失敗したと思うものは?」という質問に対しては、配偶者に管理を任せたことや、使い道そのものの失敗、さらには財布の紐が緩み無駄遣いをしてしまったことを後悔する声が多く寄せられた。

<管理の失敗>
・配偶者に任せたことで将来を見越した管理ができなかった(男性 72歳 東京都)
・一部を旦那に渡したことを後悔(女性 51歳 北海道)

<使い道の失敗>
・特に必要でもない自動車を購入してしまった(男性 68歳 広島県)
・家族に任せてリフォームをしたが、新しい風呂に入る気にならない(男性 63歳 神奈川県)
・孫の学費にまわしたものの、お金の大切さを教えられていない(男性 70歳 大阪府)

<財布の紐が緩んだ>
・旅行で使いすぎてしまった(男性 63歳 兵庫県)
・あまり着ることもない洋服やブランド品を衝動買いしてしまった(女性 75歳 東京都)
・子どもの住宅取得資金にお金を多くあげすぎた(男性 66歳 東京都)

とりあえず貯金する人が多いものの、投資にも興味アリ?

また、退職金の使い道を年代別で見てみると、すべての世代で圧倒的に「預貯金」の割合が高く、次いで「投資」「ローンの返済」に充てる人が多いという結果となった(図2)。興味深いのは、男性も女性も世代が若いほど預貯金を選ぶ割合が多くなっていること。老後資金に不安を持つ若い世代の方が、投資よりも預貯金を重視する傾向があるのかもしれない。

図2:退職金の使い道は?(性年代別)

図2:退職金の使い道は?(性年代別)

全国の50歳~79歳の男女1,000名を対象にしたインターネット調査。2019年10月31日~11月1日に実施。

とはいえ、預貯金だけだと資産を増やしづらいため、不安を抱える人も多いはず。

そこで、資産運用の手段として、「もし退職金で投資をするとしたら、どちらの投資を行いますか?」という質問をしてみた。すると、46.1%の人が「投資するつもりはない」と回答しているものの、2位が配当金や株主優待で不労所得を得ることができる「株式」(28.9%)、3位が資産運用のプロに任せて手軽に資産を運用できる「投資信託」(20.9%)という結果となった(図3)。

図3:もし退職金で投資をするとしたら、どちらの投資を行いますか?(複数回答可)

図3:もし退職金で投資をするとしたら、どちらの投資を行いますか?(複数回答可)

全国の50歳~79歳の男女1,000名を対象にしたインターネット調査。2019年10月31日~11月1日に実施。

退職金での資産運用の成功例と失敗例

では、実際に退職金で資産運用(投資)を行っている人は、どのような感想を持っているのだろうか。ここでも資産運用の成功例と失敗例を見ていこう。

まず退職金での資産運用の成功例としては、「株の購入でかなりの利益が出た」、「中国・インド関連の投資信託で膨大な利益があげられた」といった具体的なものが挙げられた。

さらに、「株式投資がボケ対策にもなる」、「株式投資をすることで日本の政治や経済、社会情勢に興味を持ち続けられる」、「投資信託や株式での運用が不安な老後の心の支えになっている」といった、老後の安心やハリのある暮らしにつながるという声も多く寄せられた。

一方で失敗例については、「詐欺まがいの投資に引っ掛かってしまった」、「よくわからないまま株式投資を始めて損をした」、「よく吟味せず投資組合に出資して失敗した」、「リーマンショックで、持っていた株が大暴落した」など。知識のないまま見切り発車で投資を始めてしまったり、投資を行うタイミングを見誤ってしまったことなどといった体験談が寄せられた。

家族旅行などのアクティブな活動に使うのか、それとも預貯金や資産運用にまわすのか。もちろん退職金の使い道は自由だが、今回の調査で見てきたように、自分では把握せず管理を人任せにしたり、無計画に散財したりしてしまうと、後で後悔する結果になりかねない。

重要なのは、自らのライフプランをきちんと立て、余裕あるセカンドライフに必要な資金などをしっかりと把握したうえで、その使い道を決めること。自分でライフプランの設計や必要資金の計算をするのもよいが、退職金を有意義に活用するために、はじめからプロに相談するのも1つの手だろう。これを機に一度、店舗でライフプランの相談をしてみてはいかがだろうか?