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CATボンド|証券用語解説集

読み:きゃっとぼんど
分類:債券

CAT(Catastrophe=カタストロフィの略)ボンドは、一般に、同程度の格付けの発行会社が発行する普通社債よりも高い利率が支払われる代わりに、自然災害(台風・洪水・地震など)が発生した場合には、投資家の償還元本が減少する仕組みの債券のこと。

発行会社は、普通社債を発行する場合よりも高い利率を支払うこととなるが、一定水準以上の自然災害が発生した場合には、あらかじめ契約で定めた条件(マグニチュード等の災害規模や対象地域の特定など)に応じた金額を受け取ることができる。発行会社にとって、受け取った資金の使途に制限がないため、災害復旧のために幅広い対応が可能であること、資金の受け取りが被災後、比較的短期間で出来ることなどのメリットがあり、CATボンドは、従来の損害保険や金融技術を代替・補完する新たなリスク管理手法として注目されている。

さらにCATボンドは、景気や株価・金利変動との相関が小さく、高クーポンが得られるリスク分散商品として、ここ数年、欧米の機関投資家等からの需要が増加している。

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