無担保コールオーバーナイト物|証券用語解説集
読み:むたんぽこーるおーばーないともの
分類:金利・為替
金融機関同士がコール市場において、担保なしで短期資金を借り、翌日には返済する取引のことを「無担保コールオーバーナイト物」という。この時の貸し借りの金利を「無担保コールオーバーナイト物金利」と呼んでいる。英語名称は「Tokyo OverNight Average rate」で、略称は「TONA」。TONAは、2021年12月末公表停止の円LIBORの代替指標となるRFR(リスク・フリー・レート)に特定されている。
金融機関が市中で資金調達できない場合、金融機関は日本銀行(日銀)に担保を差し出し、日銀より資金調達を行う。この時の貸出金利が、基準貸付金利(かつての公定歩合)である。金利自由化以前は、公定歩合の操作が短期金融市場に与える影響が大きく、金融政策の中心であったが、現在はTONAを金融政策の操作目標としている。日銀は金融政策決定会合において、金融経済情勢の検討の下で金融市場調節方針を決定しており、その中でTONAの誘導水準を示している。TONAが金融調節の操作目標に採用されている理由としては、金融機関の当日の資金過不足の最終調整の場であり、資金供給・吸収オペレーションによる誘導が比較的容易であること、また、他の取引のレートの判断基準になりやすく、期間が長めの金利形成にも影響を与えやすいことなどが挙げられる。
はじめての方へ
口座開設に関するお問い合わせは、はじめてのお客様専用ダイヤル(0120-566-166)へお問い合わせください。
平日 8:40~17:10 土日 9:00~17:00(祝日・年末年始を除く)
- ご利用の際には、電話番号をお間違えのないようご注意ください。
オンラインサービスをご利用のお客様
ログイン