米ドル建て債券投資のメリット
米ドル建て債券は、金利低下が予想される局面で有効と考えられる投資戦略
外国債券のような固定金利の商品と、外貨MMFのような変動金利の商品では、先行きの金利見通しによってどちらが運用に適しているかが変わってきます。
まず簡潔にお伝えすると、
- 金利低下が予想される場合には、固定金利の債券が有効
- 金利上昇が予想される場合には、外貨MMFのような変動金利の商品が有効
ということになります。
金利低下が予想される場合には、固定金利の債券が有効
一般的には、固定金利の債券は購入時の金利が償還まで変わらず、購入後に市場金利が低下すると相対的に債券の価値が上がります。つまり、債券価格は値上がりする傾向にあります。逆に購入後に金利が上がっても、購入時に決まった低い金利しかもらえないので、相対的に債券の価値が下がって債券価格は値下がりする傾向にあります。
金利上昇が予想される場合には、外貨MMFのような変動金利の商品が有効
たとえば金利が半年後に1%上昇した場合、変動金利であればその上昇した金利分を追加的に受け取ることができるため有効となっています。
では、現在の状況から考えると今後は……
米国の金利水準の低下と円高ドル安を想定するなら(野村證券のアナリストの見通しは?参照)、既に保有している米ドル建て資産は変動金利ではなく固定金利で運用をするのが賢い外貨運用なのかもしれません。
特に、満期までの期間が長い債券ほど金利の変動は大きくなるため、金利低下による債券価格の上昇効果を狙いたいのであれば、償還まで長い商品を選ぶ方がよい作戦と言えるでしょう。
債券投資のポイント:購入時の金利と受取利息の関係
固定金利の債券は購入時の利率は償還まで変わらないので金利低下時には債券価格が上昇する傾向にあります
また債券のラインアップは、残存年数が短い順に並んでいますので、リストの下の方からチェックしてみるのもコツです。
※将来、米国の金利水準の低下が低下する場合、固定金利で償還期間が長い商品が有利とされています。他方、購入時点よりも償還・売却時点で円高ドル安となっていれば、円から見たドル資産の評価は下がり損をする場合があります。
銘柄を選ぶ際の大事なポイント
銘柄一覧には様々な情報が盛り込まれています。特に注意すべき項目を紹介します。
◆オンラインサービスの債券買い注文画面
(1)格付け 債券の信用度(元利払いの確実性)を判断する参考指標。 Dが最も信用度が低く、AAAに近づくほど信用度が高くなります。一般的に、格付けの高い債券ほどリスクは小さく、利回りも低くなり、格付けの低い債券ほどリスクは大きく、利回りが高くなります。 (2)利率と利払い 年に何回、何%の利子が払われるのかを示しています。 (3)利率なし=ストリップス債 利付債の元本部分と利札部分が分離され、それぞれの部分がゼロクーポンの割引債(利子がない代わりにあらかじめ額面から一定率を割り引いた価格で発行・販売する債券)として販売される債券です。 (4)新発債/既発債 新発債であれば申込期間(早めに売り切れる場合もあります)が、既発債であれば最終利回りが、それぞれ記されています。最終利回りとは、債券を購入した日から、最終償還日まで所有した時の全期間内に入ってくる受取利息と償還差損益の総合計金額を、1年当たりに換算して、投資元本に対して年何%の利回りになるのかを記しています。
◆オンラインサービスの債券買い注文画面
(5)単価 債券は「額面100に対していくら」と表現し、その数字は単価と記されます。既発債を購入する場合、単価は100に限らず、金利動向などにより日々変動しています。一般的に、金利が上昇すれば単価は下落し、金利が低下すれば単価は上昇します。 (6)買付単価 米ドル建て債券の多くは額面1000ドルから購入できます。