証券用語解説集

バリュー平均法(ばりゅーへいきんほう)
分類:投資理論

Value Averagingの日本語訳。定期的に特定の金融商品の買い付けを継続する投資手法であり、買い付け毎に金融商品の時価が一定額ずつ段階的に増えていくように目標投資額を定めて運用する。米学者のマイケル・エデルソン(Michael Edleson)が1980年代に提唱した。

継続的な積立投資としてドルコスト平均法と比較されることが多い。ドルコスト平均法は、定期的に特定の金融商品を毎回同じ額だけ買い付けていくのに対し、バリュー平均法では、相場の状況によって買い付け額を変動させていく。ドルコスト平均法では、一定額の投資金額を積み立てていくため、安いときには多くの口数を買い、高いときには少しの口数だけ買う投資スタイルとなるが、バリュー平均法では、保有時価が段階的に一定額増加するよう、金融商品の価格が下がったら買い付け額を増加し、価格が上がったら買い付け額を減額するなど、目標とする投資額に応じて、その都度購入投資額を決めるのが最大の差異となる。

このため、バリュー平均法ではドルコスト平均法に比べ、金融商品価格の値下がり時により多くの口数を買い付け、値上がり時により少ない口数を購入することになり、投資金額合計を保有口数で割った平均購入単価がドルコスト平均法よりも低くなることが多い。その場合、平均購入単価に対する金融商品の時価単価の割合で示す投資リターンはドルコスト平均法を上回るという特徴がある。

ただ、買い付け額が金融商品の時価により随時、変動するので投資を継続して行く上での管理が煩雑になることや、金融商品が急落した場合にも一定の目標投資額を維持するため、手持ちの資金を超えるような投資額が必要となったり、逆に、保有資産の時価が目標投資額を超えた場合は、その差額を売却し利益を確定することで、複利効果を抑えるうえ、売却分は課税対象となるなどの留意点もある。売却した額だけ実質的な投資金額は減額するので、投資リターンがドルコスト平均法を上回ったとしても、マイナスリターン時の損失額がドルコスト平均法に比べ縮小しても、プラスリターンでの収益額の大きさが拡大するとは限らない。

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