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野村リサーチ

2026.07.31 NEW

米ドル円が一時157円台、円買い介入か 155~160円なら業績改善期待続く 野村證券ストラテジストが解説

米ドル円が一時157円台、円買い介入か 155~160円なら業績改善期待続く 野村證券ストラテジストが解説のイメージ

円買い介入観測が浮上、AI・半導体株にも注目

日本時間の2026年7月30日午後10時半すぎ、米ドル・円相場は一時1米ドル=157円台となり、円高が5円強進みました。円買い介入の観測が高まりました。6月の米PCE(個人消費支出)デフレーターの伸びが鈍化し、米金利の上昇圧力が一服したタイミングだったため、介入効果も表れやすい状況でした。本日は日銀会合を控えており、介入効果の持続性は不透明です。ただ、4月末~5月上旬以来となる円買い介入の観測は、当局が円安を容認しない姿勢を市場に意識させます。

株式市場では、7月末までは、一極集中への警戒感が意識されやすいとみています。ただ、大手半導体・電子部品企業の決算が市場予想を大きく上回れば、8月以降にAI・半導体株の上昇相場が再開する展開も想定しやすくなります。6月初め以降の日経平均株価は、韓国株と米国株先物の影響を受けやすい一方、金利や為替の影響は限られています。

利上げを織り込む銀行株、出遅れの保険株にも関心

値上げしやすい「景気拡大とインフレ」の環境が続く限り、利上げ時期が9月、10月、12月のいずれになるかで、株式市場の心理が大きく動くとは考えにくいでしょう。一方、10年国債利回りが3%を超えると、株式に追い風となる「G>R(名目GDP〈国内総生産〉成長率>名目長期金利)」が崩れるとの見方も意識されやすくなるでしょう。

金利上昇に伴う収益改善への期待を背景に、銀行株は市場平均を上回る動きとなりました。ただ、足元の銀行株は、今後2年間で3~4回の利上げを織り込んでいると試算されます。このため、出遅れ感のある保険株も関心を集めやすいでしょう。

長期金利、政策金利期待と銀行・保険株価指数(対TOPIX)

米ドル円が一時157円台、円買い介入か 155~160円なら業績改善期待続く 野村證券ストラテジストが解説のイメージ

(注)政策金利期待はBloomberg算出。
(出所)Bloomberg、JPX総研より野村證券市場戦略リサーチ部作成

なお、QUICKの週次調査では金融セクターの人気が目立ち、投資資金の集中も警戒されます。一方、金利上昇の悪影響が懸念されていた不動産株やREIT(不動産投資信託)は、7月に市場平均を上回りました。しかし、QUICKの週次調査では、建設・不動産は依然として不人気です。

長期金利、政策金利期待と不動産・REIT株価指数(対TOPIX)

米ドル円が一時157円台、円買い介入か 155~160円なら業績改善期待続く 野村證券ストラテジストが解説のイメージ

(注)政策金利期待はBloomberg算出。
(出所)Bloomberg、JPX総研より野村證券市場戦略リサーチ部作成

1米ドル=155~160円なら業績改善期待が継続

上場企業が2026年度の想定為替レートとしている米ドル・円相場は、1米ドル=152円前後です。輸出企業は150円前後、輸入企業は155~160円前後とする例が多くなっています。1米ドル=155~160円前後で推移すれば、業績改善への期待は続きやすいでしょう。円買い介入後は、TOPIX(東証株価指数)が3~4ヶ月程度にわたって一進一退となり、その後に上抜けるパターンが多くみられました。

(編集:野村證券投資情報部)

編集元アナリストレポート

Quick Note – 日本株朝メモ:円買い介入観測と日本株 – 160円割れでも業績改善ムードは継続しやすい(2026年7月31日配信)
日本株ウィークリー(2026年7月30日) – 遠のいた?「日経平均10万円達成」と中長期目線の意義(2026年7月30日配信)

(注)各種データや見通しは、編集元アナリストレポートの配信日時点に基づいています。画像はイメージ。

※本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また、将来の投資成果を示唆または保証するものでもございません。銘柄の選択、投資の最終決定はご自身のご判断で行ってください。

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