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同世代より若いと感じる瞬間は○○! 人生100年時代を楽しむために実践したいこと

2022年01月19日

100歳以上の人口は年々増加しており、「人生100年時代」が現実味を増してきた。年を重ねても充実した生活を送るために、日々どのようなことに気をつけたらよいだろうか?

そこで今回は、いつまでも若々しくいるために何をすればよいのか、調査データなどから見ていきたい。

約8割が「人生100年時代」を謳歌したいと回答

日本の100歳以上の人口は、51年連続で過去最高を更新し続けている。厚生労働省の公表資料によると、全国の100歳以上の人口は、はじめて内閣総理大臣が百歳高齢者表彰を行った1963年は153人だったが、2021年には8万6,510人となった。

令和3年9月1日現在の住民基本台帳による都道府県・指定都市・中核市からの報告数

年齢は令和3年9月15日現在

本格的な人生100年時代を前に、悲観的な人は少数派のようだ。調査データでは約8割が人生100年時代を楽しみたい(「思いっきり楽しみたい」25.7%、「楽しみたい」47.3%、「まさに今楽しんでいる」6.1%の合計)と思っていることがわかった(図1)。

図1:人生100年時代を楽しみたいですか?

図1:人生100年時代を楽しみたいですか?

出典:株式会社bonds「『人生100年時代を楽しむために必要なこと』に関する調査」をもとに編集部作成

全国の60歳以上の男女577名と、20代~40代の男女560名の計1,137名を対象にしたインターネット調査。2020年5月12日~5月13日に実施。

n数=1,107は、有効回答数。

「老い」を感じる瞬間・「若さ」を感じる瞬間

長い人生を楽しむために、いつまでも若々しくいたいもの。しかし、先述の調査では、60歳以上の約9割の人が自身の体の老いを感じていると回答。具体的には、「バランスを崩して転びかけた・転んでしまった」(21.3%)、「階段の上り下りが辛い」(19.6%)、「膝が痛むようになった」(18.4%)など、日常生活のさまざまな場面で自身の老いを感じていることが伺えた。

一方、同世代と比較して自分の方が若いと思う瞬間を聞いたところ、「運動している時」(24.6%)、「食事の時」(24.4%)、「仕事をしている時」(18.9%)などが多かった。運動する人や食欲旺盛な人などは、自身の若々しさを実感するようだ(図2)。

図2:同世代と比較して“自分の方が若い!”と思う瞬間を教えてください

図2:同世代と比較して“自分の方が若い!”と思う瞬間を教えてください

出典:株式会社bonds「人生100年時代を楽しむために必要なことに関する調査」をもとに編集部作成

全国の60歳以上の男女577名と、20代~40代の男女560名の計1,137名を対象にしたインターネット調査。2020年5月12日~5月13日に実施。

n数=557は、60歳以上の男女。

運動する種目の1位は「ウォーキング」。効果を高める方法は?

自身の若さを実感する瞬間として「運動している時」が1位となったが、同世代はどのような運動をしているのだろうか。調査結果によると、50~70代の回答はいずれも「ウォーキング」がトップで、次に「散歩(ぶらぶら歩き)」が続いた(図3)。

図3:週1回以上の種目別運動・スポーツ実施率(複数回答)

図3:週1回以上の種目別運動・スポーツ実施率(複数回答)

出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査2020」をもとに編集部作成

全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000名を対象にした調査。2020年8月28日~9月23日に実施。

散歩よりも運動の強度があるウォーキングは、体ひとつで手軽に有酸素運動ができることが魅力だ。有酸素運動は体脂肪がエネルギーとして利用されるため、肥満解消や血液中の中性脂肪の減少、血圧や血糖値を改善する効果が期待できる。また、運動することで心肺機能の改善や、骨粗しょう症の予防などの効果も見込める。

有酸素運動は筋肉を動かす時間が長くなるほど、体脂肪をエネルギーにする比率が高まる。目安として運動を継続して約20分後から脂肪燃焼効果が高まるが、20分以内の運動でも脂肪燃焼の効果はあるため、連続時間にこだわらず、短時間でも積み重ねて1日で合計20分以上を目指すのもいいだろう。

効果的にウォーキングするためには、散歩とは違い、フォームを意識しながら歩くことが大切だ。フォームのポイントは、頭を揺らさず、肩の力を抜いて自然なリズムで歩くこと。歩幅を広くするためには、肘を少し曲げて腕を大きく振ったり、かかとから着地するように膝を伸ばして歩いたりすることなどが効果的だ。腰の回転を意識すると、股関節周辺の筋肉が使われ、さらに運動効果が上がる(図4)。

図4:ウォーキングフォームのポイント

図4:ウォーキングフォームのポイント

出典:厚生労働科学研究循環器疾患等総合研究事業「糖尿病予防のための戦略研究」をもとに編集部作成

運動の前後には、「準備運動」や「整理運動」として、軽い体操やストレッチを行うことが重要だ。準備運動は運動中のけがを予防したり体温を上げることで運動効果が高まったりする効果などがあり、整理運動は運動による疲労の回復が期待できる。ふくらはぎから二の腕まで、体全体をほぐしておこう(図5)。

図5:準備運動と整理運動には軽い体操やストレッチングを

図5:準備運動と整理運動には軽い体操やストレッチングを

出典:厚生労働科学研究循環器疾患等総合研究事業「糖尿病予防のための戦略研究」をもとに編集部作成

長く充実したセカンドライフのために、体と家計の健康維持を

同世代の人よりも元気に、そして、いつまでも健康でいるために、無理のない運動を継続していきたい。ウォーキングの1日の目標は合計1万歩といわれているが、掃除機がけなどの家事や階段の上り下りでもウォーキングと同様の効果が期待できるため、天候が悪い日でもうまく工夫したい。

また、心身ともに健康であるためには、体力維持とともに経済的なゆとりを維持することも重要だ。野村證券では、退職後の理想のセカンドライフを実現するための提案なども行っているので、ぜひ活用してみてはいかがだろうか。