アクティブETFをご存じでしょうか
これまでETFは株価指数や債券指数などに連動することを目的に運用されるものが一般的でしたが、特定の指標に連動しないアクティブ運用の機能を持つものもあります。それがアクティブETFです。
インデックス運用とアクティブ運用
ファンドの運用には大きく分けて2つあります。インデックス運用は、決められた指数(日経平均株価など)に連動する運用成果を目指します。アクティブ運用は、運用担当者が企業調査などをもとに銘柄を選定し、指標を上回る運用成果を目指します。(指標を定めない場合もあります)
- < インデックス運用のイメージ >
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指標とほぼ同じ値動きとなります
- < アクティブ運用のイメージ >
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指標を大きく上回ることも下回ることもあります
アクティブETFのメリットとは?
- ① 投資ニーズに応じた商品開発が可能
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アクティブETFでは、特定の指数への連動を目指す必要がないため、例えば、日経平均株価やTOPIXといった日本の株式市場を代表する指数を上回る運用成果を目指すファンドや、指数が存在しないテーマや戦略で運用するファンドなど、様々な投資ニーズに応じた商品開発が可能となり、投資家の皆様にとっては、投資の選択肢が増えることになります。
- ② ファンドの透明性
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ETFは構成銘柄や構成比率を毎日公表しなければならないため、一般的な投資信託と比較して極めて透明性が高いのが特徴です。これまで一般的な投資信託に限られていたアクティブ・ファンドへの投資が、アクティブETFによって、ファンドの中身の透明性や市場での流動性といったETFとしての特徴を享受しながら投資できるようになります。
アクティブETFなら
- 既存ETFの特性
- アクティブ運用ならでは
アクティブETFの留意点
- ① 運用戦略の理解が必要
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アクティブETFへの投資を検討される際には、アクティブETFがどのような投資哲学に基づく戦略によって運用を行っているか等正しく把握することが必要になります。運用会社のホームページなどで投資銘柄やパフォーマンス等の情報を入手し、運用の考え方や現在の状況をチェックすることが重要です。
- ② コスト(信託報酬等)
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インデックス運用は、目標とする指数に沿ってポートフォリオを構築し、銘柄選択や投資比率の検討などの手間が要らないため、コストは低くなる傾向にあります。一方で、アクティブ運用は、企業調査の費用等がかかるため、一般的にコストがインデックス運用よりも高くなる傾向にあります。
グローバルで拡大するアクティブETF
海外では既に多くの市場においてアクティブETFが誕生しており、特に2020年以降、アクティブETF市場の拡大ペースは加速しています。
全世界でのアクティブETF残高と本数の推移
(2006年から各年末、2023年は7月末)
(2023年7月末時点)
残高は合計6,280億ドル
アクティブETF
取扱商品のご紹介
低コスト・アクティブETF
アバンティスETFシリーズ
アメリカン・センチュリー・インベストメンツの独立した事業部門であるアバンティス・インベスターズが運用を行います。アバンティスが行う期待リターンが高い企業(バリューと収益性の両方が高い企業)に効率的に分散投資する投資手法は、米国同様に日本の投資家の皆様の資産運用にお役立ていただけるのではないかと考えています。
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1 システマティックな銘柄分析、低い回転率、効率的な取引で、低コストでの運用を目指します。
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2 インデックスファンドのように広範に分散を行い堅実なリスク管理を行います。
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3 「バリュー」と「収益性」の2つの軸から期待度の高い企業を厳選し投資します。
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運用会社のご紹介 ―
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アバンティス・インベスターズは2019年に設立された、ロサンゼルスに本拠を構えるアメリカン・センチュリー・インベストメンツ内の独立したブランドの1つの運用会社で、金融サイエンスに基づく、数十年に及ぶ経済理論や実証研究に裏打ちされた投資ソリューションで、主にアクティブETFを中心に投資機会を提供しています。
株式運用チームは数十年にわたり、地域や市場サイクルを問わず効果的な投資ソリューションを提供してきました。チームの類似戦略の運用経験は19年と長期の運用経験を有します。
出所:アバンティス・インベスターズ
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外国ETFのお取引にあたっての手数料や投資リスクなど
お取引にかかる手数料
外国ETFのお取引の際には、売買手数料がかかります。売買手数料率は外国株式と同じです。また、円貨決済の場合は野村證券の提示する為替レートが適用されます。
投資にあたっての主なリスク
外国ETFに投資の際は、価格変動リスク、信用リスク、為替変動リスク、カントリーリスク、市場価格と基準価額の乖離リスクなどを伴います。
ご投資にあたっては、商品内容をご理解の上、ご自身の判断で行ってください。
価格変動リスク
外国ETFは、株式、債券、REIT等の有価証券、商品現物、商品先物等を主な投資対象としますので、これらの組入れ資産の価格変動、連動する指数等の変動により、ETF価格が変動し損失を被ることがあります。
信用リスク
外国ETFは、投資対象の株式、債券などの発行体の経営、財務状況の変化により価格が変動し損失を被ることがあります。
為替変動リスク
外国ETFは、為替変動の影響により価格が変動し損失を被ることがあります。
カントリーリスク
外国ETFは、実質的な投資対象国の政治・経済・社会情勢の変動や税制、関係法令の変更、新設、解釈の変更など、いわゆるカントリーリスクにより価格が変動し損失を被ることがあります。
流動性リスク
外国ETFは取引所で売買される金融商品であるため、その時点での市場における需給関係によっては、希望する価格や数量での売買ができない場合があります。
市場価格と基準価額が乖離するリスク
市場環境の急変、需給の偏り等により、ETFの市場価格がその基準価額から大きく乖離する可能性があります。
基準価額と連動対象指標の値動きが乖離するリスク
ETFの基準価額と連動対象指標の値動きは、運用手法や費用等の要因により完全に一致するものではありません。
上場廃止や信託が終了するリスク
取引所が定める上場廃止基準に該当した場合や、信託の継続が困難となった場合などには、上場廃止や信託が終了となる可能性があります。
- <主な注意事項>
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- 信託財産中に相当する現物資産との交換はできません。
- 国内の金融商品取引所非上場の外国ETFは、日本の金融商品取引法に基づく企業内容の開示が行われておりませんので、ご注意ください。
- 外国ETFに関わる税制は、国内ETFとは異なります。詳しくはお取引店またはお近くの野村證券までお問い合わせください。
ETF・ETNのうち、レバレッジ型、インバース型、ボラティリティ先物型、先物指数型、米国上場3倍ブル・ベア型は、リスクが高い銘柄であるため、ご投資に際しましては、以下の説明書をご確認ください。