ベンチャー企業|証券用語解説集
読み:べんちゃーきぎょう
分類:会社・経営
産業構造の転換期には、産業の主役が交代し、最先端の分野でそれまでなかった新しいビジネスが生まれ、そして新しい市場が作り出される。
そんな時代のニーズを背景に、独自の技術や製品で急成長していく企業を「ベンチャー企業」と呼んでいる。
ふつうこの呼び方は、新規に興され、創業からあまり時が経っていない企業に対して用いる。既存の大手企業が新技術や新製品を開発したような場合には、ベンチャー企業とは呼ばない。
情報化社会の急速な進展で、情報通信に関連した分野では、周辺機器・ソフトウェアの開発・情報提供サービスなど、数多くのベンチャー企業を輩出している。以前は、創業間もない企業は信用力がなく、金融機関からの融資が受けにくかったため、設備投資や研究開発資金に困り、ビジネスが立ち遅れるケースがあった。
しかし最近では、資本市場から資金調達を行うために、株式公開を目指す企業が増えてきている。金融商品取引所にも公開基準の緩やかな新しい市場が創設されている。
株式公開を果たすベンチャー企業は、これからも続々と増えてくる。また、有望なベンチャー企業を選んで出資するベンチャーキャピタルも増えてきている。
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