日経・東大日次物価指数｜証券用語解説集

東京大学の渡辺努教授の研究室によって開発された物価指数。

「日経POS（販売時点情報管理）情報」から取得する全国約300店のスーパーの食料品、日用雑貨など約200品目（家電やサービス、生鮮食料品などは含まず）の価格情報をもとに日々算出。総務省が月次で公表する「消費者物価指数（CPI）」と比べ、品目のカバー率は低いがCPIでは把握が困難とされる売れ筋商品の日々の変化など実態に近い物価動向のタイムリーな把握が可能になった。

同指数はWeb上で無償公開されていたが、2015年末に更新停止。

2016年1月からは、日本経済新聞社と東大発ベンチャー企業のナウキャスト社が同指数の対象店舗・品目を拡張し、特売を除いた物価の特徴を捉えるモードなど新しい系列を加えた「日経CPINow・T指数」と総務省のCPIを予測する「日経CPINow・S指数（2021年に更新停止）」から成る「日経CPINow（日経ナウキャスト日次物価指数）」として提供を引き継いだ。