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#調査

パートナーの出費を許せる?許せない? 50代~70代夫婦のお金の使い方

2021年06月09日

趣味や旅行を楽しむくらいの贅沢はしたいけれど、働いていた頃ほどの収入は見込めない。そんなセカンドライフでは、「お金をどのように使うか」をきちんと考えることがより大切になってくる。

特にご夫婦などパートナーと暮らしている人の場合、それぞれの「お金の使い方」で許せない・譲れないことがあるのでは? お金についての価値観はひとそれぞれ。50代~70代の夫婦やパートナーと暮らす人たちは、相手の「お金の使い方」をどのように見ているのだろうか?

お金の使い道でもめることは?

全国の50代~70代の男女1,030名を対象に実施した調査によると、お金の使い道についてパートナーと喧嘩することがある人は、「よくある」(8%)「たまにある」(約17%)を合わせて約25%、4人に1人という結果になっている。喧嘩をする人の割合は中でも男女ともに50代が最も多く、60代、70代と年代が上がるにつれて減少傾向に(図1)。

図1:パートナーとの間で、「お金の使い道」について喧嘩をすることはありますか?

図1:パートナーとの間で、「お金の使い道」について喧嘩をすることはありますか?

全国の50歳~79歳のマクロミルモニタのうち、(1)既婚者、(2)孫がいる者、(3)世帯年収1,000万円以上(退職者は現役時の年収)の条件で抽出した男女1,030名を対象に、2020年10月30日~11月9日に実施した当社インターネット調査。(調査委託先:マクロミル)

ここでは「パートナーのお金の使い道で許せないこと」と「自分のお金の使い道で譲れないこと」を聞いた。

まずは「パートナーの“許せない”お金の使い道は?」に対し、77.7%の人が「特にない」と回答。約8割の人がパートナーのお金の使い方に寛容であるという結果になった(図2)。

では残る約2割の人が回答した「“許せない”お金の使い道」とはどのような内容なのだろうか。具体的な内容を見ると、上から「趣味費」(9.9%)、「交際費」(6.0%)、「旅行費」(4.0%)という結果となった。

男女別に見ると、男性では相手の「旅行費」や「美容・美容関連費」などを許せないと考える人が多く、女性では相手の「趣味費」や「交際費」を許せないと考える人が多いことがわかる。

図2:パートナーの“許せない”お金の使い道は?(複数回答)

図2:パートナーの“許せない”お金の使い道は?(複数回答)

全国の50歳~79歳のマクロミルモニタのうち、(1)既婚者、(2)孫がいる者、(3)世帯年収1,000万円以上(退職者は現役時の年収)の条件で抽出した男女1,030名を対象に、2020年10月30日~11月9日に実施した当社インターネット調査。(調査委託先:マクロミル)

次に「パートナーに“反対されても譲れない”お金の使い道は?」と尋ねたところ、58.8%の人が「特にない」と回答。

一方、残る約4割の人が回答した「自分のお金の使い道で譲れないこと」の具体的な内容は、「趣味費」が20.5%で全体トップ。次いで、「交際費」(12.0%)、「旅行費」(11.8%)という結果になった(図3)。

男女別に見ると、男性では「趣味費」と回答した人が圧倒的に多く、「金融商品への投資」と回答した人も50代と60代では10%を超えている。

対して女性では「美容・美容関連費」や「旅行費」と回答した人が多い。こうした結果を見てもやはり男女でお金の価値観に違いがあるようだ。

図3:パートナーに“反対されても譲れない”お金の使い道は?(複数回答)

図3:パートナーに“反対されても譲れない”お金の使い道は?(複数回答)

全国の50歳~79歳のマクロミルモニタのうち、(1)既婚者、(2)孫がいる者、(3)世帯年収1,000万円以上(退職者は現役時の年収)の条件で抽出した男女1,030名を対象に、2020年10月30日~11月9日に実施した当社インターネット調査。(調査委託先:マクロミル)

夫婦でもめないために、自由に使えるお金はいくら必要?

では、年間でそれぞれ自由に使えるお金がどれくらいあれば、パートナーとのお金のもめごとを回避できるのだろうか?

その年間の金額を聞いた質問では、最も多かった回答は「50~100万円未満」(28.2%)、次いで「100~500万円未満」(22.4%)という結果になった(図4)。

パートナーともめないためには、「少なくとも50万円以上の自由に使えるお金が必要」と考えておいた方がよさそうだ。

図4:お金が原因でパートナーともめないために、「ご自身が自由に使えるお金」は年間にいくら必要だと思いますか?

図4:お金が原因でパートナーともめないために、「ご自身が自由に使えるお金」は年間にいくら必要だと思いますか?

全国の50歳~79歳のマクロミルモニタのうち、(1)既婚者、(2)孫がいる者、(3)世帯年収1,000万円以上(退職者は現役時の年収)の条件で抽出した男女1,030名を対象に、2020年10月30日~11月9日に実施した当社インターネット調査。(調査委託先:マクロミル)

しかし、大きな収入が見込めない定年後の生活において、生活費以外でこれだけのお金を確保することができるのだろうか?

そこで、自由に使えるお金を得るために、何らかの活動をしているかを聞いたところ、約半数の50.3%の人が「何もしていない」と回答。

しかし、残りの約半数が回答した具体的な活動内容については、「資産運用」(27.9%)、「節約」(27.3%)と回答した人の割合が多く、特に男性では70代の41.7%をはじめ、ほぼ3人に1人の人が「資産運用」を行っていることがわかった(図5)。

図5:「自由に使えるお金」を得るために、何かされていることはありますか?(複数回答)

図5:「自由に使えるお金」を得るために、何かされていることはありますか?(複数回答)

全国の50歳~79歳のマクロミルモニタのうち、(1)既婚者、(2)孫がいる者、(3)世帯年収1,000万円以上(退職者は現役時の年収)の条件で抽出した男女1,030名を対象に、2020年10月30日~11月9日に実施した当社インターネット調査。(調査委託先:マクロミル)

セカンドライフを充実させるには、長い人生を見据えて、今ある資産でどうすれば安心して暮らせるのか、どう使えばいいのか、を考えてプランを立てておくことが重要だ。そのため、将来のお金の計画について、夫婦できちんと話し合い、それぞれの価値観への理解を深めておくことが大切になる。

資産に余裕を持つことは、心の余裕につながるはず。パートナーと円満なセカンドライフを送るためにも、2人でお金について改めて考えてみよう。パートナーと一緒に夢を叶える目標が新たにできたり、お金についての不安が少しは解消できたりするかもしれない。

2人でお金の計画について考えるといっても「具体的にどうしたらよいのかわからない」と悩む人も多いだろう。野村證券では、お客様の将来の夢や想いからライフプランを一緒に考えることができる。ぜひ相談してみてはいかがだろうか。