株式報酬
株式報酬制度とは
企業が役員や従業員に自社株式を報酬やインセンティブとして渡す制度で、企業の業績や株価の変動に応じて役職員が得られる経済的利益が変動することが特徴です。
企業業績や株価が報酬と直接結びつくため、役員の業績向上意欲や従業員の仕事に対するモチベーションを引き出し、企業価値向上への意識を高めることにつながります。
株式報酬制度を導入する目的としては、役職員が株価を意識することで業績向上意欲を高め、中長期的な企業の成長を支えるインセンティブとすることや優秀な人材確保と定着につなげることが挙げられます。
株式報酬制度の特長
- 1ガバナンス機能の強化
- 株式報酬制度の導入は、経営陣の株主目線の経営を促し、短期志向の経営が抑制され、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を意識づける効果が期待できます。企業戦略と役員報酬との連動性が強まり、ガバナンス機能の強化につながります。
- 2企業価値向上のインセンティブ
- 株式報酬制度は、業績や株価の変動に応じて役職員が得られる経済的利益が変化するため、中長期的な企業価値向上のインセンティブとなります。
- 3人材確保とリテンション効果
- 人材獲得が競合する市場において、企業の目標達成に不可欠な人材の獲得と優秀な人材の流出を中長期に亘って抑制し、繋ぎ止める効果が見込まれます。
- 4従業員のエンゲージメントとファイナンシャル・ウェルネスの向上
- 企業価値の向上が従業員の経済的な利益に直接結びつくため、従業員のキャリアオーナーシップや財産形成に関する意識を高め、企業に対するエンゲージメントとファイナンシャル・ウェルネスの向上につながります。
株式報酬のタイプ
RS(Restricted Stock) / RSU(Restricted Stock Unit)
RSは、一定期間の継続勤務などを条件とし、その条件を達成するまでは譲渡(売却)が制限される株式を指し、企業側は従業員や役員に報酬としてRSを事前に割り当てますが、条件達成後でなければ株式の譲渡ができないため、中長期の業績向上の意欲を高め、優秀な人材の流出を食い止める効果が期待できます。なお、RSUは、一定期間の継続勤務などを条件とし、その条件を達成した後に株式を受け取る権利を付与する制度です。
PSU(Performance Share Unit)
一定期間経過後に、あらかじめ設定した業績目標の達成度合いに応じて、株式を受け取る権利を付与する制度です。企業の業績と報酬の連動性を高めるという目的において、RS/RSUに比べ、株価以外の業績指標の達成や上昇に対するインセンティブとして効果を発揮することが見込まれます。
株式交付信託
RSU、PSUと同様の効果を得られる仕組みとして考案され、職位や業績に応じてポイントを付与し、一定年数経過後に、付与したポイントに応じた数の株式を信託を通じて交付する制度です。
ストック・オプション
会社の役職員が、一定の権利行使期間内にあらかじめ定められた権利行使価額で所定の数の株式を会社から取得することのできる新株予約権です。
特別奨励金スキーム/持株会RS/E-Ship®(従業員持株会型ESOP)
持株会を活用した株式報酬についても取り揃えております。
持株会を活用したスキームについてはこちらをご覧ください。
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