株・FXに今すぐ活かせる チャートの読み方・使い方 - トレンドフォロー系指標「移動平均」と「MACD」 -

株・FXに今すぐ活かせる チャートの読み方・使い方

相場の方向性を探り、買い時や売り時の判断に役立つチャート分析。基本の読み方から活用法まで一通りご紹介します。

トレンドフォロー系指標「移動平均」と「MACD」

テクニカル指標とは?

テクニカル指標は、株や為替、先物などの取引に関するデータに手を加えて指標化したものです。その種類はたくさんあるのですが、いずれも、トレンドをいかに捉えやすくするか、トレンドの転換の可能性をいかに早い段階で察知するかに主眼が置かれています。

ここでは、移動平均MACDRSIストキャスティクスの4種類を代表例として取り上げます。

「移動平均」を活用する

テクニカル指標の中で最もポピュラーなのは、<移動平均を組み合わせる>でも紹介した移動平均でしょう。

この指標について、株価を例にとって考えてみましょう。ポイントは株価が移動平均の値よりも高いか、安いか、にあります。それゆえ、移動平均の値を結んだ移動平均線よりも株価が上に位置していれば「上昇トレンドにある」、株価が下ならば「下降トレンドにある」と捉え、そして、株価と移動平均の位置関係の逆転を「売買シグナル」とすることができるわけです。

移動平均の値は、株価が上がり続ければ、それより遅れて大きくなり、株価が下がり続ければ、それより遅れて小さくなっていきます。いわば、株価のトレンドを追いかけていく格好です。このように、株価のトレンドを追いかけるタイプのテクニカル指標はトレンドフォロー系と呼ばれます。

<移動平均を組み合わせる>で紹介した移動平均線のシグナルは、株価と移動平均線の位置関係に着目したものでした。その他にも、期間の異なる2つの移動平均を用いて、それを売買シグナルとする使い方もあります。ゴールデン・クロスデッド・クロスと呼ばれるシグナルです。

図22 2本の移動平均線を使うゴールデン・クロスとデッド・クロス (1)ゴールデン・クロス (2)デッドクロス

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<移動平均を組み合わせる>でも説明しましたが、期間の短い移動平均線・期間の長い移動平均線の位置関係は、株価が下落している局面では株価が一番下、その上に期間の短い移動平均線、一番上が期間の長い移動平均線となります。

株価が上昇トレンドにあれば位置関係は逆になって、株価が一番上、短期の移動平均線が真ん中、一番下が長期の移動平均線です。そうすると、株価が底を打って上昇していくときには、まず株価が短期の移動平均線を上に抜け、次に株価が長期の移動平均線を上に抜け、最後に短期の移動平均線が長期の移動平均線を上に抜けていくことになります。

この「短期の移動平均線が長期の移動平均線を上に抜けていく」ことによってできるクロスが (図22)の(1)のゴールデン・クロスで、下降トレンドから上昇トレンドへの転換を示す買いシグナルとされます。

この逆のパターン、上昇トレンドにあった株価が下がりはじめて、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下に抜けるというクロスが(図22)の(2)のデッド・クロスです。上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示すものとして売りシグナルとされます。

「MACD」を活用する

(1)MACDとは?

  • 図23 株価の動きとMACDの例(週足)

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トレンドフォロー系のテクニカル指標としてもう1つ、MACDを紹介しましょう。

MACDは、「Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束拡散法)」を略したもので、平均を取る期間の違う2つの移動平均を用いた指標です。ただし、この移動平均は単純に一定期間の価格を平均したものではないというのがこの指標の大きなポイントです。

MACDに使う移動平均は指数平滑移動平均(しすうへいかついどうへいきん)と呼ばれるもの。平均を取る期間の価格のうち、新しいものほど比重が高くなるような計算をして平均を取ります。これは、新しい価格のほうがより大きな影響を与えるだろう、という考えに基づいています。

ここでは、期間の短いほうの指数平滑移動平均を短期平均、期間の長い指数平滑移動平均を長期平均といいますが、短期平均の値から長期平均の値を引いた差はMACD(またはMACDライン)と呼ばれます。これがこの指標の基本線になります。

さらに、このMACDの値を一定期間分単純平均したものをシグナル(またはMACDシグナル)と呼びます。一般的には、MACD(ライン)とシグナルの推移を別にグラフ化して、その位置関係に注目してトレンドを把握するために用いられています。(図23)

(2)MACDの売買シグナル

MACDとMACDシグナルは(図24)のような関係になります。(図24)では、「下降トレンド→底打ち→上昇トレンド→天井→下降トレンド」へ推移している時をイメージしています

図24 株価の動きとMACD、MACDシグナルのイメージ

図24 株価の動きとMACD、MACDシグナルのイメージ

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(3)MACDの使い方

テクニカル指標はさまざまな使い方ができますが、ここでは一般によく取り上げられる使い方を紹介しましょう。

基本的な考え方は、MACDの値が0のラインの上、つまりプラスで、その描くグラフが右肩上がりになっている状態は「上昇トレンドが加速している」、MACDの値がプラスでも、グラフが右肩下がりになってきたら「上昇トレンドは行き詰ってきた」と解釈します。

MACDの値が0のラインの下、つまりマイナスに位置している場合は、グラフが右肩下がりになっていれば「下降トレンドが加速している」、グラフが右肩上がりになれば「下降トレンドは行き詰ってきた」という捉え方です。

上昇トレンドにある場合、その上昇スピードが鈍ってくると、MACDの上昇度合いもなだらかになり、さらには横ばいになって、下落し始めます。そうすると、それより遅れてついてきたシグナルの線をMACDの線を下に抜けるという現象が起こります。先ほどのデッド・クロスの形です。

高値圏にある時に、この「MACDとシグナルのデッド・クロス」が出たところが、売りシグナルとされます。底値圏にある場合ならその逆で、「MACDがシグナルを上に抜けるゴールデン・クロス」が買いシグナルとされます。

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