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野村リサーチ

2026.06.22 NEW

日経平均株価7万円台半ばを意識 大手半導体・電子部品企業向けに納入している企業に注目 野村證券ストラテジストが解説

日経平均株価7万円台半ばを意識 大手半導体・電子部品企業向けに納入している企業に注目 野村證券ストラテジストが解説のイメージ

足元は上振れシナリオに近い展開、今後はAI景気の持続性と波及が焦点

2026年6月末の日経平均株価は、メインシナリオでは66,000円とみていましたが、上振れシナリオの7万円台半ばも意識せざるを得ない状況です。想定以上のAI景気と、株高に乗り遅れる恐怖「FOMO(Fear Of Missing Out)」心理を伴う需給が背景にあります。ただ、こうした需給は変動しやすく、反動も大きい点に留意すべきです。今後はAI景気の持続性と波及が焦点で、6月24日の米マイクロン・テクノロジーの決算発表、7月後半以降の米日企業の決算発表が注目材料となります。

海外投資家による日本株再評価の可能性に注目、3つのFOMOの余地

2026年春以降、米欧大手運用機関の日本株評価は、交易条件の悪化などを懸念した引き下げが目立っていました。中東情勢の安定化が進めば、今後の日本株再評価が期待でき、素材・自動車・内需など出遅れセクターの物色につながる可能性があります。一方、ヘッジファンド指数も日本株を下回るパフォーマンスで、短期筋には日本株を持たざるリスクも意識されやすい状況です。

過去のこうした場面では、2〜3週間のラリーを経て日本株は一服する傾向がありましたが、値幅ではすでに過去のパターンに達しています。また、外資系証券の日経平均先物ポジションもショート傾向にあり、こうした中での日経平均株価の大幅高は買い戻し期待を誘発しやすいといえます。過去のこうした場面では、5〜6週間のラリーを経て日本株は一服する傾向がありましたが、こちらも値幅ではすでに過去のパターンに達しています。以上を踏まえると、焦点は指数全体より個別の出遅れ銘柄の物色に移りやすいでしょう。

大手半導体・電子部品企業向けに納入している企業に注目

出遅れセクターの物色だけでなく、AI・半導体関連の中での出遅れ物色も同時に進みやすいと考えられます。これまでのところ、日経平均株価の強さは特定の銘柄による寄与が大きくなっています。このうちソフトバンクグループ(9984)、キオクシアホールディングス(285A)、村田製作所(6981)、TDK(6762)、イビデン(4062)、太陽誘電(6976)、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)は、AI・半導体景気を反映したものといえます。こうした大手半導体・電子部品企業向けに納入している日本企業は、好業績の波及という面から注目されやすいでしょう。 そこで、持株会社であるソフトバンクグループを除く上記企業に加え、韓国・台湾の半導体大手に納入していることが確認できる企業を見ると、化学、ガラス・土石、金属製品、機械など、産業連関の裾野が広いことが確認できます。

日本・韓国・台湾の大手半導体・電子部品企業が主な販売先であると確認できる企業

日経平均株価7万円台半ばを意識 大手半導体・電子部品企業向けに納入している企業に注目 野村證券ストラテジストが解説のイメージ

(注)有価証券報告書の主な販売先で、キオクシアHD・村田製作所・TDK・イビデン・太陽誘電・東京エレクトロン・アドバンテスト・サムスン電子・TSMCが主な販売先であると確認できる企業をスクリーニング(納入先に〇印)。相関係数は、各銘柄の週次株価リターンとキオクシアHD・村田製作所・TDK・イビデン・太陽誘電・東京エレクトロン・アドバンテストの平均リターンとの相関係数で2020年1月第1週以降の週次データより算出。ここでは時価総額300億円以上の企業を表示。業績予想はQUICKコンセンサス(東洋経済予想で補完)。2026年6月17日時点。
(出所)QUICK、東洋経済新報社より野村證券市場戦略リサーチ部作成

大手半導体・電子部品企業に納入している日本企業の業績を見ると、納入先にやや遅れて、増収率や経常増益率が連動しています。その意味で、大手半導体・電子部品企業の堅調な業績が、中間財や設備財の発注を通じて波及するとみることができます。株価の連動性を見ると、こうした納入側企業の株価は、日経半導体指数や納入先の大手半導体・電子部品企業に遅行する傾向があります。 以上を踏まえると、大手半導体・電子部品企業に納入する企業のうち、好業績でPER(株価収益率)などの面からみても割高感の乏しい出遅れ銘柄、特にファインケミカル分野などが注目を集めやすいと考えています。

(編集:野村證券投資情報部)

編集元アナリストレポート

日本株ウィークリー(2026年6月18日) – FOMCよりFOMOを警戒、過去のFOMO型株高時は・・(2026年6月18日配信)

(注)各種データや見通しは、編集元アナリストレポートの配信日時点に基づいています。画像はイメージ。

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