ネットキャッシュ倍率|証券用語解説集
読み:ねっときゃっしゅばいりつ
分類:分析・指標
時価総額をネットキャッシュで割った倍率。ネットキャッシュは企業の手元流動性(現金・預金+有価証券)から有利子負債を差し引いた金額で、ネットキャッシュ倍率が小さいほど蓄えた現・預金が有効に経営活用されていないキャッシュリッチ企業として株価が割安と評価される場合があり、M&Aなど企業買収の候補にもなりやすい。
ネットキャッシュ倍率が小さい企業は買収防衛策の一つとして株価(時価総額)を上げる必要に迫られ、ROE(自己資本利益率)の改善を目指す傾向がある。その結果、増配や自社株買いなどの株主還元を行う可能性が高いとして、株式市場での注目点になることがある。
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